熊本地震から3年~自分以外の誰かがいてくれる。それこそが「ありがとう」。 | 目の付け所から広報まで一気通貫で考えるPRコンサルタント 堀 美和子のブログ

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4/14と16は熊本地震から3年ということもあって、
熊本からの報道が多かったですね。

被災した熊本城も復旧工事が進み、
今年の10月5日から大天守が特別公開される予定とか。


そんな熊本で「被災地を足元から元気に」し続ける
男性がいる、と朝のNHKニュースが報じていました。

 


 

 


今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!



 

 



その方は地元の農業者・永田忠幸さん。

仮設住宅で、また自宅で、
ボランティアで靴磨きを続けておられます。

 

 

 

分かりますか?顔が写り込むほどピカピカにっビックリマーク

 

靴を持ってきた男性もこの笑顔です。音譜

 







桜が咲く仮設住宅にも出張っていって。。。





大勢の人が靴を持って訪れます。


 

 

 



中には、倒壊した家の中から見つかった夫の靴を
「大事にしたい」と持ってこられるおばあちゃんも。

 


 

 

 

 


小さい女の子が持ってきたのはパパの靴。


 

 


これを履いて入学式に来てくれるそうです。




 

 

 



永田さんが本業でないことをなぜ始めようと思ったのか?


それは、
熊本地震のボランティアに来てくれた人の汚れた靴を見て、

「きれいになったら喜んでもらえるな」

と思われたから。




そこから、靴磨きを“勉強”して、
顔が写り込むほどピカピカになる“腕”を磨いたそうです。


 

 



私、ニュースを見ながら、
なんかすごい人だな・・・と思ったと同時に、

そんなすごいことに駆り立てたものが、
ほんの一瞬よぎった感情であったことに、驚きました。


 

 




そういえば、朝日新聞に連載されている「折々のことば」で、
小説家の北村薫さんのこんな言葉が紹介されてましたっけ。


「思い出の中で最後まで消えないのは、
 特にこれといったこともないような一場面、
 突き詰めれば一瞬のしぐさや
 何気(なにげ)ない一言なのかも」

 

 

   






まさに永田さんを駆り立てたのは、
一瞬の景色、一瞬の感情。

 


震災時、近くから遠くから、労苦を厭わず
駆け付けてくれた多くのボランティア達の
汚れた靴を見た瞬間、

   


それまでの時間や諸々の感情がザッと重なったんでしょう。

それが彼に、一瞬の“思考の爆発”をもたらした。




もちろん、当のボランティアさん達は
自分がそんな“引き金”になるなど、
全く思いもよらない。

そこが人生の不思議というか素晴らしいところ、なのかも。



 

 


私たちって、普段の何気ないしぐさ一つ、言葉一つで、
触れ合う相手の、生き方や考え方に影響を与える存在
なのかもしれません。



だとしたら、自分以外の誰かがいてくれる。

ホントにそれこそが「ありがとう」だな。。。

 

と思わせてくれた震災報道でした。





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