子どもに「戦略」という言葉を覚えてほしくないなぁ。 | 目の付け所から広報まで一気通貫で考えるPRコンサルタント 堀 美和子のブログ

目の付け所から広報まで一気通貫で考えるPRコンサルタント 堀 美和子のブログ

大切なのは「売り込む」のではなく「欲しくなってもらう」仕掛け。
だって人は、心が動かなければ行動しませんもの。
それはB to CでもB to Bでも同じ。
人間心理からストーリーマーケティング、新聞記者の経験もプラスして、あなたのビジネスを応援します。

大人の言葉遣いを子どもは真似ます。

たくさんいい言葉遣いを
学んでほしいと思う一方、

学んでほしくないなぁーうーん
と思うのも中にはあります。




乱暴な言葉や人を傷つける言葉は
もちろんそうですが、


大人が仕事でフツーに使う、
むしろそれを使うことが
奨励されている(?)
言葉の中にも、

子どもたちには
使ってほしくないと思うのが
あるんですよね。



(こういう場でよく使われます。)


今日も“根っこを掘り出す”
堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。
あなたに感謝ですっ!





それは「戦略・戦術」という語。




いかがですかはてなマーク
フツーに使ってませんかはてなマーク

フツーどころか、

 

「それを使うと便利だから」とか、
「なんかそれっぽく見えるから」
等々の理由で、

 

大人はごくごく当たり前に

口にしたり書いたりしてる。汗





3月半ばの読売新聞に、

「実体験による発見や疑問を基に
 学ぶ教科『総合的な学習の時間』
 が進化している」

と書き出された記事があり、

「進化する総合学習」の取り組みの
最前線が紹介されてました。




東京のある小学校では
5年生が地元を活気づける

企画を考え実行。

名物の菓子を作るアイデアが浮かび、
地域の洋菓子店と相談し、
クッキー作りを開始したそうです。




この取り組みは実を結び、
実際に、商店街の貸店舗で

児童が販売会を実施。

用意した約830個が完売した、と。




これ自体はブラボー!なんですが、
取材を受けた児童の言葉を
読んで衝撃を受けました。


「売る戦略を考えるのは
 大変だった」



小学5年生≒10歳がなかなか
スッと口にする語ではない。


このクッキープロジェクトに
助言した広告会社の人が使い
教えた語が、この子の中に
定着したんだろうな、って思った。



でないと、咄嗟に
出てくるはずがない。あせる



なんか怖くないですか!?

10歳やそこらの子どもたちが、
フツーにへーきに「戦略」と言う。



よく考えてみてほしいんですが、
「戦略」って
「戦争」の言葉ですよね。





それをビジネスに使う違和感。。。


「あなたは、

 誰と戦っているの?」

私なんかそう思います。



もし「お客様」と
戦っているとしたら、

そんな会社の

商品やサービス、
誰も欲しくない。もやもや



じゃあ「競合他社」ですかはてなマーク

自社さえ良ければ、
自社が勝てば、それでいい。

負けるのは「戦略」が稚拙だから。
「戦術」が練れてなかったから。

 


こういう考え方をしてると、
結局見てるのは「競合他社」ばかり。





お客様の方を見てない。

いずれ行き詰まるのは
目に見えてます。




マーケティングの師匠が言うんです。

「ビジネスは社会を良くするために、
 人々をしあわせにするために、
 自分がしあわせになるために、
 いい社会を作るための行為です。

 そんな素晴らしい『ビジネス』に
 ついて話すときに、どうして
 『戦争用語』を使うのでしょう。

 誰かと戦っているという
 概念の言葉を使っているから、
 ビジネスが豊かにならない」


 

 


言葉は思考を定義します。
縛ります。


だから「戦いの言葉」を
子どもたちに植え付けて
ほしくないって超絶思う。



「戦略」「戦術」を
「シナリオ」や「デザイン」
という言葉に変える。

言葉が変わると
思考が変わり、

思考が変わると
行動が変わります。

当然、

結果や未来も変わってくる。




私は「戦略」という語を
使いません。


あなたは?


ご訪問ありがとうございました。m(_ _)m
人気ブログランキングの応援を
して頂けると嬉しいです。