お待たせしました。（誰か待ってた？
）
チュン君の国家試験シリーズ 第二弾
なぜ、とっくに投げた匙を 慌てて拾いに行ったのか…
いやその前に、投げたと言っても、
最初は、目に見える所に投げて
そこに希望の光があるのではないかと
チラチラと横目に見ながら暮らしていたのだ。
会社の先輩からテキストを貰ってきた時も、
二人で勉強方法を相談し、
ひとまず、読んでみようか…と、
テキストを広げて、私が音読しようと試みるも、
読み方が分からん…
意味が分からん…
何これ中国語？
てな感じで、
私こそ、ディスレクシアじゃね？と言わんばかりの
辿々しい読み方に…
いや、スラスラ読めたとしても、言葉の意味を説明しながら読み聞かせる必要があるのに、説明できない…
てか、こんなに細かい所まで覚える必要があるのだろうか…
など、数ページも読まない内に、
「これではダメだ〜
」
となる。
そこで、とにかく、
テキストの仮名打ち版を作ろうと試みるも、
1ページに１個は載ってる図を写真に撮って取り込み、
そこにも仮名うちし、
生まれて始めて見る専門用語の読み方を苦心して調べ、入力し…
それを２５０ページ程作成…
できるわけな〜い！！！
いや、やろうと思えばやれるだろうけど、
作業している内にやはり、疑問が湧き出る。
本当にこんなに難しくて細かい所まで出題されるのだろうか。
6級だと、もう少し、大枠の部分の出題なんじゃないだろうか…
てか、読めても理解するには、先生が居ないと絶対無理じゃね？
そんなこんなで、恐ろしく意味不明なテキストに威圧され
良い解決策も思い浮かばぬまま
匙は投げられたままになっていたのだ。
今、思えば、本屋に走り、
「サルでもわかる！６級海技士！」
とか何とか書かれた本でも見つけてくれば良かったのだが、
なんか、海技士って私にしたら別次元の人々の話で、
地球人が読む為の本屋などに解決策があろうとは思えなかったのだ。
まあ、それ程までに
専門用語だらけの本に惑わされていたと言うことだ
そして、チラチラと匙を気にしつつも、
なんとかなるやろ〜
と、開き直りつつ
２年の月日が経ち…
とうとう、会社からのお達しが！
日程はこうだ。
他県にある海技学院にて１０日間の講習
その後すぐに試験
試験の合格が発表されるまでの５日間は
免許講習として救命講習とかなんとかがあり、合格発表。
それで、海技士免許については終了なのだが、
会社側は、ついでなので、その後にある、
２級海上特殊無線技士の免許も取ってきてね！
とお達しがあり、
結局、約１ヶ月近くの受験生生活となった…
しかも、ずっと他県の旅館に宿泊している状態なので
毎日、帰ってお勉強しようね〜などと、
お気軽な事は言えない状態…
いや〜もう、投げましたよ
遠くにね。
匙を。
まあ、試験に関しては、
車の免許も自動車学校の後の本試験に落ちる事もあるし、
それでも、受けなおせばいいのだし〜
と結構 気楽に考えていたが、
落ちた事で、皆んなに からかわれたり、弄られたりした時、
彼が うまく立ち回れるか、
どちらかと言うと、そっちの方が気になっていた。
なぜなら、同じ土俵に上がる事もできない状態で受験し、
ディスレクシアという事も誰も分かってない状態で
からかわれた時、彼の悔しさは相当なものになるだろうと
想像できる。
そして、私は、実際にそのような状態になった人を間近で支えてきて、とうとう支えきれずに逃げ出した過去がある。
そう、それは、チュン君の父親。
過去にこのブログで触れた事があるけれど、
チュン君は、父親譲りの純血ディスレクシア
私も世間も
当時は誰もディスレクシアの事なんて知らなかったけど、
私は、ずっと隣で彼を見てきた。
だからこそ、ダメだった時の事を考えると
ことさら憂鬱になったし、
どう支えればいいのか…という方に考えを巡らしていた。
しかし、当の本人は
「まあ、落ちたら来年受ければいいさー
」
てな感じだったので
今回は、「じっくり勉強してこい！」
って感じで送り出したのだ。
匙はまだ投げられたまま…
長くなってごめんなさい、
次こそ、匙を拾いに行きますので、
もう少しお付き合いください。
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