数週間前、チュンの中学校では 体育祭が行われました。
その体育祭の前には
まるで もうすぐ戦場に赴く軍隊のように
やたら厳しい中学校の体育祭の練習。
チュン君は
「勉強よりマシ~
」と 結構喜んでいたのだが
前回記事の靴下事件 などあったりで メゲちゃう事も多かった。
そして とうとう 行き渋りが始まった。
理由は靴下か?
と、こんなに「靴下」という単語を連発したのは初めてだ
と思いつつも
チュン君に よくよく話を聞いてみると…
「体育の時 先生とか みんなが言ってる事がよく聞こえんし…
何をしていいのか良く分からんし…
それに…
番号がいつも変わるから
何番なのか いつも友達に聞かないといけない…
」
番号…
それは 号令の事。
前から順に 「1!」「2!」「3!」とか言っていくやつ。
当然、欠席者などがいるので 毎日番号は変わる可能性が高い。
実は チュン君は 物事を順序立てて覚えるのが苦手である。
いや…物事の呼び名を順番に言うのが苦手…と言った方が近い。
数字を1から順に書く事は小さい頃に普通に出来た。
でも数字の呼び名は覚えられないので 小学校高学年になっても
1~100までの数字を暗唱できなかった。
しかも 号令は、 急に 「18の次は!?」と聞かれるのと同じで
順番に言うよりも 記憶の引き出しをあけるのが大変な作業なのだ。
そして 小学校と違って 暖かい目で見守り、サポートしてくれる先生は居ない。
しかも思春期の男の子。
周りの目も気になるお年頃。
「うーん。それは 恥ずかしかったね。
うまく出来なくて 辛かったね。」
の言葉に 涙をこらえるチュン君。
「とりあえず、体育 休めば?」
の提案に 大きくうなずく チュン君。
学校は大好き。
お友達大好き。
たくさんの子どもの中に居るのが大好き。
そんなチュン君は 学校に行きたいのだ。
次の日、
さっそっく 「見学します」と書いた 手帳を大切に握りしめ、
喜びいさんで 学校に行く チュン君。
し・か・し…
結局、見学は認めて貰えなかったのであった。
学校との話し合いについては また 今度…
