ETCマイレージサービスについての勝手な解説 | やれたもんだからやってみた

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やれてませんけど…(汗)

ETCマイレージの仕組みがよくわからん!

 
っていう友人がいたので、私が分かる範囲で解説してみます。
 
主な内容は、平日朝夕の還元とポイントについてです。
 
また、ETC2.0ではなく、通常のETCでの話です。
 
 
■前提
 
ETCマイレージの恩恵を受けるためには、ETCカードをETCマイレージサービスに登録する必要があります。
 
 

■平日朝夕の還元

 
平日の朝(午前6時〜午前9時)または平日の夕方(午後5時〜午後8時)に、登録したETCカードで高速道路の対象区間を通ると、その内容に応じた還元が受けられます。
 
「対象区間」というのは、概ね「NEXCOが管理している高速道路」です。私がスキーに行くときに利用する新東名・中部横断道・中央道・長野道・上信越道は全てその対象です。ご自身が通るところが対象かどうかは、ETCマイレージ事務局等で各自ご確認ください。
 
で、「時間帯」ですが、その時間帯に一瞬でも高速道路内(インターから入って出ていない状態)にいれば、その対象になります。深夜や休日の仕組みと一緒ですね。ただし、深夜割引や休日割引の時間帯にも高速道路内にいると、そちらが優先されて「平日朝夕」の対象にならないので注意してください。午後7時に乗って降りたのが深夜0時過ぎなんていうパターンだと、「平日朝夕」の対象と見なされません。
 
それで、どのくらい還元されるかというと…
 
それは、「乗った回数」によって違います。月間に5回以上乗ると払った利用料金の30%が還元され、10回以上乗ると50%が還元されます。
 
ここで注意してほしいのは、その回数の数え方です。
 
まず、複数のETCカードを登録している場合でも、回数のカウントや還元はそのカード単位です。今日1枚のETCカードで乗り明日もう1枚のETCカードで乗っても、それぞれで1回とカウントされ、2回とはなりません。
 
また、同じETCカードで同じ時間帯に2回乗っても、1回目しか対象と見なされないので注意してください。今日の朝乗って今日の夕方か明日の朝に乗ったら両方が対象になりますが、今日の朝2回乗っても2回目は対象外になります。料金の高い方を対象にしたいですよね。2回目を対象にしたければ、複数のETCカードを使い分けるか、1回目はETCを使わずに乗ってください。
 
また、朝の時間帯に乗ってその日の夕方の時間帯に降りた場合は、未確認ですがどちらかの時間帯で1回乗ったとカウントされると思います。
 
さて、ここまでで、「どの利用分が対象になるか」が決まりました。ETCカード単位で、それが月間5回以上だと「対象」の各利用料金の30%が還元され、10回以上だとそれが50%ってわけです。
 
例えば、1つのETCカードで月間12回が対象になる場合、1回あたりの利用料金(通常料金)が3000円だとすると、3000×12=36000円払って50%の18000円が還元されるってわけです。
 
これが10月だとすると、10月分の36000円がその後クレジットカードで支払われますが、還元の18000円が11月の締日(たぶん20日)以降の利用料金に充当されます。話を簡単にするために、11月はETCを使わず、12月の使い方が10月と同じだったとしましょう。12月も利用料金は36000円なんですが、還元の18000円があるのでクレジットカードでの支払いは18000円になります。つまり、12月の前半は無料で高速道路使ってるような感じになります。ほらほら、やっとお得な感じになってきたでしょ?

でも、スゴイのはここからです。

12月分の高速道路使用での還元は…高速道路使用した36000円-還元で相殺された18000円=18000円・・・その50%の9000円が今度の還元額、または金払ってるのは後半の6回だから「対象回数5回以上」で還元率30%…結果5400円だと思ってませんか?違いますよ。12月も、満額の36000円に対して「対象回数10回以上」の50%で…18000円なんです。36000円分の食事をして18000円払ったら、次回使える18000円分のクーポンもらったようなものです。還元を値引きと考えて12月だけを見れば、1ヶ月無料で高速道路使ったようなものです。還元に対して還元されるっていう、わけのわからないお得さです。この「お得さ」、あとでもう少しだけ加速しますよ。お楽しみに!(笑)
 
ところで、利用料金の30%とか50%とかが還元されるって書きましたが、これにも上限があります。「100kmまで」です。1回の利用で200km走った場合、そのうちの100km区間分の料金の30%または50%が還元されます。これは「ちょうど100kmのところ」で計算するのではなく、100kmを超える一つ手前のインターまでの料金が対象になります。その具体的な計算方法は私もよくわからないので、正確な金額はNEXCO中日本などの料金検索画面で確かめてください。
 

 

 


でも、100kmを超える区間でも、100km地点で降りてETCカード替えてまた残りの100km乗れば、回数によってはどちらも還元されて得かもしれません。途中で降りて乗り直すとそのまま行くより合計料金高くなりますが、どちらが得かは自分で料金調べて計算してみてください。
 
平日朝夕の還元の話は、とりあえずこんなところです。
 
 
■ポイント
 
これ、対象道路はありますが、時間帯は関係ありません。対象道路は、還元と同じです。
 
利用料金の10%がポイントとして蓄積されます。
 
10%って、スゴイですよね。さっきの10月分だと、3600ポイントですよ、あなた。
 
このポイントは、放っておくと翌年度の3月末に失効してしまうのですが、1000ポイント・3000ポイント・5000ポイント単位で還元に交換することができます。交換するポイント数によってレートが違い、それぞれ500円・2500円・5000円の還元に交換されます。失効タイミングと合わせてよく考えてから交換してください。でも、5000ポイント貯まると、勝手に還元に交換されますよ。よく使う人にとっては手間要らずです。
 
ここは、5000ポイント毎に交換される前提で考えてみましょう。ちなみに私は、このパターンです。
 
つまり、1ポイント1円…ポイントを円に読み替えてみてください。前の10月の例だと、3600円分稼いだことになり、平日朝夕のヤツと合わせると、21600円が還元される計算になります。そして、先程の12月で考えると…14400の支払いで21600円の還元を手に入れる計算になってしまいます。12回も高速道路使って、7200円の儲け?
 
もう気づいているかもしれませんが…
 
このETCマイレージポイント、還元によって実際の支払いがなくても「本来支払うべき金額」に対して付くんです。また、3000円の通常料金にあとで1500円の還元がある場合でも、大元の3000円に対して10%のポイントが付きます。なんだかわけが分からないですか?大丈夫、私は分かっていますから。単に説明が下手なだけです!(笑)
 
だから、通常3000円の区間を深夜・休日割引で通ると30%(900円)引き+ポイント(210円)で1890円相当ですが、それを平日朝夕で月間5回以上だと30%(900円)引き+ポイント(300円)で1800円相当になります。これが10回以上なら…すごいですよね!
 
こうなってくると…
 
ETCをどう利用するのが得か、試算したくなりますよね。
 
 
私は、Excelで計算シート作って使ってます。
 
利用区間のNo(別シートのマスタと連系)と、それが休日・深夜なのか通勤時間帯(平日朝夕)なのかどちらでもないのかを指定すると、上に書いたようなことが全部計算されるってやつです。
 
ちなみに今月は、長野方面は確定とすると、イエティのナイターに6回以上行き、その往路は高速を一回降りるってのが一番お得です。
 
ちなみに、シートにある「必須」というのは、「あと1回高速乗れば10回(または5回)になって還元されるのになぁ…」って時、ただ回数増やすために高速乗るってのが得か損かをチェックするためのやつです。
 
 
こんなことまでやって…
 
ケチ努力家な私ですね!(笑)
 
 
2020/12/16追記
ポイントの付き方、どうやら違うようです。
以前質問した時にはこのような説明だったのですが、実際に付加されるポイントを確認すると、「支払うべき金額」から充当された還元額を引いた額…つまり、実際に支払った額に対してポイントが付いていました。試算しなおさなきゃ!
訂正・補足記事は、こちら