1月のことば | 上質人生のススメ

上質人生のススメ

上質な人生について考察していきます。
俳句や狂言、茶道などの日本の伝統文化を通し、
潜在意識の活用法や脳科学的視点から、上質な人生の過ごし方を提案していきます。
季節の俳句のご紹介もご覧ください。

1月の俳句です。
俳句は季節のインデックスです。

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花びらのつきしままなる室苺

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絵:山口珠瑛

【俳句の季語室苺(むろいちご)

梅 桜 黄梅 木瓜などを土蔵造りの室に入れて、
炉火を用いて温め、
早咲きにさせたのが本来である。
現代では温室やビニールハウスなどの簡易温室が普及し、
正月用の梅はもとより、菜の花、桜草、洋種の草花などが
多く作成されるようになった。


音して咲かせた不時の花を眺めて楽しむのも、

冬の無聊を慰めるものの1つである。
室の花 室の梅 室苺

(ホトトギス新歳時記)



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【俳句の風景

室苺とは、温室栽培の苺のこと。
露地物の苺の旬は本当は初夏なんですが、
温室栽培の苺なら年中見かけますね。


この俳句は、新年のお食事会のデザートに
出された苺を見て作りました。


大振りの瑞々しい苺でしたが、
よく見るとへたのところに花びらがついています。


まるで今採りたての苺のように
フレッシュな花びらがついていたの
です。

採ったばかりの苺なのかしらと
苺好きの気持ちが急に盛り上がり、
嬉しいデザートタイムになりました。

冬の寒い時期に暖かい部屋で、
フレッシュな瑞々しい苺を頂くことは贅沢なことです。


以前、ホテルのバイキングで、
苺や色々なベリー類がいっぱい出ていたことがあって、
無類の苺好きの私にとって天国みたいな
苺タイムを堪能したことが
あります。

今回は、食べ放題の苺ではありませんでしたが、
花びらのついた苺のやって来た経路に
想いを馳せることで、
苺好きの気持ちが満足できて、
なんだかほっこりした感覚になりました。


苺好きの私としては、
山盛りいっぱいの苺も嬉しいのですが、

ちょこっとの苺でも、
そこに想いがのると
幸せ感が味わえるのだなあと改めて実感した次
第です。