1月の本 前半戦 | 魚のハリセンダンス

魚のハリセンダンス

ウソだらけです

どうも、今月に入って既に30冊を読みました。
これもほぼ新書と文庫だから出来るワザです。
決して暇人とかと言うことでは有りませんよ。
一編に書くと辛いので中間報告。


今回は読んだ順ではなく、
テーマ別に書きます。
大きく分けて三つのテーマで図書館で本を選びました。

さて、今回のテーマは原発です。

本当は推進・反対を半々の割合で読もうと思いましたが。
推進の本なんて有りませんでしたね(笑)。
売れないからでしょうね。
それ以前にそんな事しなくても推進するからでしょうかね。



「緊急改訂版〔原子力事故〕自衛マニュアル」 監修桜井淳
色々方法が書いていますが。
距離風向きによって、そんなの無駄無駄ぁ!!
と、ジョジョに出て来る様な言葉が思わず出る位。
原子力発電所にはパワーがあり過ぎます。



「原発のウソ」 小出裕章
キューリー夫妻、夫は身体を壊して街をフラフラ歩いている時に
馬車に跳ねられて死亡。
奥さんは白血病で死亡。
話半分にとっても怖い話。
そして、多分8割以上は真実だろうからとんでもない話です。



「東電帝国その失敗の本質」 志村嘉一郎
原発関連のPR費は年/3000億円でした。
年の電気料金収入は15兆円。割合はわずか2%?
IBM会長が言っていた、トップに情報が行くまで
悪い内容は消えてなくなる・・・がそのまんま。
あらゆる組織は年月と供に・・・腐るの典型。
まあ、東電だけじゃないんですけどね。



「原発事故はなぜくりかえすのか」 高木仁三郎
核燃料リサイクル、実際にリサイクルされるのは燃料の内1%以下。
その過程で新たな核のゴミ(放射能廃棄物)がでる。
おいおい!本当に丸投げ世代って言われるぞ。



「電力と国家」 佐高信
電力会社を分割民営化した松永(電力の鬼)・木川田は
戦時中の国家の支配体制(役人)に嫌悪感をもっており。
自立性を持っていた。
3代目の平岩が原発中心の電力になり。
そのリスクの大きさから国家に擦り寄るようになる。
3.11の後からそれは見て取れますね。
正解か不正解かは解りませんが。
そして、平岩は前2代は頑なに断った勲章を受ける。
で、今の東電の社長は?なかなか人の前に出てきませんね。
風通しの悪い、囲い込む会社になりましたとさ。
(敬称略)



「放射能と生きる」 武田邦彦
あの事件からのブログとかを載せている本です。
切羽詰った感を思い出しました。
今でも続いているんですけどね。
「今回の事故で、政府は決断力が無く。専門家は倫理観が不足し。
電力会社は独占企業で自分達の収益ばかり考えている事がハッキリしました。」



「官邸から見た原発事故の真実」 田坂広志
現在の原発事故の最大のリスクは「根拠の無い楽観的空気」

ヘリコプターから水を落としました。
あれは全くと言っていい程効果は無かった。
対外的アピール効果です。

人類史上の初めての原発事故は米アイダホ州の「SL-1」と言う軍用試験炉。
一説によると作業員の自殺の企てで制御棒を抜いたとか。

内閣官房参与として最後に語るのは
「運がよかった」
う~~ん、自分と同じ事を言ってるとは。



「精神力ぬきの電力入門」  澤昭裕
政府としては「脱原発」はそうは言えない。
化石燃料を買うときに足元を見られるからだ。

エアコンを止めるより、液晶テレビを見ないほうが節電になる。
もちろんテレビ局はこんな事言いません。

メガソーラーの「メガ」は土地の広さをあらわして、
発電量をあらわしていない。
北九州もやろうとしている、土地だけは余ってるのか・・・。

「推原発」「脱原発」の二元論を現実的ではない、と言ってる割に。
最終章ではかなりの夢物語みたいな事を書いている。
大丈夫か???



「『原発』革命」  古川和男
10年前の本です。
その時点でもんじゅは「幻想」と言われている。
都会に原発を造れないのか?と言う質問に。
土地代がかかる。と答えるそうですが。
送電コストを考えると既におかしいらしいです。
安全性が無いからと言うだけです。
この人は「トリウム」を使ったらと最後の方に述べていますが。
今まで読んできた本で「トリウム」の単語は一切記憶に無い。
10年前の本なのに・・・。



と、まあ読んできましたが。
流石に推進の本は有りません。
実際図書館に新書コーナーにはありませんでした。
最後のがちょっとそれになるかな?


東海村臨海事故の犠牲者。
最後の検死では、検死官は今までに無い感覚を受けたそうです。
細胞分裂が出来なくなった人間の身体は、
言葉では表現できません。


自民党が政権を取り。
根拠の無い安全の上にガンガン動き出しますよ。
は~~~、国民が選んだんだから仕方ないか?
運のよさはそう続きませんよ。