本に挟む付箋に学習の日付を記載しておく、という発明です。
高校生である樫原 優衣さんの特許で、これも商品化されました。
付箋に復習すべき日付を書き込む付箋です。
記憶の定着には反復学習が必要です。
「エビングハウスの忘却曲線」から思いついたそうで、
1日経過すると人間は74%を忘れてしまう、
Illust ACよりダウンロード
だからこそ、翌日の復習は必要です。その後は、復習の日付を約1週間後、1か月後と設定していきます。
これを記載した付箋です。
特許7057055号(学習用付箋)
特許権者:樫原 優衣 氏
「1」・・・ 学習開始日
「2」「8」「29」 ・・・ 復習する日付
そして、復習したらその日付をミシン目で切り離します。
すると次の復習日が書籍から突出している状態になります。
しかし、付箋はすでに公知の商品であり、すでに実用新案も存在します。
樫原さんの学習用付箋は、これら先行する実用新案等の存在を理由に拒絶理由も通知されたのですが、
「前記表示領域のそれぞれには、先に切り離される前記切離部の前記表示領域に示されているタイミング情報が示す経過時点よりも後の経過時点を示すタイミング情報が示されている」
という特徴等を特許請求の範囲に加え、特許が認められました。
つまり、復習したらミシン目でその日付を切り離すと、それより後の日付が示されるという点です。
例えば、「2」を切り離すと「8」というそれ以降の数字がつぎに表示される、という特徴です。
これは、高校生の学習の必要性から生まれた発明ですが、仕事の確認を忘れがちな私にも使えそうです。
付箋は、sticky note
post-it noteも使われますが、Post-itは3M社の登録商標であるため、普通名詞ではありません。