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サボリ通信

大村幸太郎ブログ

久しぶりの更新です、皆様お久しゅうございます。 
近ごろは書くという作業がなかなか重くなってしまって、そして話のネタもなかなか掴めなくなってご無沙汰をしていました。

ブログを書く時の"きっかけ"みたいな出来事が歳とともに薄くなってきたというか、感受性が鈍くなってきたのかもしれません。何せ私も48歳ですから

48ともなると日常の中でも目上の方や同世代の方より若い方と接することのほうが多くなりました。  で、近ごろ若い人たちが面白い。 フットワーク軽くガンガン進んでいく若者もいれば、悩み苦しみ進もうとする若者もいる。


若いは素晴らしい、私からすれば本当にそれだけで良いと思いますが、若い方には若い方の悩みがあるようです。私も相談をうける年齢となり色々と聞くことが多くなりました。

というわけで今日は悩める若者へ、というネタで久しぶりに一つやってみたいと思います。 ガンガン進む方は進むからOKオーライ大丈夫。


 さて、いつの時代もそうなのですが、若い方の話を聞いていると大抵次のような欲求が並びます。
 稼ぎたい・有名作家になりたい・賞を取りたい・仕事が欲しい・自分の作品を評価されたい など。 このどれかが出てきます。

確かに若いうちはこれらのものはなかなか手に入らない。私もそうでした。
たけど時間だけは沢山ありました。

稼いでいる有名な作家や売れっ子はとにかく忙しいです。

出張からイベント、パーティー、講演会、寄稿依頼、商談やら忙しくてハッキリ言っていつ作品作っているのか?思います。
 考えられるのは朝早く起きて制作しているか、深夜寝ずの制作をされていることでしょう。アイデアスケッチや原稿は殆ど移動中に済ましているでしょう 売れっ子とはそれほど時間がない

翻って自分には時間はある。 だったら描くしかないと思います。 若い人の悩みにはそんな感じで答えています。 

その中でも人と違うアイデアやスケッチ、発想を積極的に意識した方がいいと思っています。 もちろん技術や基本的な要素は学びつつですが、それ以上に人と違うアイデアを意識してスケッチを描きまくればいいと私は考えます。 

売れっ子たちがパーティーや講演会に出席してる間に新しいものを描きまくるのです。 面白いと思うものを彼らが追っつかないくらいに。   実はこれは私の経験談です。有名な方や売れっ子に対してそんな感じでやっていました。 根暗〜(苦笑


でもこの時間が大事で自分の根を出来るだけ伸ばす、持ち続けているアイデンティティをぶちまけておく時間です。後々それらは芽が出て養分になり木に成るでしょう。

葉を茂らせたり、花を咲かせる、それがあなただけの花です。そういうのは真似できるものでは無い、たとえピークがすぎても根っこの隅をつつけばアイデアは保たせることができるでしょう

そして同様に他分野との繋がりも大事です、自分が面白いと思った物事には即座に飛び込むべしや!それやで!

と、先日も若者に喋っていたらこんな風に熱くなりすぎて明らかに若者が"このオッサン、ウザー"な表情になったので止めました。
マア、そんな感じ。、、
と訳の分からん挨拶で締めて若者と別れてきましたが、その後参考になったのでしょうか?



ともかく私は50歳手前になりましたが経験上こんな事しか言えない。 これも古い考えなんでしょうね。
若者にアドバイザーたれる身ではないのは承知で、残った根っこからどれだけ物が作れるか分かりませんが、せめて若い人から影響受けて新鮮な作品をこの先もお届けできればと思っています。

なんせ近ごろの若者はめちゃくちゃ面白い、これはやっぱり歳喰ったからやろなあ

いい歳のとり方したいと思います。

 

 

 





最近気に入っている石若駿のアンサートゥリメンバー ジャズを面白いかたちにして活動している32歳ジャズドラマー
キャリアも技巧的にも優れたエリートが大衆的なのやりだすとヤバイ  

 

 


 

 

やっぱ技術もやっぱり身につけておくべしやね!若人マルチであれ!  

ウザイね、スマン。また次回

 

 

 

 

 

 

 

美術や工芸鑑賞をしていると作者の人物像と作品が結びつかないことがある。 

メッセージ性の強い強烈な作品を物静かな方が作っていたり、作者は派手で個性的な方でも作品は平凡な印象であったり、その方のイメージは概念から先行して作りだされてしまう。 その人の本当とは分からないものだ

 言い換えると自分が見ている世の中はこうした概念が先行しているのだと思う。
とりわけ人に関してはとくにそうで、近くにいる人であっても心のなかは誰にもわからない そしてそのままにしておきたい

僕はこれが凄い大事だと思っている。 うまく言えないがこれを大切にできるといい
 

 

 

text/march/11/2024

 

 

 

 


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いつも年明けに楽しみにしている”東洋大学現代学生百人一首”   
今年も110首の短歌が発表されました。
 

 

 

現代学生百人一首とは
東洋大学が創立100周年の記念行事として始めた学生のための短歌の公募展。
時代とともに変わりゆく心情や変わらぬ思いを学生ならではの視点で詠まれています。

短歌は日本語の単語の区切れとして、一般的な発音の固まりを「5+7+5+7+7」の合計31音の型に合わせて、短いひと続き文章として表現する手法です。



昨年の入選作品を少し見てみましょう↓



頑張れとぽつりつぶやくその声は彼に届かず試合が終わる

札幌市立西岡中学校2年


あなたへの敬語をだんだん外したい「はい」を「うん」へと変えてみる今日

大阪大学2年


好きな人素直に言えず推しという便利な言葉で本心隠す

徳島県立脇町高等学校2年



爽やかでドラマ性があって、短い文章なのに余韻が残る。リズムよくて若い人の短歌は素直に心に沁みてきます。
最後の”推し”の短歌は時代性も出ていてとくに気にいってます。

毎年これを詠んで気持ちよく一年をスタートしています。

そして今年2024年の入選作品も発表されてその中で僕が選んだベストは、、(勝手ながら




「髪切った?」その言葉だけで期待して前髪2 c m君への2 c m

開智日本橋学園中学校2年 



母の愛今日も強いな水筒の固く締まった蓋があかない

帝京高等学校1年



夏休みもうすぐ終わるそれならば食べてしまおうカレンダーごと

兵庫県立神戶聽覮特別支援学校中学部2年





"前髪2cm君への2cm”
これがマストです。 
やっぱ学生は恋愛ですね、片思いでも何でもいい  前髪2cm君への2cm、 これだけでもう青春。


その他過去の作品もアーカイブしてあるので一度のぞいてみてください。 時代性も反映されていて面白いですよ

 

東洋大学現代学生百人一首

 

https://www.toyo.ac.jp/assets/social/issyu/2024/9c336a7c9a94550cd47cc6c3dba8de23.pdf

 



それでは
また次回ブログします。