フレディさんか、トム君か | サボリ通信

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大村幸太郎ブログ

クイーンのフレディマーキュリーを題材にした映画「ボヘミアンラプソディー」が巷で大流行のようです。
僕も見たい見たいと思いながら見に行けず、1月も後半となってしまいました。
やっと時間がとれそう と思っていたところ、、今週末から映画「サスペリア」が封切りました。

この「サスペリア」は1970年に流行したホラー映画のリメイクです。
音楽を担当するのはなんとトム・ヨーク(レディオヘッド)だそうで、これは「ボヘミアン」を選ぶかサスペリアか⁉︎ 映画のジャンルは違えど悩みどころです。

サボリ通信的にはやはりここは「サスペリア」で見に行ってきました。 ボヘミアン~はまだまだ延びそうでもあるので


ストーリー
1977年ベルリンの世界的舞踊団「マルコス・ダンス・カンパニー」に入団するため、米ボストンからやってきたスージーは、オーディションで振付師マダム・ブランの目に留まり、すぐに大きな役を得る。しかしマダム直々のレッスンを受ける彼女の周囲では不可解な出来事が続発し、ダンサーたちが次々と謎の失踪を遂げていく。一方、患者だった若きダンサーが姿をくらまし、その行方を捜していた心理療法士のクレンペラー博士は舞踊団の闇に近づいていくが……。



あまり話してしまうと野暮になるので避けますが、ここからは僕個人の感想を、、(これから見たいかたはこれより先NGで)



感想ですが、、

ズバリ失敗でした。。
餅は餅屋。ホラー映画はやっぱり専門の監督じゃないとなかなか難しいものだと感じました。

ホラーなのですが、お洒落感漂ってたりコンテンポラリーダンスやアート的な演出を取り入れていて、新しさは、気持ち分からなくもないですが
やっぱり「エクソシスト」や「悪魔のいけにえ」等を見てしまっていると、まず、いかに先代たちが怖い演出というものに熟達していて、職人であるかが分かります。
例えば、立ち姿やその立ち位置、手一つの向きや動き、そうしたところにも最初から最後まで怖さに一貫性があって、見終わった後に「あー怖かった」と信じさせてくれます。
つまりは一度でもしらけてしまうとホラーは見てられないものになる


正直なところホラー映画とは非現実的なものです。
あんなものいません。 冷静なればしらけます。
だけれど夜トイレに行けなくなるのは職人芸で見せてくれるから。
後ろを振り返ると幽霊が突っ立っている。手を見るとピースサインしている。 これでは怖さが台無しです。
普通に突っ立っていてもダメ。すんなりと受け入れられてしまえるようでは見る側に安堵感を与えます。
怖さの職人とは見る側が生理的に受け入れられない形というのを知っています。それを見せてくる。頭から首筋、肩から腕へ、そして手の先へと 一つ一つ芸があってそれが恐怖になる

本作も、、そのはずだったのですが、、
実は途中までは怖いなぁと思って見ていたのですが、、、フタを開ける頃でしらけてしまいました。 理由は上記のようなところ
かなり期待していたので残念です。。


とは言ってもきっかけはトムヨークが音楽監督だったので音楽も楽しみの一つでした
音楽良かったです。サントラは買っても良いくらい
ただ、考えてみればトムヨークの音楽って元々がホラー寄りというか、内向的な雰囲気はホラーやカルトには打って付けですわね


そしてここまでベラベラ喋っておきながら実は僕はオリジナルは見ておりません!
オリジナルは1977年に公開。題名とイタリア版ホラーくらいは知っていましたが、、興味なかったなぁ。
でも一つ楽しみが増えました。オリジナルも鑑賞してリメイク版と比べてみようと思います。

本作はトムヨークが好きな方は見に行ってもいいかも。
ホラーファンは、、、 いや、人それぞれ
悪魔で僕自身の感想です。





しかし付いてたステッカーはセンス良い







トレーラーも一応貼っておきます 15歳以下の方はNGです。