細胞診を考える


推薦本
 実践細胞診カラー図鑑  スタンダード細胞診テキスト/水口 国雄




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用手法でLBCを始めませんか(非婦人科)




あとは婦人科と同様です



染色に移ります





用手法でLBCを始めませんか(婦人科)

機械を買わなくてもLBCは可能です



固定液が婦人科とそれ以外で異なります


婦人科の用手法です








染色は通常どうりです



検鏡範囲が狭く、重なりが少なく、絶対導入すべきです





LBC(Liquid Based Cytology)をご存知でしょうか


これまでThin layer標本とかMono layer標本とか言われたり

システムの商品名のThinprep法、Surepath法と呼ばれることもあったが

最近ではではLBC法と統一


オリンパスのThinPrep法は、

1枚約2分で標本を作製してくれますが、標本が多数あると待ち時間が負担になる

最大の欠点は、吸着細胞の脱落で、これを改善してくれないと・・・・・




MBLのSurePath法は、用手法でも標本作成が可能


1000万円を越えます。

検鏡面積が狭く、スクリーニングの負担が大変軽減されます。


しかし機械の染色駄目ね



SurePath法は用手法でも標本作成が可能


意外と簡単。尿ではこれまでより手間が省けています



機械より用手法をおすすめします。

だまされたと思って標本作成してください。



HIVの患者の気管支洗浄です。従来法では絶対、こんなに集簇することは

ありません。



核がのっぺりするのを嫌う人がいますが、診断できますよ



LBCも従来法も大差なし




よく相関しています


従来法にこだわるのは、保守的です。

わが病院の若い技師はLBCが大好きです


子宮頚部基礎6

severe

N/C比は60%程度

核のしわ、切れ込みに注目




severe

中心部は所見が読めないが、

N/C比は80%はない。

核のしわ、切れ込みある







CISの典型像

N/C比は80%以上

核に緊満感あり、


CISを沢山みると、子宮頚部の細胞診は簡単です

子宮頚部基礎5

久しぶりの更新です。


子宮頚部は細胞診の基礎、当院でも検体の6割は子宮頚部でしょう




表層型の異型細胞なので  Mild



これもMild 一部moderate




moderate



moderate

子宮頚部 80代F

80代女性の子宮頚部です。



少し、固定の悪い材料です(クリックで大きくなります)


(クリックで大きくなります)



(クリックで大きくなります)


診断は  老人性膣炎 or 異型性 or 浸潤性扁平上皮癌





浸潤性扁平上皮癌



細胞診では上記組織のような、角化細胞、viableな細胞はなく、

(クリックで大きくなります)



上記のような壊死した組織組織をみていたようです(クリックで大きくなります)





細胞と組織を比較してください。(クリックで大きくなります)

20代歳、F外陰部

20代、女性の外陰部です。


典型例ですね



すりガラス状で、多核が特徴的です

   回答は



  ↓


ヘルペスです






乳癌のリンパ節転移

50代のF,乳がんのLN転移です。


Pap染色では




核異型、明瞭な核小体、不規則重積性より悪性の診断は簡単


ギムザ染色では






核小体が明瞭なのが良く分かります。不規則重積性もあります。


両者を並べました

慣れれば、ギムザでも診断できそうです

ギムザ染色

昨年の2次の同定問題は15問から30問に増え、ギムザが5枚もでました。

来年も要注意でしょう。


普段、ギムザ染色はあまり見ませんからね

ギムザをまとめてみました


中皮細胞 核は中心性で、細胞質は濃染する傾向にある。

組織球  N/C比は小さく、細胞質には泡沫状であることが多い

(腺)癌細胞 核異型がみられ、偏在することが多い。細胞質は濃染しない傾向にある。



ギムザ染色6

体腔液のギムザも最後になりました。


○内の細胞は中皮、組織球、癌細胞のいずれでしょうか





クリックで大きくなります




        回答は



  ↓









中皮細胞、癌細胞、組織球の区別はもう大丈夫ですね


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