なんでか途中で放り投げていたらしい、ポコログNo.101、103にてお送りした被ダメージ講座。
今回はその第3弾的なものとしても通用するような、敵によるクリティカルと軽減スキルのお話。そして、ダメージを効率的に減らす方法についてまとめてみましょう。
なお、最新版の被ダメージ計算式についてはこちらをご覧ください。
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さて。まずは敵のクリティカルってどのくらいダメージが変わるのか。これからいきましょう。
今回は計算を簡単にするため、プレイヤーの防具なし、ついでに防御力も0、敵の行動補正もないものとしてスタートしましょう。
普段のダメージが1万となる攻撃がクリティカルした場合、こちらの受けるダメージは約2万にまで増えます。ざっくり倍ですね。痛い。
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では、このダメージを減らすべく装備をつけてみましょう。ここでも計算をわかりやすくするため、防御力は0とします。属性やスキルだけあるものと思ってください。
敵の攻撃に対して有利な属性の防具はそれだけで10%の軽減効果を持ちます。その逆に不利属性であれば10%増加してしまいます。
火属性の攻撃を受ける場合なら、水属性の兜&鎧であればそれだけで合計20%軽減。森属性の上下なら20%増加。水兜×森鎧ならプラマイゼロとなります。
20%軽減があれば、普段1万くらうところが8000に軽減可能。うーん、まだまだ痛いですね。軽減スキルを併用してみましょう。
兜20%、鎧20%、LSで30%。これだけ盛ればどうなるか。軽減スキルや装備属性の相性補正は合算されますので、この場合90%軽減。こりゃすごい。1万くらうところが1000で済みます。
おっと、クリティカルの話を忘れていましたね。ではこの90%軽減状態で先ほどの攻撃がクリティカルすると…
11000ダメージを受けます。
いや、痛い痛い。軽減出来てない。
そう、クリティカルはダメージを2倍にするというより、元々の威力(今回なら1万)を加算すると考える方がいいのです。
そのため、軽減スキルをいくら積もうが、クリティカルが起きると大ダメージを受けかねないのです。100%軽減に持ち込めても負けうるということになります。
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さて。ではクリティカルによる大ダメージはどうにもならないのでしょうか。いや、これはこれで防げるのです。
そのキーとなるのが『元々の威力を加算する』というところ。つまり、耐性を上げるのではなく、敵の攻撃力を下げることで対応していけるのです。
例えば先ほどの攻撃に対して攻撃力ダウンを付与、その上で90%軽減装備をつけている場合。
普段のダメージは500、クリティカルが起きても5500にまで減らすことが出来ます。攻撃力ダウンの補正は-50%。これが効いているため、クリティカルでの増加分も5000に抑えられているのです。
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このように、クリティカルへの対策としては軽減スキルより攻撃力ダウン(-50%)や、やけど付与(-30%、攻撃力ダウンと重複可)に任せるのが効率的ということがわかります。
じゃあもう、軽減関係はそれらだけで良いのでは?いやいや、そうもいきません。
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先ほどのNo.103でも説明していますが、ここまでの今回の計算では『行動補正』というものを無視しています。同じ攻撃力の敵なのに遠距離攻撃と近接攻撃では威力が違ったりしますよね。その原因、モンハンで言えばモーション値とかそういう類いのものです。
攻撃力ダウンなどは確かに強力なのですが、高い行動補正を持つ攻撃に対して効果を上げられないという性質があります。
例えば攻撃力1万、行動補正なしの攻撃なら攻撃力ダウンで5000にまで減らせますが、攻撃力1万、行動補正+500%の攻撃になるとその値は6万にまで増加。その上、攻撃力ダウンがあっても55000にしかなりません。
これでは効果的にダメージを減らしているとは言い難いものがあります。
しかし、ここからでも90%軽減状態であれば5500にまでダメージを抑え込めます。このように、軽減効果は割合で効いてくるため敵の攻撃力、あるいは行動補正が高いほど“非クリティカル時の”ダメージを効率的に抑え込めるのです。
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さあ、だいぶゴチャゴチャしてきましたね。では最後に整理しましょう。
敵のダメージを減らしたい場合は
・クリティカルが痛い→攻撃力ダウンかやけど
・ダメージそのものが大きい→軽減効果
を用いるのが効率的です。
ダメージそのものが大きい場合はかなりの確率で行動補正が盛られています。ボンバ兵の爆発など一部例外もありますが、通常の環境では概ねそう考えていいと思います。
また、弱点もまとめておきます。
・クリティカルの影響を減らしてくれる攻撃力ダウン系は、高い行動補正を持つ攻撃に対して効果が薄くなる。
・大ダメージを抑え込んでくれる軽減効果は、クリティカルにより唐突な大ダメージを負うことがある。
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どちらかだけではなく、双方を織り交ぜた運用を行うことで、様々な場面での被ダメージ量を減らしていくことが可能になります。
一般的にはクリティカルを受ける機会より大ダメージ攻撃の方が受ける機会が多いため、実体験ベースで感じる強さも攻撃力ダウンより軽減効果の方が上になっているかと思います。
つくりを知れば、防ぎ方も分かってきます。比較的軽視されやすい攻撃力ダウン系効果、クリティカルが痛いときには思い出してみてください。
ということで、今回はここまでに。