－「教師の仕事はもう嫌だ」と思った時に読むブログ－
こんにちは！
「人生は、そして運命は、自分で作り出すことができる」
－日本から教師の自殺・うつ・過労死をなくす活動家－
教職歴２５年、教師の転職コンサルタント／教師専門のキャリア・コーチ藤井秀一です。
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起業家の一人として、また教育者の一人として・・・
我が国のキャリア教育の今後について考え続けています。
日本では 「与えられる仕事を与えられるままに」 働いてきた時期が長く続きました。
しかし世の中では、『価値創造』 の力が急速に要求されるようになりました。
創造力・企画力・発信力を併せ持った人物が、この時代、企業で熱望されています。
学校はじめ教育機関ではその教育をいかに進めるべきなのか、悩ましさを覚えます。
教育に携わる一人として、あなたはどのような目標をお持ちでしょうか。
お勤めの学校種や年齢（経験値）によっても違いは生じるかと思いますが・・・
この国の未来を作る仕事であることに変わりはないと考えます。
公立・私立で考え方の違いもあるでしょうが、それはあくまで現場レベルでのこと。
高みに目を移し、地域、都道府県、国家のレベルで教育を見つめ直したいものですね。
「公立学校は佳き国民を育て、私立学校は佳き市民を育てる」
立場や役割の違いはあれど、教育は日本の未来を創る、まさに基盤に他なりません。
卒業生たちの活躍が、すなわちこの国の未来を創っていくことになるからですね。
この観点から 「教師ならではの使命感」 を考え続けたいものですね。
２回にわたり、私が考える教師ならではの使命感についてお話しします。
ご感想やご意見を聞かせていただけましたら嬉しく思います。
１．教育理念を高く持ち、国家国民の将来を築く教育にコミットメントする
あなたはなぜ教師の道を選びましたか？
私は教師をめざしたその時から、一貫して変わらない考え方をしています。
「日本の未来は教育の成果そのものだから、我が国の未来づくりのために働くのだ」
理由は人それぞれ、多様であると思います。
しかし、次のような考え方をする人はいないと思っています。
「授業するため」、「部活動するため」、「進学指導するため」、「生活指導するため」
つまり目先の業務・作業を目的として教職に就いた人はいないということです。
もっと深く、もっと広く、教育活動の成果を思いながら教職を選んだはず。
誰もが何らかの理念や理想を持って、この仕事を選んだことと思います。
その時の気高い気持ちを忘れずに維持できているでしょうか。
勤務校はその気高い気持ちを汲んでもらえない組織ではないでしょうか。
その理念や理想を、ご自身は新年度、どのように実践していきますか？
お勤めの組織の皆さんには、どのように協力してもらえそうですか？
それが実現できる職場にお勤めでしょうか・・・
年度の初頭に当たり、今一度、「なぜ教職なのか」 を整理しておきたいですね。
２．学事を牽引し、社会に価値提供できる教育を率先して作り出す
「あの学校に行けば藤井がいる」
大学を卒業する時、そう言われる教師になろうと考えて教職に就きました。
以来、それを目標として実現のために前進し続けてきました。
何度も失敗をして上司から叱られましたが、遅い歩みながらも取り組みました。
それぞれの学校が、それぞれの特色を持って厚みのある教育をめざしています。
その中で、自分には何ができるのか、何を為すべきなのか・・・
ご自分にとって明確な状態になっていますか？
「与えられた仕事だけで満足してはいないだろうか」
私はこの点に恐怖を覚えながら働いていました。
せっかく就いた教職で、できるはずの価値提供を忘れて放置してはいないかと。
資本主義社会では 「価値の提供」 が組織の唯一の存続理由です。
そしてその 「価値」 とは、学校側の考える価値だけではありません。
消費者意識の先鋭化した、保護者たちの要求や欲求に応えることが求められます。
公立学校では税金を支払う公民の、私立学校では授業料を支払う市民たちの・・・
でも、教育機関としては、聞ける注文と聞けない注文の線引きも大切ですね。
その線引きに納得してもらうためには、価値ある教育の実践が求められます。
これには職場の皆様の連携を置いてほかに、有効化できる材料はないと考えます。
教職員全員の視点と目的意識を高めることが重要ですね。
管理職の先生方の手腕にも期待したいところです。
＜ま と め＞
さて、いかがでしたか？
お勤めの職場は風通しのよい、教員一人ひとりの理念や理想を生かせる場でしょうか。
校訓・校是・建学の精神と共に、教職員の声が反映される組織であってほしいもの。
国家国民の未来にコミットメントする教師の声をどんどん活用してほしいですね。
私が勤めていた高等学校は、深く考えもせず昭和の経営観を引きずっていました。
時代の変化、人心の移り変わり、国際的な世相の行く末を見ていなかったのです。
「このままでは、この学校は社会から見捨てられてしまう」
そう思い、私は営業・マーケティング・マネジメントを独学で勉強しました。
理事会の中に入って学校経営改善委員として学校改革にも取り組みました。
本業である授業・補習講習・学年管理・部活動との並行で大変でしたが・・・
なんとか改革の基盤というか、道筋のようなものを作れました。
他の誰もが 「できない」 と考えていた中、実践することで事例を見せ続けたのです。
「やればできる」 との考えを持てるようになったのは、その時の苦労があるからです。
まずはチャレンジ、それがダメなら他の方法を考えればよいだけのことですから。
あなたが今、何を為すべきなのか、もう一度よく整理しておくことをお勧めします。
自分自身の働く指標を手に入れるためにも。
新年度が始まろうとする今、あなたご自身だけでなく、学校も成長する大チャンス。
小さな声でも発信し続けることが大切だと、私は改革活動の中で学びました。
教育が日本の未来にどんな影響を作り出すのか、よくよく見据えておきたいものですね。
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藤井 秀一（ふじいひでかず）
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