2月の本 | 魚のハリセンダンス

魚のハリセンダンス

ウソだらけです

どうも、緊急事態宣言が福岡で解除されて、

図書館の貸し出しが元通り2週間に戻りました。

早くも弊害が・・・・。では、先月読んだ本です。

 

 

「『最悪』の法律の歴史」  ネイサン・ベロフスキー

・アルディーニ博士は死体に電気を通電して動かした。

見届け人の一人の外科医はその死体の手が当たり

死人に叩かれたショックでその日の午後に亡くなった。

この実験の話を博士の友人だった父から聞いたのが、

メアリー・シェリー。「フランケンシュタイン」のプロットとなった。

・シャルルマーニュ=カール大帝は1m90cmあったらしい。

1861科学者チームが墓を開いて頭蓋骨を測定して予想した。

・BC1750のヒッタイトの法律、

豚と犬と性交したものは死刑。

牛やラバ相手ならば、国王に近づかず。

聖職者にならなければOK!

・ニューハンプシャー州の標語

「自由に生きよ、さもなくば死を」

・イギリスの海岸に打ち上げられたクジラの死体。

頭は王の物。尾は女王の物になる。

・南極マリオン島の雄のオットセイが性別不明のペンギンに

性的暴行を30分に渡って行っていた。

やっぱり中世の法律はひどい、何しろ聖書が元ネタだからね。

 

「アメリカの汚名」  リチャード・リーヴス

日系アメリカ人の太平洋戦争での強制収容等の本。

日系人が軍隊に入ったのはよく聞く話だが。

一世が反抗したと言うのはあまり聞かない。

美談じゃないからね、それに一世の自殺率も相当のものだった。

ただ、データが残っていない。

築き上げて来た物が全て奪われて何も信じられず、

戦争が終わっても帰る所すらない。

強制収容所内でかなりの人が最後に自殺したらしい。

戦後も差別は有ったが、それを救ったのは軍人が多かった。

戦場での二世の働きからだ。

で、今は前大統領が再び分断を勧めていた。

まあ、繰り返すもんだな。

 

「キューバ危機」  ドン・マントン/デヴィッド・A・ウェルチ

二人のトップの怒りの治め方で、世界は救われた。

ただ、カストロは蚊帳の外で頭にきただろうな。

ソ連の潜水艦は艦内の気温が50℃になり、

艦長がミサイルを撃つ寸前まで来たが。

別の将校が止めたらしい、本当にあと一歩だった。

 

「和僑」  安田峰俊

中国に住み着いた日本人の話。

かなり奥地の山賊とかが出る所に住んでる日本人。

数か月は日本に帰って金を稼いで、

中国に居る妻と子供の所に帰ると言う。

その人曰く、一党独裁でないと、

これだけの多数民族は押さえられないだろう。

民主主義だったらとっくの昔に分裂。

おっと、これってロシアの話だ。

 

「一緒に居てもスマホSNSとFTF」  シェリー・タークル

・今の経営者は従業員にFace To Faceで謝る事を

教えないといけない。

それが出来ないのは、「車の運転をしていて、

バックの仕方を知らないと同じ」要は運転が出来ないのだ。

・FOMO Fear of Missing out 置いてけぼりの不安。

全ての人がこれを使いだしたら他者との関係が

それに統一されるかもしれないけど。

それで世間が上手く回るかは不明。

 

「ミャンマー権力闘争」  藤川大樹/大橋洋一郎

・民主主義をやろうとするから票が居る。

そうなると少数派を無視する。

ノーベル平和賞もこんなもんだよ。

 

「図説 中国の科学と文明」  ロバート・テンプル

・ラッカーは漆を意味する。

なぜかプラスチック産業では合成物質に使われる。

・蒸留酒ができるまで11%以上の

アルコール飲料(ワイン)はなかった。

・中国では、北を指すより、南を指す方を好まれる。指南器とか。

昔の中国人は凄かったって話。

 

「だから居場所が欲しかった」  水谷竹秀

タイはバンコクのコールセンターで働く日本人の話。

逃げる人と欲望(主に性)にかられる人の両極端。

はみ出し者の最終地点の一つだな。

 

とまあ、2月は短いのでこれ位で。

貸出期間が2週間になったので、

もっとこまめに図書館に行って、前のペースをまた掴まないと。