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Peace Study Notes

一筆書きでつづる素晴らしき世界のスケッチブック

忍者の魅力の一つは 謎に包まれた忍術や道具にあるだろう


何と伊賀の忍者屋敷の地下には その未知の扉を開くべく

「忍術体験館」なるNINJAパークが展開されている



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忍者といえば まずは手裏剣

主目的が 敵の “殺傷” であるという 残酷な事実を忘れそうになるほど

様々なデザインの工芸品的な 妖しい美しさがある



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ただでさえ痛そうな手裏剣には

 「刃にトリカブトの毒汁を塗るのが定法」 とのこと

さすが 忍者 抜け目がない

敵がもがき苦しまないための 究極の優しさだったのかも知れない


実際は 結構かさばって 持ち重りがするから あくまでも非常用で

忍者ハットリくんのように シュシュシュと連射するものではなかったみたい



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逃走用アイテム 「まきビシ」

下段の5つが 天然のヒシを乾燥させたものかな

池や川の中に生える水草で 昔の人はよく実を蒸して食べたみたい

彼らは 自然界の植物さえ 命を守る道具に見立ててしまう



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本来は草刈りに使われた 「手かぎ」 さえ

彼らにかかると 一撃必殺の武器に

しかし めちゃくちゃ痛そうだ



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この鎌のブリコラージュぶりも かなりカッコいい

四本の鎌を組み合わせてるだけなんやけど

城壁にひっかけて登ったり 武器にもなる応用力



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おなじみの「水蜘蛛」

本来は足に付けて 城の沼堀を渡る道具やけど

名前が「沼蜘蛛」ではその用途が見破られてしまう

そのカモフラージュのために 「水蜘蛛」と名付けたという


彼らは 心理学者であり 詩人であり

優れたコピーライターでもあった

 


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その鎖帷子の中の眼光は

どんな光を放っていたんだろう?



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忍者は正体を人に知られないことが大切で

「七方出で立ちの亊」または「七化」と呼ばれた

七種類の職業(虚無僧、出家、山伏、商人、放下師、猿楽師、常の形)

になりすましたという


美術家 森村泰昌や 南伸坊のルーツとも言える 変装術

彼らは 記号やモードにさえ精通した 真のお洒落さんだったんだ



抑圧された血の戦後時代を 独自の知恵と工夫で 

はりめぐらせた幾層ものレイヤーの中 生き抜いた忍者

不自由だからこその 圧倒的な自由がまぶしい




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ぼくが伊賀の忍者屋敷に向かったのは
息子にその「からくり」を体験させてあげたかったからだ

激動の戦国時代を
鍛えあげた自らの心身でクールに生き抜いた
彼らの 命がけの知恵の結晶 忍者屋敷

そんな現代に残る息吹を感じながら
人が“暮らす”ということの定義を再確認するためだったが
想像以上の人だかりに
あらためて世界的な忍者ブームを目撃することができた


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謎めいた我が家系の
反骨とD.I.Y精神に彩られた歴史にふれるたびに
ぼくのご先祖さまは 忍者だったのではないだろうか?
との思いがよぎる時がある
忍者といえば 三重県伊賀市(旧上野市)の伊賀流忍者
有名な伊賀忍者「百地丹波」はぼくと同じ名張市出身だから
あながち妄想とは言い切れないかも知れない
そんなルーツを訪ねる旅でもあったんだ


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家というと 今では仕事や学校を終えて帰る場所
いろんなしがらみや喧騒を離れ ホッと一息つける聖域でもある

そんな特別な場所さえ 生まれる時代が違えば
絶対的な城ではなく
命を守ってくれる保障さえない

そんな絶望的なギリギリの緊張感をはらみつつ
なお からくりに明日への希望を託しながら
穏やかに 簡素に 美しく生きていこうとする
人間の底力に ぼくは打たれるんだ


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ぼく自身は特定の信仰・宗教を持たないんやけど
いつ死ぬかわからない 極限の状況をタフに生きた
彼ら忍者の 心のありよう
また そのよりどころには深い興味がある

生き方としての忍者の研究は
とかく絶望しがちなこの島国に
新たな光を届けてくれるような気がしてならない


しかし なんという素敵な職業なんだろう 「くノ一」
いうまでもなく「女」という字を分解した
女忍者の意味なんやけど
当時の忍者社会におけるジェンダーという
興味深いテーマさえ残してくれている

ぼくの奥さんは銀行窓口で働いてて
職業欄に 迷いながら「詩人」と書いた男性を見たことがあるという

究極のご当地ガール
現代の伊賀に生き続ける 可憐な くノ一
彼女は職業欄に何と書くのだろうか?
それを聞くための旅もあっていい

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先日 念願の 「Ovall(オーバル)」 のライヴを観てきた


東京のorigami PRODUCTIONS所属の若手NO.1ライヴ・バンドだ

ソウルや ジャズ ファンクなど ブラック・ミュージックをルーツに

D'ANGELO『VOODOO』以降のヒップホップが持つ

脱臼気味な 革新的ビート感を自然に身にまとう

好き者にはたまらない 音楽偏差値バリ高のプロデューサー集団でもある



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ステージのセッティングがまず渋い

客席から向かって右端に mabanuaが叩くドラムセットが斜めに置かれる

バスドラの風圧が感じとれる位の距離に

小さな円を描くように陣取る ベース ギター キーボード

ダンス・ミュージックが持つ 祝祭性と身体性を目の当たりにした気がした



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メンバーは楽器から出る音で 新たな音楽の実験をしつつ

リラックスした会話を楽しんでいるようだった



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サポート・キーボード 佐久間淳さんのコズミックな鍵盤さばきも最高!

瞑想する禅僧を思わせるルックス

覚醒感あふれるコード進行で ぼくたちをトバしてくれる



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全身ドラム・マシーン mabanuaのドラミングはほんまにすごい

そんなに体格ゴツくなさそうやのに

力強く しなやかなファンクビートが 脳天と腰を直撃する

しかも えぇ声で歌いながらやで…



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関口シンゴさんのギターもめっさかっこいい

重心低めのグルーヴと

キラキラしたロッキンな音色のコントラストがしびれる~



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リーダーのShingo Suzukiさんもそうだけど

みんな一見普通の兄ちゃんぽい

むしろ シャイで控えめで誠実そうな雰囲気が最高!


おそろいのCHUMSのストラップや

色チのKORGのクリップチューナーも

さりげなく お洒落で遊び心あって

東京のシティ・ボーイって感じ◎


決してアンプからジャンプしたりはしないだろうが

本当に心から音楽を愛し 楽しんでいる

静かにアツい 知的な雰囲気が 真のファンクネスを感じさせる

各メンバーがトラック・メイキングもできる

自立したプロデューサーでありながら

あえて生バンドを組んで 街を震わす必然性


そんな はかなくも一瞬の奇跡よ ただただ五臓六腑にしみわたれ



ライヴ後 ステージ上でエフェクターを片付ける

静かに手ごたえをかみしめてそうな Shingo Suzukiさんに


  「もっと大阪に来てくださいね~!」


と声をかけそうになったがやめておいた


もっと大阪に呼ばなければいけないのは

ぼくたち グッド・ミュージック・ラヴァーに他ならないからだ