いよいよ「物流2024年問題」がスタートする | ちゃまの趣味と狩猟のブログ

ちゃまの趣味と狩猟のブログ

狩猟と有害鳥獣駆除を年中やってるサラリーマン猟師です。
毎日ではないですが獲れ高を都度アップしてます。
また、狩猟の為に手に入れた土地、建物(秘密基地)、田んや狩猟車(アトレー)をDIYで改造、補修する様子もアップしていきます。

あと数日で2024年度に突入し、物流業界が変わります。


前に投稿した時も色々と反響を頂きました。





世間では否定的な意見が多く「悪法」と言われてますが、本当に「悪法」なんですかね(^◇^;)


私は肯定的に捉えています。




これまでは日当¥8.000残業代無しや基本給¥100000昇給なしが当たり前の業界でした。


ちなみに基本給10万だと…


100000÷30(日)=3333.3(日額)

3333÷8(時間)=416.6(時給)

416×1.25(割増)=520(残業代)


これが基本給8万だと¥416、5万だと¥260です。


あとは「深夜手当」があります。

「深夜+残業」が1番残業代が乗ります。


416×(1.25+1.25)=¥624(深夜残業)

深夜時間は22:00〜5:00までの7Hなのでこの時間ぶっ通しで働かないと満額は出ません。


624-520=104(1H深夜分)

104×7=728(7H分の深夜手当)



拘束時間が長い会社ほど「基本給」が安く設定されています。


私がいた「コンビニ配送」も基本給¥105000でした。

¥520で法定の80Hまで残業すると…


520×80=¥41600(残業代)

200H残業すると¥104000になります。


これに「通勤交通費¥8000〜10000」「運行手当¥15000〜20000」「愛車手当¥5000」「家族手当¥5000〜8000」が付きます。


まぁ会社によっては何も付かない&手厚い手当てがあると思います。







あと長距離の場合は会社によりきりで「運行旅費」が出たりします。

兵庫県→鹿児島でも兵庫県→茨城県でも、私が昔いた会社はありませんでした。


これが満額付いたとして総額¥250000を超えるのが精一杯です。

いくら手当を山盛りにしても「基本給」が増えない限りベースアップは難しい状況と言えます。


これがどういう事かというと…


月々¥250000のサブスクで従業員が使い放題となります。

しかも24H365日(笑)





このサブスク社員のおかげで今の利便性が担保されています。

経営者からすれば「アマプラのちょっと高い版」や「これでも払い過ぎ」と考えてる中小の運送会社は山ほどあります。


来月からこのサブスクが是正されます。

サブスクで容量の頭打ちが明確になり、違反した場合は手痛い罰則があります。

しかも5年も前から(2019年)通達していたので、経営者は「知りませんでした」や「次からちゃんとします」は通用しないと思います。


まぁこれだけ世間で騒がれてる問題なので「知りませんでした」はかなり無理があるし、最初から守る気が無かったんだと受け取れます。







恐らくそんな会社は「この先も同じ事を繰り返す」だろうし、法令遵守すれば「会社が倒産」する事になる。

従業員をサブスク化しないと成り立たない会社なんて、最早会社として成立していないと思う。

負債が膨らむ前に淘汰されるべきだろう。


世間の皆様も利便性だけで物事を判断しないで欲しいと思う。

今までが「異常な状態」だっただけです。

人を「家(社)畜」「奴隷」として扱い続けた結果、奴隷根性が染み付いた社畜と利便性を搾取するのに慣れた一般人が騒いでいるだけだろう。




私個人としての感想は…

「やっとこの時代がきた💦」「待ってました❗️」と思っています。

全ての運送業社員が「社畜」や「奴隷」を希望しているワケではない。

改善を心待ちにしている奴や、結果として倒産して「会社都合の退職」にしようと目論んでるヤツもいます。


ちなみにホワイトの会社は「残業200H」でもきちんと給料明細に記載してくれます。

失業保険の支給要件も変わり、2019年では「残業80Hオーバーが3ヶ月」か「残業100時間が一回でも」あれば「会社都合の退職」になり、失業保険が満額&即日開始になります。


これが今は45時間が3ヶ月連続で「会社都合」になるらしい。





1番困るのは給料明細に残業を乗せないパターン。

残業させるけど「みなし残業」で超過分は「サビ残」となってしまう。

これだと立証に手間取る事になり、最悪「自己都合」になってしまう。

ここまでやってくる会社はマジキチの「ブラック」といえるでしょう。


でも「現行の制度」ではこれがまかり通ってました。

他業種では「サビ残」にうるさくなって「早く帰らせる」事が常識になっていますが、運送業では「月額」で「どこまで使える」かという「サブスク」が常識となっています。






こういう経営者は日常的に「自由にお使い下さい」みたいなサービスで「必要以上」に消費して「余ったら軽く捨てる」様な考えの人なんだろなぁと思う。

ある意味「エコ」で「効率的」といえる。


恐らく歯磨き粉やマヨネーズなんかとことんまで「搾り尽くす」タイプなんだろうwww

シャンプーは使い切ったら「水で薄めて」使い切るんだろう。

「IKEA」の鉛筆は手掴みで持って帰るんだろう。

「あなた手何本あるの?」って感じ…




4月からは従業員の「サブスク化」を是正する為に

「利便性」を犠牲にする事になる。


「欲しい時に欲しい物が手に入る」


これに慣れ過ぎた人には耐え難い「苦痛」だろうが、実現し続けるには何処かに「不便のしわ寄せ」が行ってる事をわかって欲しいと思います。


政治の世界に一切期待していないし、悪名高い「安倍元首相」の「働き方改革」だが、これに関しては私は凄く評価しています。


2024年問題を契機に物理業界に明るい未来が来る事を期待しています。