少し前にチラッと『やばい日本史』という本を
ご紹介したのを覚えておいででしょうか?
歴史は好きだけれど、どちらかというと世界史派の私。
日本史の本は「なんか理屈っぽい」という偏見^^;で
あまり読んできませんでした。
しかしこの本は表紙を見て興味をそそられ、
パラパラと立ち読みして吹き出しそうになり、
そのままレジへ持って行った・・・本です。(笑)
なぜ日本史の本があまり好きくない私でも
「面白い」と思えたのか?
それはこの本の由来(成り立ち)にありました。
そして、
「それってプレスリリースや販促物にも通じる~(・.・*)(._.)」
と思ったんですね。
今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!
「ダイアモンドオンライン」に、
この本の“そもそも”が書いてありました。
それによると、この本の(企画の)担当になった
20代の女性編集者さんは、なんとっ
「日本史知識ゼロの人」だったそうです。
彼女は、著者の滝乃みわこさんや、
監修者の本郷和人・東大教授との打ち合わせでいきなり、
「幕府って、なんですか?」
「そもそも、天皇ってなんで偉いんですか?」
(京都御所建礼門)
とやらかしました。σ(^_^;)
そこから一気に、打ち合わせの場が、
「日本史のプロが想定したこともなかった」質問会場
と化したそうです。
記事中で滝乃さん曰く、
「『えっ、歴史に興味がない人って、そこからか!』
と衝撃でしたね」。
その“衝撃”から、
「どうすれば日本史の面白さを
興味のない読者に伝えられるか」
を探る試みが始まったそうです。
んで、できあがったものに、
まんまと私がはまってしまった・・・というわけ。
最近、数社のプレスリリースを拝見する機会がありました。
「よく読めばいいことが書いてあるのに惜しいなぁ・・・」。
マジでそう思ったんです。
一つはITの企業さん。
プレスリリースの冒頭にいきなり、
「ITインフラが物理サーバーからクラウドの時代になる」
とありました。
一読して何のことか分かります?(^_^;)
続く文章中にも
「クラウド・サーバーの構築、運用保守の質を上げ、
より一層の進化を遂げていく」
という一文が。。。
「運用保守の質を上げる」、「より一層の進化」、
全然具体的なイメージが湧きません。
また福祉介護系の企業さんのリリースには、
「『自立支援介護』という専門ケア」とか、
「ADL改善・QOL向上をサポート」とか、
その業界の方でないと理解しにくい語がポコポコ。
(デイサービス施設のイメージ)
どちらも、内容を理解する前に、
“入り口でつまづいて”しまって、
そこから先に思考が進みません。
もしこれらが記者の机に乗っかってたら、
「分からない」
「興味が持てない」
と思われた時点でチョイスから外れます。
同じことは
普段何気に作っておられる販促物においても。
まず
“見る人を入り口で排除しない”ことが何より大切
と、あの日本史の本と2通のプレスリリースで痛感しました。
専門用語、業界語、或いは
「これくらい誰でも知ってるだろう」という思い込み、
それらを一つ一つ確実になくしていくことで、
格段に分かりやすさ、読んでもらいやすさって
向上すると思います。
騙されたと思ってぜひお試しください。(^_^)/
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