と、
催促メールをたくさん頂きましたので…
さて、さて、
たっくんの家出は はたしてどうなったのか！？
前回記事で、たっくんに
「お～！じゃあ、今すぐ荷物まとめて出て行けよ！
」と言い残して仕事に向かった私。
その日は、泊まり込みで仕事でしたので、翌日の午前中に帰ってくると
大きなカバンに荷物がまとめてある。
しかし、当の本人はバイトに行っているとの事。
こりゃー
出て行かないだろうな…
出て行こうと思えば いくらでも行く場所はあるはず。
たっくんは、友達も多いし、そのほとんどが一人暮らしを始めている。
しかし、今回の場合は、
奴のプライドが許さないのだろう。
まあ、分かってた事だけどね…
とにかく、
今回の目的は、腹をくくらせること。
それは、まあ、一応なんとかなった。
そして、次の目的は
ズバリ！
「地に足をつける事を学ぶ」だ！
そんな事を 密かに考えつつも、
冷たい視線を送りながら たっくんを数日観察。
出て行く準備をしながらも、
あきらかに私を避けて生活している様子
そろそろ 参ってきたかな…と言う所で、
たっくんを再度 襲撃する事に。
「あんた、
ママに言う事あるんじゃないの？」
すると、私を睨みつけながら
「…もう少し…時間を…ください…
」と、悔しそうに絞り出す。
「それならそうと、きちんと言わんかい！
あんたね、ママを見くびるなよ。
あんたが、こうなる事なんて、はなから覚悟の上なんだよ！
あんたが、みんなと同じように生きていくなんて思ってもないし、
みんなと同じじゃ困るんだよ！！
だから、入学金の事なんて、最初から無駄になる覚悟はできてんだよ！
お前が、どこでどう生きても腹をくくったんなら、
ママは、それを全力で応援するんだよ！」
たっくんは、
意地悪なクソばばあが発する意外な言葉に驚いていた。
そして、私は、二つの提案をして、たっくんに選択を迫った。
それは、
約束通り 数日中に一人で家を出るか、
社会人となった一家の長男として、家族を養うか。
というもの。
一人で出て行くのも良しだが、
たっくんは、地に足をつけ、男としての責任を果たす事がどんな事なのか
学ぶべきなのだ。
その為には、「養う」という事をほんの少しでも味わう必要がある。
大切な人を養う為には、
見果てぬ夢をぼんやりと追いかけている場合じゃないのだ。
それに、まだ、若い。
いろんな欲もいっぱいある。
その為には、お金が必要だ。
奇麗ごとばかりも言ってられない。
生きていきながら、
大切なものを守りながら、
地に足をつけ、現実を見ながら
自分の人生を切り開かなければならないのだ。
私は、彼に
多少厳しい金額を 家に入れる様に言った。
そして その根拠も。
もし、家族になにかあったら、ママの次に責任を果たすのは
たっくんなんだという、社会人として、長男としての自覚についても話した。
そして、それだけの事ができる男なんだと言う事も。
彼は、
ひとまず家族を養うという道を選んだ。
近いうちに、
現在のアルバイトを辞めて
仕事を探し、
たっくんの給料で払える家賃の家に引っ越そうという事も話し合った。
どんなボロボロの家でもいい。
自分がいるから、皆が屋根の下で眠れるんだということを実感しろ！と…。
家にお金を入れてるだけじゃ、
何に使われているか分からないから
自覚が育ちにくいのだ。
今、たっくんは、車の免許を取る為に頑張っている。
そして、就職活動も。
いろんな経験をしなさい。
そして自分を知りなさい。
そして、あなたの道を切り開きなさい。
叱咤激励、応援してるからな！