対人関係と欲求その3〜対人関係で起こる問題〜 | ママと女性の相談室・マインドフルネスセラピー『ピースオブマインド』

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対人関係と欲求その3の今日は、

ストローク飢餓で起こる欲求による

対人関係の問題について書きたいと思います。

<これまでの記事>

対人関係と欲求その1~ストローク飢餓による欲求~

対人関係とその関係その2~欲求をどのように扱うか~




ストローク飢餓による欲求とはどんなものかというと、

こちらの記事「気持ちの下のニーズとは?」にある

認めて欲しい

私のことを大切にして欲しい
という欲求です。



これは「子どもの要求にイライラしないために」に出てくる

マズローの欲求段階説の承認欲求です。



承認への欲求は、それがなければ生きていけない、

どうしようもないというくらい必要なものです。



子どもの頃に親からじゅうぶんな愛情を得られず、

ストローク飢餓のまま大人になることで

抱えてきた承認欲求は、多くの人が

昨日の記事でお伝えした、

「どうしてもかなわない欲求をあきらめるために」の

(1)代替のもので欲求を満たす 

という方法で満たそうとします。



親に代わり、他の誰かに満たしてもらおうとするのですね。



しかしこの時、

次のような理由で満たされることなく更に傷ついたり、

対人関係に支障を来す場合があるのです。



まずひとつ目は、相手に

”認めて欲しい・大切にして欲しい”と求めても

その人も内心に同じような思いを持っていたり、

疲れていて自分のことで精一杯だったりで、

期待したものが返って来ず、相手への不満や怒り、

そして満たされない思いを抱えてしまいます。



それから二つ目は、

子どものころからのストローク飢餓で

苦しいあまりに愛情を求める度合いが強くなり、

ひとたび求めに応じてもらうと、

「自分のことを一番に考えて欲しい」

「無条件で受け容れて欲しい」

というように、無意識に相手に対して

(そんな親はいないのですが)完璧な、

理想の親のような対応を求めてしまいます。



すると最初のうちは応えてくれた相手も、

次第に疲れて離れていってしまいます。

そして「裏切られた」と更に傷つくと共に、

「どうせいつか見捨てられる」

という見捨てられ不安が強化されます。



欲求を吟味すること、

あきらめをつけることは、とても大切なことです。



親があきらめをつける姿をみて、

子どもも、我慢(感情を抑圧)するのではなく、

あきらめをつけていく(自分を縛るものを手放す)

ことを体得していけるし、経験から親も、

その適切なサポートができるようになります。