長く仕事に携わっていればうまく行くこともあれば大変な時もある
私は後者が多い気がするが、
その日もやはり困難な仕事のトラブルを抱えて車を走らせていた。
解決へむけて考えを巡らせるのだが早々に問題が解決するわけもな
そんなことを考えながら狭い路地へ入り車を走らせてていると、前方に三人の家族がゆっくりとこちらに向かってくる。
歩くのがゆっくりなのは息子さんが生まれつきのためか、事
息子さんは前だけを見て一歩一歩をしっかり歩いている。傍ではお父さん
私の車は家族を通り過ぎ、用事を済ませる。
同じ道を戻ると、先程の家族が線路の遮断機の前で止まっ
傍を通って線路を抜ける、バックミラーから後部を覗くと息子さんが泣いていた。お父さんと弟さんは黙ってお兄さんの
何がしんどいのか私には分からないけれども、彼にはすごく辛い事が起こっ
物事はなかなかうまく行かない。頑張っていても辛くなることがある。
それでも私には彼がすぐ歩き出すのがわかっていた。
彼の目は前しか見ていなかったからだ。彼の目の先には目指す目的地
傍にいるご家族も彼が再び歩き出すことを知っているのだろう、だから待っているのだ。
私は約20分間の出来事の中で、何に対して先ほどまでイライラと憤りを感じていたのだろうか、そんなことはすっかり頭の中から消えていた。
勇気をもらった。彼は私の遥か先を歩いている。一歩一歩を着実に踏みしめている。
焼き付いた目、あの目を追いかけたい。















