こんな所にもツッコんでみた。~ツッコミは考える技術。 | 目の付け所から広報まで一気通貫で考えるPRコンサルタント 堀 美和子のブログ

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ちょっと前に、
「講談沼」っぽいブログを書きました。

(私の“講談愛”、
 感じて頂けましたでしょうか?上差し


愛する講談ですが、実は
「講談師、見てきたような嘘を言い」
と言われるくらい、
“脚色”されてます。気づき

だって、昔のことなんて、
誰も実際に見てないんだから
しょーがない。(と開き直る。w)


だから、ツッコもうと思えば
これもまた以前書いた昔話同様
ツッコミ放題。笑ううさぎ


第7回吉川英治文庫賞を
受賞された著名な歴史作家さんも、

講談の主要な演目の一つであり、

日本人が親しんできたあるお話しに
ツッコんでらっしゃいました。


(その方がツッコんだ対象はこれです。
 画像はWikipediaより)


今日も“根っこを掘り出す”
堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。
あなたに感謝ですっ!





その歴史作家とは上田秀人さん。

近著の『戦端 武商繚乱記』という小説に、
大石内蔵助を登場させていることから、

最近、忠臣蔵がドラマで
描かれなくなった原因
について
昨年12月の朝日新聞に
こんなことを書いておられました。


(大石良雄/大石内蔵助の肖像。
 Wikipediaより)


クローバー クローバー クローバー 引用ここから クローバー クローバー クローバー

時代劇では視聴率が取れない
というのも一因だろう。

だが、私にはそれだけでは
ないように思われる。

まず、浅野内匠頭が上野介を
江戸城で襲うのがまずい。



国会で議員が

大臣を狙うに等しい。

さらに討ち入りは夜襲なのだ。

戦国ではない太平の世では、
どちらも法を無視したテロである。


法治国家たる日本では、
どのような事情があろうと、
正規の手続きを得ない私刑は
認められるべきではない。

おそらくこのような事情が、
忠臣蔵の放映に二の足を
踏ませているのではないか。

クローバー クローバー クローバー 引用ここまで クローバー クローバー クローバー


うぉっ!?

(日本人が大好きで愛してきた)
『忠臣蔵』が顧みられなく
なってきた理由を
そうツッコむかぁぁ~!?
目からウロコでした。目




浅野内匠頭の江戸城での刃傷
≒国会で議員が大臣を狙う。


討ち入り
≒夜襲≒テロ。





そういう見方になるのか(゚д゚)!
とものごっつ驚いたと共に、


時代と立場を変えてみれば
全く違う姿が立ち現れてくる、
だから硬直的な見方をしてはいけない、

と諭されたような気がしました。



・・・とここでカシコク終わったら、
大阪人の名が廃ります。

(知らんけど。)

ツッコんだ後は、
きっちりフォローしておくのが
大阪流。
チョキ

 




講談で語られる『赤穂義士伝』は、
赤穂の面々だけでなく、


吉良方の武士や町衆の姿、
更には、

当事者たちの処遇にあたって
幕府から意見を求められた
荻生徂徠が貧乏で苦しんでいた時

の姿(演目名「徂徠豆腐」)まで、

 

さまざまな泣き笑いが入っています

 


なので、講談を聞いていると、
「これを単なるかたき討ちの事件と
 見過ごしてはいけないのだ」
と教えられます。

 

 


そんな『忠臣蔵』ですから、
前述の上田秀人さんも
意見をこう締めくくっておられます。

「しかし、それですませてよいのか。

 忠臣蔵は日本人が300年以上も
 語り続けてきた物語であり、
 それにはそれなりの理由があるはず。

 もう一度、新たな視点から
 忠臣蔵を見直すべきでは

 ないだろうか」
(引用同上)


ツッコむことで

更に深く知ろうとする、
学ぼうとする、

考えようとする。




お笑いとのみ結びつけられがちな
ツッコミですが、

案外、

“考える技術”そのもの
だったりするんだな、とか思う
日曜の朝です。



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