・第三者によるLINEアカウントへのアクセス可能性に関する当社の見解について
2016.01.22

これによると、
“LINEは他デバイスからのログイン時には本人のスマートフォンLINEアプリに通知が届くため、PCなどを通じ本人が知らないところでトーク内容が閲覧される可能性は限りなく低いと言えます”
と書かれています。
これは私の過去の記事でも書きましたが、本人が気をつけていればわかるはずです。
・LINEで「LINE STOREにログイン出来ませんでした。」って出るんだけど・・・
その一方で、
“なお、一部で報じられている、iPhoneおよびiTunesの仕様上、複数のスマートフォン端末からアクセスが可能であるという件に関しては、
・アクセスの対象となるiPhone端末を物理的に保有し、当該端末の認証パスワードがわかっていて、パスワード解除ができる状態であること、
・その上で、PC(Windows/Mac)を用意し、当該端末からiTunesアプリケーションを使ってPCとiPhoneを物理的につないでバックアップ操作を行うことができる環境下にあること、
・さらに、別のiPhone端末を用意し、当該端末のバックアップデータを展開し、LINEアプリを起動できた場合、
のこれらすべての条件を満たした極めて限定的な状況下にない限り、起こりえません。”
とも記載されています。
これはどういうことでしょうか。
と言う事で本題です。
iPhone・iPad等はパソコンのiTunesでバックアップを取ることが可能です。
そして、そのバックアップは限りなくクローンに近い高性能なもの。
と言う事です。
パソコンにiPhoneをつなぎ、iPhoneにてPCの信頼の後、iTunesを起動しますと他人のパソコンでもそのiPhoneは下記のように認識いたします。

ですがこの時点では勝手にデータの移行やバックアップは行いません。
黄色の囲い内「自動的のバックアップがON」になっていますが、他人のパソコンでは自動でバックアップは行いません。
ただし、手動でならバックアップが可能です。
上記の赤枠内“今すぐバックアップ”です。これを押すと、“iPhoneを探す”がOFFになっていたら、このパソコンにつながれているiPhoneのバックアップが行われます。
もちろんバックアップデータはパソコン内です。
バックアップデータがそのパソコンに有るかどうかの確認方法は“バックアップを復元”(緑枠内)が黒くなっているかどうか。
そしてそこが黒くなっていたらその下の“最新のバックアップ”にバックアップ日時が記載されています(青枠内)。

後は、新しいiPhone・iPadを接続し、バックアップを復元すれば、同じアプリ・設定・データの入っているiPhoneのクローンが完成!と言う訳です。

LINEが言っている“きわめて限定的な状況下”というのがこれです。
機種変更時には非常に便利なこのPCへのバックアップ機能は、他人のパソコンに行った場合は乗っ取りの危険が伴うのです。
友人宅や出先で
「すみません~。iPhone充電させてください」
「いいですよ。でも今コンセント埋まっているので、パソコンのUSBで充電してください」
「は~い」
というパターンが危険ですね。
気づかないうちにこっそりとiPhoneのバックアップを取られている可能性が有ります。
よほど信用できる相手でない限り、他人のパソコンでiPhone・iPadを充電するのは行わない方が賢明でしょう。
さてこのバックアップ・・・・消すことはできるのでしょうか。
もちろん削除可能です。
方法はiTunesの
▼ → 設定 → デバイス → バックアップを選択して「バックアップを削除」
です。

たとえiTunesを起動していなくても、パソコンにiPhoneをつなげた状態ですと、中の写真や動画はそのパソコンにコピー出来る状態になります。
バックアップは取られていなかったとしても、こっそり写真だけをコピーされている可能性もアルのです。
その辺の方法は私の過去の記事をご参照ください。
・iPhone・iPadで撮った写真や動画データーをパソコンにコピー(バックアップ)する方法
また、最初PCにつなげた時iPhoneの画面に”PC信頼・信頼しない”の選択で”信頼しない”でブロックできますが、
自分がいないときに、第3者につなぎなおされ、信頼されたら同じことです。
iOSの特性とiTunesとの関係を理解して、自分の大切なデータは自分で守りましょう。