古い人間とお思いでしょうが、、、手書き(手描き)が好き。 | 目の付け所から広報まで一気通貫で考えるPRコンサルタント 堀 美和子のブログ

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昨日、
(株)乃村工藝社
博覧会資料室で、貴重な資料類を
拝見したことを書きました。

その中には、
大量の手描き図面
(いわゆる青焼き)
がありました。


「Expo'70」の準備がなされた当時
(1970年よりもっと前)は、

当然今のようなCADなどあるはずもなく、
全てが手描き。


(当時は、こういうのを使って
 描かれていました。)


古い設計図でしたが、
なぜかそれが“力”を持って
迫ってきたんですよね。



今日も“根っこを掘り出す”
堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。
あなたに感謝ですっ!





「手描きの図面」といっても、
若い方々は想像もつかないと
思います。汗うさぎ

かつては上記のような製図版
(「ドラフター」といいます)
一本一本の線や円が
鉛筆で描かれていました。


こんな製図道具が活躍。
   下矢印



もちろん、CADのように、
「あ、ここ間違ったから消~そう」とか
簡単にできるはずもなく、汗

修正や一部ずらしなどは、
消しゴムで慎重に消してから、
描き直されていました。アセアセ


(CADならスイスイ・・・なんですけどね。)


そんなふうに手間暇かけて
描かれる図面ですから、

そこかしこに、
設計者の意図がこもってるっぽい。




そういえば今でも
ドラフターを使って
製図している人がいる、と
新聞の投稿欄で知りました。




投稿者は東京の町工場の経営者さん。

試作品などの設計を
今もドラフターでされてるそうです。


クローバー クローバー クローバー 引用ここから クローバー クローバー クローバー

若い社員はパソコンで図面を作製するが、
私はいまだにドラフターの愛用者。

こだわるのは、
原寸大の図面を手で描くと、
どこが強度的に弱そうか
全体のバランスを把握しやすいからだ。

パソコンは画面上で
図面を移動させるため、
全体を把握しにくい気がする。

クローバー クローバー クローバー 引用ここまで クローバー クローバー クローバー




製図とは縁遠い私ですが、

「全体が見える」

 

という感覚は、
なんとなく分かります。



そしてその大切さも。



15年ほど前に、
世界最古の企業・(株)金剛組の
加工センター(堺市)で、


「原寸場」を見せて頂いた
ことがあるんです。

「原寸場」とは同センターの
2階全体を使って作られた
広い広い空間。

なんのための場所かというと、
寺社建築に使う材や設計図を
原寸のまま確認するところ。



宮大工の棟梁は
屋根に使う長~い材をそこに置いて、

「この木は〇年後に

 〇度下がるから、
 予め〇度上げておこう」


等と“計算”されてました。びっくり





もちろん、
木を知り尽くした
匠の技と知恵と勘が
言わしめた言葉ではあるんですが、


これも「全体を見る」からこそ、
出てきた言葉かな、と
今更ながらに思います。




そんな匠たちの足元には
遠く及びませんが、

私も何かを考えたり、
初案を作ったりする時は、

必ず大きな紙(A3)に
プレスマンのシャーペン
手書きです。


書き散らせる、ところが
いいんですよね~。音譜





アイデアを散らしておいて、
「あ、これとこれがつながる!」
「こことここの間にこれを入れよう~」
などなど、自由自在。チョキ

手書きでアイデアを
練ってからでないと、
到底PCには向かえません。ガーン


前述の投稿者さんが

「ドラフターでは、
 左手で2本の定規を
 上下左右に動かし、
 右手の鉛筆で線を引く。

 左手にコンパスを持ち替えて
 円を描くと、左脳と右脳が
 フル活動しているとも感じる」

と書いておられるように、

 

紙を触り、自分の手を動かすと、
脳が動いてると感じられます。






なんでもPC、なんとなればAI。

便利で任せっきりにさえ
できる今ですが、

手書き(手描き)って

人間に残された砦(とりで)
のような気がするんです~。気づき



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