採点行為において、公平性あるいは客観性というのはとにかく重要なもの。それは『好き嫌い』に関わらず、『強い弱い』の判定をしてしまうことでもあります。
しかし自分も含めプレイヤーってのはそこまで客観性ばかりでもない。好き嫌いがあって、推しがいて、思い入れがある。
だから。採点図鑑を作ってる人間が言うのもなんなんですが、採点だけを当てにしないで欲しいなと思ったりもするわけです。
回りから弱いと言われてるけど、こう使えば結構いい感じなんだぞ！クリアが最優先になるところはあるかもしれませんが、そういう『推しの掘り下げ』みたいなのも、結構楽しいと思います。
私自身、図鑑を書く上で出来るだけ良いところを探すようにしています。ちょっと自分語りみたいになって申し訳ないのですが、子供の頃、縁があって馬に乗ってた時期があったんですよ。その牧場に、子供たちからちょっと敬遠されてる子がいて。早足の反動が強すぎて、乗ってると腰だのお尻だのが痛くなるからイヤだ、と。
で、体格的に合うからって私に回ってくることが増えたんですね。もちろん痛い。膝の内側が赤くなるくらい痛い。
でもこの子、走るとムチャクチャ気持ちいいんです。あの反動が嘘のように滑らかで、足も速くて。みんなは知らないだろうけど、こいつの良いとこを自分は知ってる、子供心にそれが嬉しくて、そこからはずっと愛馬のように接してきました。
年月が経って。今はもうその子もいません。馬は速いですからね。先にいってしまいました。でも、あの時教わった『どんな子にも隠れた良い面があるかもしれない』という気持ちは今も残っていて、それが今の図鑑にも活きている…といいんですが。少なくとも心持ちだけでも。
ただ、私も未熟なので全てのモンスターについて良いところを掘り下げられているとは思ってません。やっぱり苦しいなってキャラがどうしても出てくるし、そのキャラを好きな人もいる。たぶん。
好きなのに、図鑑で良いとこを書かれてない気がしたら。そのときはこんなとこは無視して、自身でその子の良いところを探してあげてください。その方が、なんか良い気がします。
たかがゲームのキャラにそこまで思い入れる必要もないというのも一理ありますが、好きなものは好きなんだから仕方ないのです。
皆さんにもそれぞれの推しが出来て、その良さをそれぞれが抱えてくれたらなと、そう思います。