『診断の日』 『告知の日』 につづき こちら『模索の始まり~チュン君編~』 です。
チュン君は お友達に恵まれている。
学校の先生もいつも穏やかな先生に当たったので 不登校などの問題はなかった。
でも 大きくなってくるにつれて 自分はバカだと責める様子がチラホラでてきた。
記憶力が悪くて 3歩 歩けば 全て忘れてしまう![]()
そんな時 『3歩 歩いてしまったー!』と 明るく言ってたが、
後で こっそり 『チュン君のバカ バカ!』と 自分の頭を殴っていたり…
そして 診断・告知 の数日後 とうとう 爆発してしまった。
『学校行くのホントはいやだ。
前に出て一人ずつ 本読むの、チュン君出来んも~ん
』
『グループで 何か書くのも チュン君書けんも~ん。
』
『授業中、ずっと暇で退屈だも~ん
』
と ワンワン泣きながら訴えた。
テーマ『チュンの事件簿』を見てもらったら分かるように 少しは何か考えてくれ!と土下座してお願いしたくなる性格のチュン君が 真剣に訴えた。
きっと 今までは 自分が悪いんだと 自分を責めて諦めていたから 言わなかった事を 自分の障害を知った事で 言ってもいいんだ!に 変ったようだ。
私は 診断が出た事を 小学校に伝えに行き 同時に いくつかの事をお願いしてきた。
●個別の音読はさせないで欲しい。
●グループで何かを作る時は 出来れば絵など、文字を書いたり読んだりする以外の事を担当させて欲しい。
●テストは 問題が読めれば出来る事も多いので 先生の時間がある時は 問題を読んで頂きたい。
まずは 学校に行くのが苦痛にならないようにする事を重視。
学校からは
●加配の先生を付けられたら付けてもよいか?
●国語の授業など苦手な時間は別室でお勉強させてもよいか?
などの 質問がありましたので
『担任の先生の負担になってはいけないので、どんどんやって下さい。』
と、いいました。
学校とのやり取りは とりあえずスムーズに行きましたが、私の中では これだけではダメだ という思いが募ってきました。
なぜならば、今は小学4年生(当時)。だけど この先どうするの?
中学は?高校入試は?日本には口頭で試験を受けさせてくれる所が まだ 殆どないと聞きます。
そうなると きっと奴の事だ、
『どーせ 頑張っても 無理だし~』
などと言って ヤンキー街道まっしぐらになるだろう![]()
別にヤンキーでもなんでもいいが
“どんなに頑張っても制度がない” という理由でひねくれるのはダメだ!
じゃあ どうする?と、言う事で チュン君についても模索の日々が始まるのである。
続く
