今回はホルモン補充療法について
書いてみようと思います。
前回の
『更年期について語る④』では
漢方薬や鍼灸治療について書きましたが
実はその後
ホルモン補充療法(HRT)も始めました。
ホルモン補充療法(HRT)は
できればやりたくないなと思っていました。
副作用や
乳がんになるリスクがあるとか
当時はネガティブな情報ばかりが
目についてしまっていたんです…
なので
なんとか漢方薬や鍼灸で
乗り越えたいと思っていたのですが
私の場合、症状が多岐にわたり
とても辛かったので
漢方や鍼灸の効果が出るまでは
時間がかかりそうだと判断したのです。
息子の大学受験も控えていましたし
これから何年もこの症状が続くかと思うと
精神的にもかなり辛くて
どうにかしたいと思い
勇気を出して
ホルモン補充療法(HRT)を
試してみることにしました。
いざホルモン補充療法(HRT)をするにあたり
いろいろ調べました。
一番気になっていたのは
乳がんへのリスクの懸念です。
これは
過去に海外の研究結果から
乳がんのへの危険性が高いと
一部のメディアで取り上げたことから
行き違った解釈が生まれたそうです。
ホルモン補充療法(HRT)は
閉経前後の40〜50代に使用されることが
一般的ですが
過去の海外の研究では
閉経して10年経過した女性にも
ホルモン補充を使用した結果
乳がんを発症したという話も
聞いたことがあります。
なので
正しく使用すれば
ホルモン補充療法(HRT)の乳がんのリスクは
決して高いとは言えないということです。
それよりも
飲食、喫煙、肥満の方が
乳がんのリスクとなるようですので
ホルモン補充療法(HRT)を
しているしていないに関わらず
普段から気をつけるべきことは
同じということですね。
そして
ホルモン補充療法(HRT)は
更年期症状の軽減の他にも
こんなメリットが期待できます
・更年期症状の軽減
・骨粗鬆症の予防
・悪玉コレステロールの低下
・大腸かんのリスク低下
・コラーゲンを増やし
皮膚や粘膜に潤いを与える
私はが思うに
芸能人の女性は絶対にみんな
ホルモン補充療法(HRT)を
していると思うんです
女性は
女性ホルモンに守られているので
健康は勿論、美貌を保つには
外側からのケアだけでは
どうにも
追い付かないかないのですよ。
女性ホルモンが無くなる…
それが更年期です。
私の友人に
気になる更年期症状はないのですが
高血圧、高コレステロールで
お薬を服用していて
最近になって骨粗鬆症の治療も
始めた人がいます
彼女は54歳。
更年期症状が無く
普通に仕事もできていました。
でも
もしホルモン補充療法(HRT)をしていたら
高血圧も高コレステロールも
骨粗鬆症もまだ発症を防げていたのでは…
とも、思います
私はというと
悪玉コレステロールは若干高いですが
高血圧ではありません。
(更年期症状が出始めた頃は
一時的に高くなりました。)
そして先日
市の検診で初めて骨密度を調べたところ
ギリギリ大丈夫でした
ホルモン補充していたなかったら
たぶん私も既に
骨粗鬆症だったかもしれませんね。
これからは
骨活がんばらないとです
これ服用してます
話が逸れました…
ということで
私が最初に試した
ホルモン補充療法(HRT)は
メノエイドコンビパッチという
貼るタイプのホルモン剤でした。
3年程ホルモン補充療法(HRT)を行った後
そろそろ、消退出血させないで
ホルモン補充する方法で
治療しましょうという
医師の提案で
再びメノエイドコンビパッチで
ホルモン補充療法(HRT)を続けることに。
偽の生理とはいえ
消退出血の際は体が怠くなるので
出血しない方が楽にかなと
思っていました。
メノエイドコンビパッチは
一度試して
胸の張りや痛みが出ていたので
ちょっと不安でしたが
最初に試した時のような
胸の張りや痛みはありませんでした
ですが
暫くすると
時々、不正出血するように…
それもいつ始まるかもわからない
突然の出血…
はっきり言って
2種併用療法の消退出血の方が
定期的な出血で良かったかな
なんて思ったりもしました
結構ダラダラと続く長引く出血が
ほんと地味に不快で…
医師に相談すると
落ち着くまでは
半年くらいかかるかもしれとのこと。
私の中にまだエストロゲンが残っている
証拠だから
あまり気にしないようにと言われました。
メノエイドコンビパッチは
週に2回張替えるのですが
そうなると
3日に1回と4日に1回の
貼り替えになるんですね。
でも
このやり方だと
不正出血が続いたので
もしやと思い
私は4日に1回に統一して
貼り替えるようにしてみたら
なんと不正出血が収まりました。
医師に話したら
それではホルモン量が安定しないから
効果は無いと言われたましたけどね
なので
正しい投与の仕方ではないかもですが
私にはそれで良かったと思っています。
そうしているうちに
やはり6〜7ヶ月経過すると
不正出血する回数が少なくなり
それから3年程
メノエイドコンビパッチでの
ホルモン補充療法(HRT)を続けました。
ホルモン補充療法(HRT)をしている間は
毎年
乳がん検診と子宮頸がん検診は
必ず受けました。
それと定期的に
婦人科で採血し
血栓が出来そうになっていないかも
チェックしていました。
ホルモン補充療法(HRT)に使用される薬は
いろいろ種類がありますよね。
飲み薬よりシールタイプの方が
肝臓への負担がないみたいなので
それは良かったのですが
お腹に
常にまあるいテープの跡がついて
肌荒れして痒くなるのが
唯一の難点でした…
ホルモン補充療法(HRT)は
欧米や北欧では
15〜20年もの実績があり
常識化しています。
主にオーストラリアでは60%
アメリカでは40%の普及率なんですよね。
ですが
日本は僅か2%と
先進国では最も低い普及率です
日本の女性は頑張り屋さんですよね
耐えに耐えて
更年期を過ごしているんだと思います…
実は私
今年の2月に
ホルモン補充療法(HRT)を辞めました。
当初の予定では5年間の予定でしたが
6年続けたのでそろそろ辞め時かなと…
一般的には5年くらいが目安らしいです。
続けることも可能ですが
血栓症のリスクは高まりそうなのでね…
医師は
更年期症状のリバウドは無いだろうけど
しんどい時はまた投与可能だとのことでした。
いきなりスッパっと辞めるのも
症状が出たら怖いなと思い
少しずつ貼り替えの頻度をあけて
週1くらいの張替えまでもって行ってから
辞めてみました。
完全に投与を辞めて
1ヶ月くらいは全然平気でしたが
その後、じわじわと
更年期症状は復活しております
初期の頃は程ではないのですけど。
恐るべし女性ホルモン。
無くなると
途端に体が反応しています…
最近では
市販薬のホルモン剤もあるんですよね。
塗り薬で
病院で処方される物より
低用量ですが
使用上の注意は必要です。
尚、ホルモン補充療法(HRT)が
適なさい人もいます。
乳がん、子宮がん、血栓症にかかっている方
またその既往歴のある人
ヘビースモーカーの人も
血栓ができやすくなるので出来ません。
若い方も女性は将来に備えて
タバコは辞めた方が健全かと思います。