私は2010年頃、
K○RAや、少○時代が現れた時に、正直、
「パ○られた~」
「やられた~」
・・・と思ったものです。
しかし、その後、K-P○pの舞台裏を特集する番組や、
業界こそ違えど、サムスンやLGの台頭の背景を知るにつれ、
「日本が世界を見ていなかっただけかよ~っ」
・・・と、ひとり落胆したものです。
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(K-P○p)
①全世界からオーディションで選び、7、8年のレッスン期間を積んでデビュー
②同じフレーズを繰り返す”フックソング”で、聴衆の耳に残るよう工夫
③オシャレで憶えやすく、真似しやすい”ポイントダンス”という表現を取り入れる
④アマチュアな部分を見せない”完成品”をデビューさせる
⑤ネットの宣伝効果を戦略的に取り入れ、MVを無料で公開
⑥視聴者が真似しやすいようにMVの6割以上はダンスの全身を映す
う~んっ、誠に世界戦略的で、非の打ち所がありません。
試しに、我らがPerfumeさんを比較してみましょう。
(Perfume)
①たまたま同じメンバーで、同じダンスの先生に7、8年習い続けた
②たまたま”フックソング”になっている曲もレパートリーにはある
③オシャレで真似しやすそうに見えるが、実は難しいダンス表現
④成長するプロセスを楽しむ”古参”ファンになんとか支えられ、生き残った
⑤ネット動画の黎明期にたまたまブレイクし、宣伝効果を得たが削除されまくった
⑥戦略的な観点ではMVを作っておらず、あくまでもアート性を重視
こうして比較してみると、Perfumeのプロモーションは、後続の指針となる事が
”たまたま”
・・・起こっただけであり、その良い部分は
丸ごとK-P○pの世界戦略に使われたような印象を受けます。
しかし、K-P○p勢の周到な準備期間を考えると、
パ○られたと感じるのは早計であり、準備の段階から”世界”を見ていた
K-P○p勢の先見性を称えるべきです。
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業界をエレクトロニック産業に変えて考察しても同様のことが解ります。
(サムスンやLG)
*世界のニーズを第一に戦略を立ててきた
*今では一部商品は、シャープやソニーのシェアを抜き去った
(APPLE)
*音楽配信ソフトの開発と同時にiPodというハードも開発
*かつて世界を席巻したウォークマンを陳腐化させた
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”アイドルの本来の意味を回復する”存在として先陣を切ったPerfume。
しかし、現在、冷静な視点で観察すると、
当初から世界のニーズを意識し、
戦略を組んできたK-P○p勢の後塵を浴びています。
これはまるで、
日本のエレクトロニック産業の現在に於ける世界の構図と同じです。
では、Perfume世界展開における勝算は無いのでしょうか。
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ここで、極力、惚れた欲目を排して、
Perfumeが独自に持っている武器を考えます。
人間的魅力は、世界には残念ながら、なかなか届きません。
そして、人間的魅力はK-P○p勢だって持っています。
(Perfume)
①”誰にも真似できないだろうっ”という気骨を持った中田サウンド
②大衆受けではなく、アート性を重視したダンス
③大衆ではなく、感性の高いオピニオンリーダーに届きそうな表現力
底の浅いものは、世界の大衆に受ければ”流行化”し、
すぐに陳腐化することは歴史が証明しています。
かつての日本のエレクトロニック産業が持っていたような
誰にも真似のできない技術こそが、世界への活路であり
地道に根付いていく魅力であると信じます。
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・・・・・・「流行を生み出そうとする韓国を侮ってはいけないってことっ」・・・・・
・・・・・・とお思いのアナタ
自由闊達なクリエーター魂を信じよう
・・・・・・「ファンは見守るしかないってことっ」・・・・とお思いのアナタ・・・・・・
・・・・・・理詰めに対抗できるのは”閃き”です・・・・・・アレッ底が浅いっ・・・・