Dドライブの空き容量を利用してCドライブの空き容量を増やす(パーティション操作) | Tascal PCサポート情報

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Vistaのノートパソコン使っているんだけど、Cドライブの空き容量が全然無くて困ってるんだよね。全然使っていないDドライブはガラガラなのにね。

と、友人からヘルプがありました。

最近のパソコンはそうでもないのですが、ちょっと前のパソコン(とくにVistaの頃)は、
データーのバックアップや録画したテレビ放送・動画を保存するため、
標準のハードディスクのドライブを二つに割り、Cドライブ・Dドライブに分けているのが多いです。
しかも、Cドライブは100GB・Dドライブは400GB・・・などと、動画やバックアップを想定しているためDドライブの方をたくさん容量を取っていた訳なのです。

 そのため、Dドライブを全然使わない方にとっては、事実上Cドライブの容量がパソコンの容量になってしまっていて、
今回のようなヘルプになってしまうのです。

Cドライブを空ける方法の一つにマイドキュメントなどのデータ場所をDドライブに移行するという方法があります。

あらかじめDドライブに“Documents”(任意)というフォルダーを作っておき、
マイドキュメントを右クリック→プロパティ→場所→移動
で、移動先(今回はDドライブのフォルダー)を指定し、フォルダーの選択→適用
データも移動しますか?と聞いてくるので、“はい”にてマイドキュメントがデーター共々Dドライブに移行します。

同様にマイピクチャ・マイミュージック・マイビデオなどもDドライブに移行します。
これでも結構Cドライブが空くと思います。


 





ですが、これでは根本的な解決にはなっていません。

一つのハードディスク内でCドライブ・Dドライブなどと分けることを「パーティション分割する」と言います。
Cドライブ・Dドライブの分かれ目をパーティションと呼びます。

今回はこのパーティションを移動して、Dドライブの容量を減らし、その分をCドライブにして、
Cドライブの空き容量を増やして見ようと思います。


 一番簡単で、確実な方法はそういったユーティリティソフトを使用することです。
ライフボートから出ているLB パーティションワークス15や、Paragon Hard Disk Manager12などを使うと簡単にパーティション操作をすることができます。



   

 ですが、ソフト代がかかります。
そこで、かなり機能は限られてしまうのですが、今回はWindowsに標準のパーティション操作機能を使ってみようと思います。

WindowsVista以降は、標準で簡単なパーティション操作をすることができます。

 まず、Dドライブの中身を空にします。データがある場合、Cドライブや外付けUSBメモリ等にバックアップコピーして、Dドライブに何も入っていない状態にします。

※市販のパーティション操作ユーティリティソフトではこういった作業が不要です。

  

コンピュータを右クリック→管理→ディスクの管理 とクリックします。

Dドライブを右クリック→ボリュームの削除 をクリックします。
※ボリュームの圧縮を使ってDドライブの容量を減らしても、その分をCドライブに当てることはできません。

 

警告を「はい」にするとDドライブが消え、“未割り当て”に変わります。

 

続いてCドライブを右クリック→ボリュームの拡張 をクリックします。

 

ディスク領域を選択で、どれだけ増やすかを決め(今回は50GB増やしています)、次へ。

 

これでCドライブの容量が50GB増えました。

つづいて未割り当てを右クリック→新しいシンプルボリュームを選択します。

 

最大ディスク領域すべてをシンプルボリュームサイズに指定して次へ。

 

次のドライブ文字を割り当てるで“D”を選択して次へ(もちろんご自分のお好きなドライブ番号に変更しても結構です)。

 

ボリュームラベルに名前をつけ、クイックフォーマット・ファイルとフォルダーの圧縮有効にされたい場合はチェックを入れ(任意です)、フォーマット確認して次へ

 

フォーマットが完了すると、Dドライブが出来、これでCドライブを開けることが出来ました。

 
最後にバックアップしたデータをDドライブにコピーして元に戻して完了です。


注意:パーティション操作はリスクを伴います。たとえばパーティション操作中に停電等でパソコンの電源が落ちるとすべてのデーターが吹っ飛びます。
そういうことをご理解の上、大切なデータは必ずバックアップの上上記操作をお願いいたします。
ハードディスクのフォーマット形式によってはCドライブの容量を増やせないことがあります。そういうときは市販のソフトを使用してください。