たっくんが 初めて言葉らしい言葉を発したのはいつだったかな~?
特別遅いわけでも 早いわけでもなかったと思う。
ただし、発した言葉は ママ ではなく
『ガタン・ゴトン』だった
電車をこよなく愛していた たっくんは
寝ても覚めても 『ガタン・ゴトン』の連発
線路みたいな 平行線を見ると すべて 『ガタン・ゴトン』 だ。
色んな所に 平行線を見つけては 指をさして
『ぬおお~!ガタン・ゴトン』と感動の声をあげる。
気付いた方も おられるのではないだろうか…
そうです。
自閉っ子ちゃんは 指差しをしない子も多いと言うが
たっくんは 指差ししていた!!
しかし!!!
『ほんとだね~ガタン・ゴトンだね~』
と、声をかけると、驚いた顔でこちらを向き、しばらく怪訝そうに私をジロジロ睨んだ後、思いっきり迷惑そうな顔をして 又 一人の世界に入っていく…
『ぬおお~!ガタン・ゴトン』と指を差して感動に浸る たっくん
そうです!
たっくんの 指差しは 決して 共感を求める指差しではなかったのだ…
なんだか 寂しくなる気持ちを おさえつつ
いつか たっくんと語り合える日を夢見る 若き日のmiwaママであった…