これも小学生の発明です。
耳に付けないイヤリング。
小学6年(当時)の水野舞さんの発明です。
耳に付けないでどこに付けるのでしょうか?
髪の毛です。髪留めに穴を開けて、装身具を垂らすと、ちょうど耳のあたりに装身具が位置します。
私も経験あります。イヤリングは耳が痛いです。
Photo ACより
長時間していると、耐えきれなくて、最後にはイヤリングを外していました。
ましてやピアスは耳に孔をあけなければなりません。
水野舞さんもお母さんのピアスに憧れたが、耳が痛い。そこで、ヘアピンから装身具を垂らすことを考えました。
そして特許を取得し(特許 7016202号)、小学生にして会社の社長さんです。
「マイヤリング」という商品名で商標登録もされています。
(特許7016202号、特許権者:水野舞 氏)
J-PlatPat(特許庁、INPIT)よりダウンロード
彼女が特許を取得したということは、何を意味するでしょうか?
私たちは、これのイヤリングを真似できないということです。
つまり、この装身具がよいと思って、売り出したりはできないのです。
もちろん、このイヤリングを買って使うことはできますし、家の中で遊びで真似することには特許権は及びませんが。
ところで、「穴」と「孔」
これらは、技術用語(特許用語)では区別が必要です。
穴・・・底がある「あな」
孔・・・貫通している「あな」
よって、ピアスのために「あなをあける」のは、「孔」が正しいです。
英語ではどちらも hole ですが、特許文書で厳密に区別するために、
“hole with the bottom” (底のある穴)
“hole without the bottom” (底のない孔)
と表現することもあります。