昭和の昔には「お醤油の貸し借り」がありました。令和には「運転手段の貸し借り」があっていいのかも。 | 目の付け所から広報まで一気通貫で考えるPRコンサルタント 堀 美和子のブログ

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池袋で起きた、
お母さんと幼い娘さんの命が奪われた悲劇。

被害者の夫の方は記者会見の冒頭、
こんなふうにおっしゃり、

「まず最初に事故現場の献花台にあふれるほどの花を
 手向けて下さった皆様、
 妻と娘に寄り添い、心を痛めて下さっている皆様、
 皆様の温かい心に、本当に感謝しています」






そして、最後にこう締めくくられました。

「少しでも運転に不安がある人は
 車を運転しないという選択肢を考えて欲しい」




身近に高齢者がいるいないに関わらず、
皆が本気で、真剣に、考えなきゃいけない時が来た。
そんなふうに思いました。




 

 


今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!







私の父も80歳目前まで
「運転する」と頑固に言い続けてた一人です。汗

現実に一人では車に乗り込めない状態に
なってるにも関わらず、です。

運転席に座らせてくれさえすれば、運転できるから、と。




家族は「何をバカなことを言ってるんだ」と
取り合いませんでした。

するとそのうち、
「とにかく運転席まで連れてけ!」と怒り出す始末。ショック




「無理よ、何言ってんのビックリマーク

「何が無理やねん。何十年運転してきたと思ってんねん!
 ハンドルもアクセルもブレーキも操作できるわ。プンプン
 

 



実際は、握力も足腰も弱り、
動体視力ももちろん弱っているにも関わらず、


「これまで運転してきた」という絶対の自信がありますから、
容易に「自分が弱っている」ということを認めない。




                        (こういうこと↑ですね。(>_<))

 

 


「お父さん、そんなに言うんやったら、いっぺん教習所行こか。
 そこでちゃんと運転できるって分かったら、
 私らも安心して『どうぞ乗って』って言えるから。
 もちろん、教習所へはお父さん一人で行くんやで、
 歩いて電車乗って」

「今さらそんなとこへ行けるか。
 それに車があるのに
 なんでわざわざ電車で行かなアカンねん!<(`^´)>」



半分ケンカのような日々でした。



でも、あの時の父に運転させたら、
本当にどうなるか分からなかった。



 

 

 


母にキツイことを言わせると関係がぎくしゃくしても困ります。

長女である私が悪者になればいい、と腹くくって
父との闘争(?)を引き受けてました。しかし、なかなか。。。

 


 




 

 


ずーーーっと車に乗ってきた、
車に乗って営業してきた、、、
そんな人ほど、

「自分が運転できなくなっている」

という現実を受け入れるのが苦手です。



 

 



でもよく考えると
何も運転だけじゃなく、私たちってついつい

「まだまだ〇〇できる」
「まだ若いモンには負けへん」
「昔取った杵柄」etc.

と考えてしまいがち。(^_^;)



本人がケガしたりするだけだったら
自業自得で済みますが、
誰かを傷つけた場合は笑い話ではすみません。


(こういう事故って跡を絶ちませんよね。(>_<))


 

 


あの
「この先、生きている意味があるのかどうか分かりません」
という魂が握り潰されるような会見を、

「乗る!」 VS.「乗らないで!」闘争(?)を繰り広げている
ご家庭の方が見ていてくださったらな・・・と思いました。




ただ、
「それぞれのご家庭で事情があることは重々承知しておりますが」
(会見より)の言葉どおり、

公共交通の少ない地域では、
ハンドルを握らざるを得ない事情があります。
 

 



だからこそ、公的機関、研究機関、或いは企業レベルまで含めて、
一日も早くAI等による自動運転が実現してほしいですし、





「いやいや、うちの地域では車なしでは無理なんよ」
という方々も、

“本当に自分がハンドルを握らねば”立ち行かないのか?

誰か(=第三者/公的施策・私的つながり)に
任せることはできないのか?


そういう(草の根)ネットワークを作ることはできないのか?
それも誰かに任せるのではなく、“自ら動い”て、、、

 


とかいうことを、議論していけば

あんな悲しい事故が少しでも減るのはないでしょうか。


 

 



昭和の昔の、「お醤油の貸し借り」ではありませんが、

 

新しく来る令和の時代には、

たとえば「運転手段の貸し借り」とか、

「うちのAI貸すよ!」とかができるようになればいいな、

と願っています。





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