こんにちは。
琉球大学名誉教授・矢ヶ﨑先生の本で学んだ
今さら聞けない放射能のことを、
ド素人目線でアウトプット中の白藤(haku)です。
今回は、
もしかしたら初期対応によっては
放射性物質の汚染からお米を守れたかも……
というお話。
東日本大地震が起きた2011年。
矢ヶ﨑先生が現地に入られたのは3月下旬。
まだ高い濃度の放射性物質の放出が続いていた頃。
稲藁をしいた田んぼでは
その上にたくさんの放射性物質が付着していて、
先生の調査では、それをどけるだけでも
放射性物質が4割減ったそうです。
しかも、表面の土を3~5㎝掘れば、
8~9割の除染ができたとか⁉️
先生は各方面の方々に
「田んぼの表土を少し除去すれば、汚染の大半を除去することができるので、何とかする方法はないか」
と働きかけたそうです。
が、
政府や自治体は何の方針もださず、
農家がそれぞれ自分で何とかしなさい
という状況だったと……。
3月下旬は米農家にとっては忙しい時期。
何も方針がでない中、
作業を進めざるを得ない状態。
農家さんにとって時期を逃すことは
作物の成長に影響してしまうから……。
表土を取り除けば、
かなり除染ができた段階でしたが、
広大な農地の表土を取り除く作業は
生半可な気持ちではできない大変な作業。
大変なだけじゃなく
苦労して育てた土をはぐのは
農家さんにとっては心苦しいもの……。
微生物と小動物の共生の場である田んぼ。
それは深さ約20㎝までなので、
上から5㎝の土を取り除いても
その下には15㎝残るから何とかなるだろう。
と先生は考えていたそうです。
でも現実は
何の方針も決まらないまま
農家の方々は深さ20㎝まで土を撹拌したために
表面に付着した放射性物質を鋤きこんでしまい
放射性物質を取れなくなってしまったのだとか……。
チェルノブイリ事故の経験が活かされず
農地を守れなかったことが残念だと
先生は本の中で仰ってました。
もし、
放射性物質や放射能について
基本的な情報が共有されてたら…
『たられば』の話をしても仕方がないけど
知っていたら防げたこともあるんだなと
この本から学びました。
矢ヶ﨑先生の本⬇️
原発の話をするのはタブー
福島の話題を出すのは非国民
そんな雰囲気が漂う日本ですが、
感情に流されることなく
現状を知り、現実を受け入れることも
必要ではないかなと思います😊