私は通常の印刷はブラザーの4色インクのFAX付き複合機の方を使っているのです。
電源を入れたら・・・・

ノズルが目詰まりしています。
印刷を中止し、ヘッドクリーニングを行ってください。
というメッセージが。ノズルチェックするとライトシアンとマゼンタ系のヘッドのノズルが詰まっていました。


早速ヘッドクリーニングをしましたが、1回では復旧せず、4回ほどクリーニングして解消することができました。

インクジェットプリンターはしばらく電源を入れないとノズルがつまることがあります。
これは、電源を入れないことでヘッドの周りからインクが徐々に乾いていってしまうからです。
当然ヘッド部分は保護されていますので、そう簡単には乾きません。
ですが、完全ではありませんので、空気に触れることによりインクが乾き、それがノズルのつまりになるのですね。
一本一本のノズルは非常に細いですから仕方のないことなのですね。

※画像はEPSONビジネスインクジェットプリンター特徴紹介ガイドより
プリンタの電源を入れると最初がちゃがちゃ何かやっていますよね。
あれは電源を入れたとき各種動作検査とインク残量チェックなどをしているとともに、インクが乾きノズルがつまらないようヘッドの簡易クリーニングをしているのです。
ヘッドのクリーニングと言っても、ヘッドやノズルを拭いているわけではありません。
今あるインクを使い、ノズルを洗っているのですね。
ノズル内で乾いて固まったインクを、インクで洗って溶かしているだけなのです。
ですから、ヘッドクリーニングばかりしていると洗ったインクの関係でインクが減っていきます。
よく私のお客様で、
黒しか印刷しないのにカラーインクが無くなっていくのはなぜ!?
というご質問がございますが、これがカラーインクが減っていく理由の一つです。
そしてヘッドクリーニングしたインクはインクカートリッジに戻る・・・わけはなく、廃インクタンクというものがインクジェットプリンターには備わっており、そこに貯められます。
・・・ということは・・・そうですね。満タンになったらアウトです。
家庭用インクジェットプリンターは部品で廃インクタンクは供給していないのがほとんどですので、この時点で「廃インクタンク交換」だけの、メーカーへの修理決定となります。
ヘッドクリーニングのしすぎは、廃インクタンクが早く満タンになってしまうのです。
私が家電量販店のサポート責任者をしていた頃、12月に入るとプリンターの修理が一気に増えました。
年賀状の季節になり、1年ぶりに押し入れにしまっておいたプリンターを出し、さあ年賀状を印刷しよう・・・という方々です。
去年年賀状を印刷した後、大切にしまっておいたのになんで壊れるのぉ~!!
とまず第一声がこれですね。
中にはちゃんとビニールの中に入れ、買ったときのメーカーの化粧箱にきちんと入れて一年間保管して見えた方もお見えでした。
もうおわかりでしょうが、大切に押し入れに保管している間にヘッドクリーニングでは洗えないほどノズルが詰まっていまい、復旧不能となってしまったのですね。
1年間ほおっておけばインクも堅く乾いてしまいますよね。
インクジェットプリンターは使わずに電源も入れず、大切に保管していた方が故障しやすいのです!!
インクジェットプリンターは定期的に使う。これが一番インクジェットプリンターを故障させない方法です。
定期的に電源を入れ、がちゃがちゃと自動クリーニングをさせるだけでもOKです。
これだけで、もし詰まっていても、ほぼ一回のヘッドクリーニングできれいになります。
ペーパーレスの時代になり、パソコンよりもスマホを使う機会が増え、なかなかプリンターを使用する頻度も減ってしまってきていますが、
せっかくプリンターを買ったのなら、定期的に使ってあげてください。
また、今現在押し入れにプリンターを保管して見える方、長い間電源を入れて見えない方、
来月年賀状を印刷しようとしたらノズルがつまり、クリーニングしても直らず、修理期間がかかってしまうため年賀状に間に合わず、泣く泣く一台新しいプリンターを購入・・・
しかも新しいプリンターとインクが違い、予備で買っておいたとても高いインクが全部パァ!!
なんてことのならないよう、さっそく今すぐにでもチェックしておいた方がよいですよ。
家電量販店勤務時代、そういうお客様がほんとうたくさんおみえでしたので。