万博って、大人の為のものでもなく、国の為のものでもなく、子どもたちの為のものなんだって思った。 | 目の付け所から広報まで一気通貫で考えるPRコンサルタント 堀 美和子のブログ

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だって人は、心が動かなければ行動しませんもの。
それはB to CでもB to Bでも同じ。
人間心理からストーリーマーケティング、新聞記者の経験もプラスして、あなたのビジネスを応援します。

新聞のテレビ欄を見てたら、
今夜「万博の太陽」という
ドラマが放送される、と。


来年に迫った大阪・関西万博。

ご当地での開催にも関わらず、
あんまり興味ないというか、
「行きたい」とも思わないんですよ。ガーン

なんか全国的に
そういう傾向みたいですし。( ;∀;)


(こんなのも走ってはいますけど。)


なんなんですかねぇ、、、
この“低空飛行”。タラー

自分的にも、世間的にも、
盛り上がりに欠ける現状では
ありますが、最近、

万博の持つ力というか、
熱みたいなものを
感じました。


(株)乃村工藝社さんの
「博覧会資料室」で。


今日も“根っこを掘り出す”
堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。
あなたに感謝ですっ!





乃村工藝社といえば、
ディスプレイデザインの大手。

1970年の万博では、
各種テーマ館、政府館等の
展示制作を担われました。




同社の大阪事業所には、
過去の国際博覧会(万博)資料などを
収蔵、展示する
「EXPO GALLERY(エキスポギャラリー)」
があり、ご縁があって
見学させて頂きました。

収められている資料は、
博覧会に長年携わられ、
収集家でもあった故人からの
寄贈品+同社が所蔵する資料類。

その数約2万点!?


大阪万博の開会式で
同社社員がまいた紙吹雪
(甘い香りつき!)の現物や、



作家・小松左京氏の
サイン入りヘルメットなども
展示されていて驚きました。あんぐり


各博覧会のポスター(実物びっくりマーク)を
見てると、時代を代表する
デザインを実感できましたし、

その「手で描かれた」美しさ
(今みたいにPCがあるわけでは
 ないですから)に
驚愕しました。


(昔はこうやって手で
 版下を作ってたんです。)


建築図面だって、当然
CADなんてなかったから手書き。

そのち密なこと!!


(イメージ)



さらに、刮目すべきは、
万博当時のエピソードを伝える
パネル類。

例えば、太陽の塔内部で
「生命の樹」の枝の溶接作業中に
ゴリラの造形物に飛び火した※1とか、

スイス政府が求める
塗装見本の製作に苦労した、とか、

紙吹雪を散らしたのは
人力、とか。※2

※1
慌てるスタッフに岡本太郎氏は
「(ゴリラの毛が)
 ちょうどいい縮れ具合になって
 良かったじゃない」と
おっしゃったとか。
やはり大物は違いますね。(^^;

 


※2
機械では万一の故障が
あるかもしれないからと
人の手でまくことに。
スタッフが何時間も前から
大屋根の上で寒さに震えながら
待機したそうです。





見ているうちに、
EXPO'75の当時、
5歳の頃にタイムスリップした
ような気分になってきました。


あの当時、
幼い私の目に

映ったのは“未来”。


大阪万博では、
携帯電話の原形となる
ワイヤレステレホンなんてのが
ありましたし、

ファストフードがお目見えしたのも、
この万博。

ズボラ人間の夢(?)
「人間洗濯機」も、今や
それに近いものができてます。

 




あぁー、そうなんだよな、

万博って、
その時々の子どもたちに、

「あっ!?」と

思える何かを、

(会場で)

立ちすくむような
感動を提供する

ことかもしれない。


それを見た子たちが、
「未来はこうだろう

 /こうしたい」
って進んでいける

原動力のような。。。





今感じてる違和感の一つは、
これなんだな、って思った。


大人が大人のために、
ましてやどこかの何かに忖度したり、
つじつま合わせでやるもんじゃない。


現物・現実が持つ迫力に、
心底感じました。




“迷走している”関西万博ですが、
関係者の皆さまには、
“迷い”を払拭するために、

 

現物が、当時の人々の思いが
語り掛けるものを
見に行ってほしいです。




あ、資料室の見学には
事前の申請が要りますからご注意を。



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