春の薬膳についての記事はコチラから⬇
薬膳の基本の考え方は陰陽五行。
陰陽には
世の中には必ず陰陽(裏表、男女など)があり
それが互いに依存しあいながら存在していて
どちらかが100%になることなく常に動いている
という特徴があります。
春夏は陽の季節・秋冬は陰の季節
上半身は陽・下半身は陰
など、あらゆるものに陰陽は存在しています。
そして五行というのは
森羅万象すべてが「木・火・水・金・土」のグループに分けられ、それぞれが応援したり、抑制しあったりする関係をもちながらバランスを保っています。
春のお料理キーワードでご紹介した『肝のサポート』
春は『木』のグループに属しているので、
同じ『木』のグループのものと関係が深い。
例えば、『木』のグループには
春、風、青(緑)、東、酸、肝、胆、目、筋、爪、怒……
などがあります。
五臓の「肝」や五志(感情)の「怒」と関係がある。
だから、春は「肝」ががんばる季節で、
「怒り」の感情が出やすい季節
と考えられるのです(〃ω〃)
春は環境の変化が大きいし(卒業、入学、転勤など)、
精神的にも落ち着かない状況になりやすい。
その上、イライラしやすい(笑)💦
となると、
普段は我慢できることでもカチンときたり、
怒りっぽくなったりする……。
その時『肝』は
私たちがイライラできるように(?)、
貯蔵していた『血』を使って働いてくれてます。
しかも『肝』は働き者で頑張りやなので
行きつくところまで突き進もうとするのです。
だから、春の薬膳には
『肝』のたかぶりを抑えたり、
『肝』を養う食材を加えて
命果てるまで働こうとする『肝』に対して
「まだやることあるから死んじゃだめだよ」と
その暴走をとめることが必要なのです(笑)♪
その1つが、『平肝』『養肝』食材。
『平肝』の代表がセロリ。
他には穴子、菊の花、セリ、トマト、ピーマンなどがあります。
『養肝』の代表はイチゴ。
その他はうなぎ、ししゃも、すずきなど。
先日の薬膳料理教室の一品
『補気』のお米、『補血』のにんじんに加えて
暴走しやすい肝を抑える『平肝』食材がたっぷり。
お酢は砂糖たっぷりのすし酢ではなく
ほんのり甘い「ナツメ酢」を。
ナツメには血を補う効果がありますから、
『肝』ががんばるために必要な栄養を補えます♪
ちらし寿司といえば……
椎茸の含め煮や錦糸卵のイメージですが、
季節がかわれば食材もかえて楽しむのが薬膳♡
旬の食材をふんだんに使いたいですよね~(*^^*)
今の時期は
イチゴフェアやイチゴ狩りなどがありますが、
やっぱり自然は
必要な食材を必要な時期に育つようにしてるんだ~
と思うと、本当に感謝しかないです(#^.^#)
春にイライラしやすい人はぜひ、
がんばる『肝』にお疲れさまの一品を
食卓に加えてあげてくださいね(о´∀`о)