11月・12月の本 | 魚のハリセンダンス

魚のハリセンダンス

ウソだらけです

どうも、本来なら怒編に続く、哀編ですが。
悲しい事って忘れちゃいますね。
いっぱい有った気がするんですが。
どれがそうだったけ?と言う始末。
まあ、それは喜びと言うことで。

では、二か月分まとめて。


「『史記』の人物列伝」 狩野直禎
人を見抜くには、平常はどんな人と親しんでいるかを見。
富んだ場合には何をしないかを見。
貴い身分になればどんな者を推薦するかを見。
困った場合には何をしないかを見。
貧しい時には何を取らないかを見ます。
魏の文候が李克に人物を見る心構えを訊いた答え。
久しぶりに見るとやっぱり史記は面白い。


「学校では教えない世界地図の楽しい読み方」 ロム・インターナショナル編
西洋文化圏で中等教育の学校が作られたのはバミューダ諸島。
で、西洋文化圏って何処まで?と言う説明が無いのはこの手の本の限界。
プエルトリコと言うのは豊かな港と言う意味。
これだけ地図関係の本を読めば恐ろしいほど早く読めます。


「ハプスブルグ帝国」 加藤雅彦
1020年にハビヒッブルク=鷹の城と言う
スイスの山奥に建てられた城がハプスブルグの由来。
帝国の崩壊は時代の流れか?君主の暗愚か?


「敗因の研究」 日本経済新聞運動部編
スポーツ選手の敗因の分析です。
ちゃんと勝者は全てを手に入れるが、
敗者も何かを手に入れていると言う感じです。
しかし、オリンピックのマスコミは酷いね~~。
それが未だに続いているのが一番酷いね~~。


「読むだけですっきりわかる日本地理」 後藤武士
ゆとり教育の影響が大きかったのは実は地理?
世界・日本各地方を見るのが、任意の三地方になったらしい。
入試とかどうなったの???
八幡(やはた)製鉄所を(やわた)と言っている。
まあ、良いんですけどね。


「人間はなぜ戦争をするのか」 日下公人
昭和14年頃に吉田茂駐英大使は「ドイツはイギリスに勝てない」
と報告。大本営はこれを無視。
と、本書には書いていますがきっと駐独大使は「ドイツ勝利は間違いない」
と、報告しているはずだから無視とはならないでしょう。
後出しでは何とでも言えるよな・・・と言う本でした。


「『龍』を気取る中国『虎』の威を借る韓国」 黄文雄
この手の本は話半分で読まないと馬鹿を見る。
特に真実を知っている人には、こいつは・・・と思われるでしょう。
ある一定の人達が読む本です。
こんな本で知ったかぶりするのはかなり恥ずかしい。
と、思いますよとフォローも一応。


「軍神」 山室建徳
どうも昔の新聞の見出し書き方が、某宗教団体が出している
今現在の新聞の見出しの書き方にそっくりな気が・・・。
怖くてこれ以上は書けません。
因みに軍神とは、爆弾三勇士の様な人達の事です。


「民族と国家」 松本健一
1世紀前、言語は3000程ありました。
いまは、1000程に減ったらしい。
それだけ民族が減ったと言うこと。
減ったと言うか同化した?
昔水銀が算出した地には「丹」の字が使われています。
この作者さん、よ~~勉強しているなと思いました。


「逃げる孫子」 守屋淳
「悪いニュースは階層を一つ上がる度に20%失われる。
会長に伝わる頃には、全てが良いニュースになっている」 IBM元会長
そのIBMは今・・・。
本書の中で同じ語りが何度も出てくるのは閉口しました。


「天才 勝新太郎」 春日太一
映像を殆ど見た事が無いので、
本当に天才かは知らないが。
紙一重と言うのだけは解りました。


「なぜ人は砂漠で溺死するのか?」 高木徹也
雑学系の本と思ったら、
法医学(解剖医)の人が書いた本でした。
硫化水素自殺体は醜い緑色になります。
どんな死でも楽は無いと言う話。


「悪の三国志」 芹沢勤
金日成が金正日を後継者にするとロシア訪問時に発表した時。
ソ連記者が「なぜだ?(世襲制はありえない)」と質問したら。
「朝鮮はアジアであり、あなた方ロシア人には解らないアジア的な考え方が有る」
と、答え記者の失笑をかった。

スターリンは北海道が三八度線以北なので侵攻しようとした。
マッカーサーは「内地の駐日ソ連代表部を全て逮捕する」と通告。
これで止めたそうな。

スターリンは台湾の存続を維持させる事によって
米中の歩み寄りを阻害しようとした。
だから、中国の兵力を朝鮮戦争に巻き込みたかった。

しかし、悪の三国志って売れる為のタイトルかもしれないが。
読んでいけば違和感出まくりです。
何でも、善悪は相対的なのです。
面白かったですが。
将に孫子の世界です。
力が有る分スターリンが二歩ぐらいリードです。
しかし、無くなったのはソ連と言う皮肉・・・。


「十八史略 英雄の決断 名将の秘策」 守屋洋
呉起は生涯76回戦い。64勝12分。誰が数えた?
楚呉越の話は何度読んでも面白い。
この本は漢の劉邦で終わりましたが。
そこが止め所かもしれませんね。


と、まあこんな感じで兄貴が残した本はこれで終了。
今は図書館に行って、新書ばかり10冊借りて読んでいます。
一月10冊のペースで、3/31まで100冊に間に合う予定。
問題はユーザー車検と言うバイク関連だけ。

競輪祭でもっと読めるはずでしたが、
忙しかったんだろうな俺。
当たり外れは無しと言うことで。
新書文庫でそうそう当たりはありませんね。