子、孫に二度と被爆者を作らないように。被爆の実相を伝える被爆証言 | 幸せな親子関係・主体性をはぐくむ ピースサインのあるこそだて

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先日、息子の中学校で、逗子市被爆者の会の方による被爆証言がありました。

逗子市被爆者の会から会長の上田さん(広島で被爆)、井上さん(広島)、宮川さん(広島)、上野さん(長崎)がいらっしゃり、上田さんから原爆や被爆者の会についての説明、原爆についての資料DVDの視聴のあと、井上さんと宮川さんが被爆証言をしてくださいました。

  

 

お話の全てはここには書けませんが、一部ご紹介したいと思います。

 

井上さんは、8月6日の朝、学徒動員で爆心地から12kmの陸軍の部隊に出勤していた時、白い閃光が走ったかと思うと、ものすごくあつい熱が波状に押し寄せてきて、とっさに反対方向に走り出した途端、爆風によって4、5m吹き飛ばされて地面に叩きつけられたそうです。

幸い無傷だった井上さんは、仲間と共に爆心地の方に救護に向かい、筆舌に尽くしがたい光景を見ます。

翌日から臨時の救護所になっていた小学校で、火傷の独特な異臭がただよう中、看護を手伝いながら、水をくれとせがむ人々に対し、水を飲ませると死ぬとわかっていながら、もう助からないからと看護兵に言われ飲ませると、次々となくなっていったそうです。そして校庭の片隅に死体が積み上げられ重油をかけて焼かれる様子を見ていたそうです。

 

宮川さんは、当時国民学校の5年生で市内から少し離れた村に学童疎開中でした。8月6日は月曜日だったので、疎開先で週末を一緒に過ごしたお父様は、朝広島に向けて出勤されたそうです。爆心地から少し離れたところで電車を待っている時、白い落下傘を三つ見つけ(原爆がぶら下がっています)、なんだろうと仰ぎ見ていると爆発し、顔と胸と手に火傷を負われましたが、なんとか家に戻ってこられたそうです。翌日からは重傷を負った人が次々と村の医者にやってきて、医院の周りの木陰には、焼けただれた皮膚をぶら下げて、スイカのようにまん丸に腫れ上がった顔をした人がゴロゴロ寝転んだり、座ったりしていて、苦んでいる姿をたくさん見たそうです。

お父様は一時的に元気になられましたが、いつの間にか寝たり起きたりになり、歯茎が化膿したり肺や腸も悪くなり、三年後には亡くなられたそうです。

この被爆直後の話以外に、井上さん、宮川さんがお話しされたことは、原爆が他の兵器とは違う苦しみを長年に渡って人々に与えるという内容でした。原爆は、放射能の被害により、長年に渡って被爆者を苦しめています。

 

被爆の後遺症により、後年ガンや白血病などを発症する。

被爆した人が、元気だったのに、突然なくなるのを見て、次は自分ではないかと常に怯えている。

放射能の影響が遺伝するのではないかと結婚や出産に対する不安がある。

放射能の影響に関する無理解による差別。

など。

 

原爆がこのような側面を持っていることは以前、別記事で書きました。この記事は10月に書いたものなのですが、今でもアクセスがあります。関心を持っていただいている方が多いのだと思います。ぜひこちらも読んでみてください。

鉛筆なぜ原爆は絶対悪と言えるのか

 

また放射能の被害だけでなく、別の苦しみもあります。宮川さんのご親戚のある方は、たまたま原爆投下の日、体調不良で学校を休んだことで運よく生き残りました。同級生は外で作業をしていたため、全員亡くなったそうです。その方は死んでいった同級生に対し、申し訳ない、なぜ自分だけ生き残ったのかという苦しみをずっと抱えて生きていらっしゃったそうです。

 

帰ってきた息子に原爆の恐ろしいところは?と聞いてみました。

 

人が人間として死ねないし、生き残っても人間として普通に生きることができなくなること

 

といっていました。

たった一発の爆弾で、広島では14万人、長崎では7万人の人がなくなりました。多くの人は棒で亡骸を集められ重油をかけてまとめて焼かれました。生き残った人もある人は放射能の影響に怯え、ある人は生き残ったことへの罪悪感を抱えて生きることになりました。そういう話から感じ取ったのだと思います。

 

被爆者の方の生の声は、資料を読んだり、資料映像を見るだけでは伝わらないものを私たちに伝えてくれます。

 

2017年ノーベル平和賞を受賞したICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)はみなさん聞いたことあると思いますが、その授賞式で被爆者の代表としてスピーチをされたサーロー節子さんが来日された時の講演の様子を以前ご紹介しました。ぜひこちらも聞いていただければと思います。

鉛筆「諦めるな。動き続けろ。光が見えるだろう。そこに向かってはってゆけ。」

 

残念ながら、お話の聞ける被爆者の方は年々少なくなってきています。被爆者の方から直接お話を聞ける機会は残念ながらそう多くは残されていません。

逗子市被爆者の会でも、被爆証言集を作成されて、貴重な話を記録として残しておく活動をされていますが、

実際にお話を聞くことで伝わる平和へのメッセージは何ものにも変えがたいです。

今回の被爆証言は、私が中学校の先生に提案し、受け入れていただき、実現しました。

私自身が広島出身で小さい頃から平和教育を受け、比較的原爆について詳しかったこともあり、地元に被爆者の会があることを知って、被爆証言を子どもたちに聞く機会を設定してもらえないかとお願いしました。お忙しい中、設定してくださった学校には本当に感謝です。

各都道府県の被団協に相談すれば、被爆証言をお願いすることができるそうです。

日本被団協

 

可能であれば、子供たちが被爆者のお話を聞くチャンスを作っていただければと思います。

 

代表の上田さんに今回の被爆証言をブログで紹介したい旨をお伺いした際に、以下のお返事をいただきました。

 

「証言活動のブログ掲載について。皆さんから了解を頂きました。残り少ない被爆者が実相を話し、皆さんに知って、聞いて頂き、平和、命の大切さの継承願っています。子供達、孫子に、二度と被爆者をつくらない様に。」

 

子供たちが戦争のない世界、核兵器のない世界で暮らせますように。

 

今日もお読みいただきありがとうございました。

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