ポール・ウェラーは英Mojo誌の新しいインタビューの中で、自身のキャリアを振り返り、彼は常に後ろを振り返るよりも前を向くようにしてきたと語っています。それは、ビートルズが自分たちの信条としていた創造的な哲学だと彼は信じているという。
「ビートルズは、音楽に対する正しいアプローチの基準を
示した。前に進み、実験する」
ウェラーはビートルズの解散について、
今はこう考えていると話しています。
「ビートルズはいいタイミングで解散した。当時はショックだったけれど、今は解散してよかったと思っている。彼らが80年代にシンセ・ポップをやっていたことを想像してみてほしい。
衝撃的だっただろうね」
ウェラーは同じインタビューの中、ビリー・アイリッシュの
ファンだとも話しています。
「ビリー・アイリッシュは本当に素晴らしい。
“What Was I Made For?”は素晴らしい曲だよ。
僕の小さな娘(7歳)がレコードをかけながら歌詞を口ずさんでいるのを見るのは、僕とビートルズはそれだったから、
とても素敵なことだよ。
初期のインスピレーションは、一生心に残るものなんだ」
ウェラーは最新作『66』では12曲のうち9曲を
ノエル・ギャラガーなど他のアーティストと共作しています。
共作について、ウェラーはこう話しています。
「人生の大半は、自分ひとりで書いてきた。
以前はそれに対して非常に慎重で、人からアイデアを提案されても、これは僕の仕事であり、僕は変わらないとはっきり言って
いた。でも、近年はこう考えている。僕はそれをやり遂げたし、自分自身を証明した。
今、僕が言いたいことは、『66』で書いた曲の中にある。
それ以外のことは、友人たちに聞いてみようと思ったんだ」
( 2024/05/15 amass )
ビートルズから受けた影響について語っている。
「母と父はチャック・ベリー、リトル・リチャード、
エルヴィス・プレスリーとか、昔のロックンロールのレコードを持っていた。自分も好きだったけど、ビートルズは、
私も含め多くの人の世界を変えたと言っても過言ではないよね」
「彼らは他の可能性を見せてくれたんだ。こんな人生においても小さな街にはない他のことを考えさせてくれた。街の壁の向こうにも世界があって、そこに加わって、見て感じて経験したいと
思った。ビートルズは私のような人たち、普通の人間にも
人生を探求することを可能にしてくれたんだ」
「次のレコードを聴く期待感、次はどこに向かうんだろう?
と思っていた。彼らと同じボートや飛行機に乗せてくれた。
たとえ近づけなくても、ビートルズは音楽に正しいアプローチをしているかのベンチマークとなった。前進して、実験して、
ビートルズは正しいタイミングで解散したと言わなければ
ならないね。当時は打ちひしがれたけど、今となってはそれで
よかったと思っている。80年代にシンセ・ポップをやって
いるのを想像してみてほしい。ショックだっただろうからね」