日本酒だって、伝え方次第~立春の朝の素敵な風習 | 目の付け所から広報まで一気通貫で考えるPRコンサルタント 堀 美和子のブログ

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だって人は、心が動かなければ行動しませんもの。
それはB to CでもB to Bでも同じ。
人間心理からストーリーマーケティング、新聞記者の経験もプラスして、あなたのビジネスを応援します。

昨日のブログに出てきたワイン
「ジュヴレ・シャンベルタン」に限らず、
ワインのうんちくはつとに有名。

ワインの生産者さんがバイヤーさんを訪ねると、
必ずと言っていいほど

「もぉ、ええってー^^;」というくらい
うんちくを喋って帰らはるのだそうです。

時には、ワインそのものより、
飼っている犬の話の方が長かったり・・・。(~_~;)


まあ、それだけ喋れる歴史と自慢があるのが、
スゴイことなのですが、

見逃しちゃならんのは、

【それらをちゃーんと
 知ってもらおうとしている】こと。



そして、バイヤーが聞きたいのは、
スペックよりむしろそちらの方なんですよね。





今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!










今でこそ海外で注目されている日本酒ですが、
かつては意気盛んに海外に売り込みに行っても、

”Oh, Japanese rice wine, good!”
と言ってもらえる止まりで、
なかなか商談にまで進まなかったそうです。




その訳は、頑固なラーメン屋のオヤジと同じで、
「とにかく、のんでもろたら分かります」やったから。
^^;

あとは、サンプルと成分表を渡して終わり。



いくら漢字が”Cool!”と喜ばれるにしても、
日本酒の瓶をそのまま渡しても、
読んでもらえませんよね。

外国人のバイヤーさんにとっては、
何が何だか分からないシロモノ。(~_~;)


(これでは分かりません・・・)



これ、海外での話しのようでいて、
実は日本国内でも同じようなことって
頻繁に起こってる。




日本酒は嗜好品ですから、
確かに最終的には飲んでもらって
気に入ってもらえるかどうかが勝負です。


けれど、「飲んでみよっかな~♪」と
思ってもらう努力を、するとしないとでは大違い





ただでさえ日本酒離れが進んでる上、

(国税庁「酒のしおり」より)


飲み手である“人”もますます減っていきます。



そんな状況でただ手をこまぬいているだけでは、
確実にジリ貧。(+_+)




もちろん行政も、京都、奈良、島根県(雲南地域)などが
「乾杯条例」を施行して日本酒人気を盛り上げようと
してますが、それにおんぶに抱っこでは心もとない。。。




私、日本人として生まれて50年生きてきましたけど、
立春の朝に絞った日本酒を特別なものとして
尊ぶ風習があるのを始めて知りました。


(連載.jpより拝借)



立春とは、1年を24に分けた二十四節気の
一番初めで、この日から立夏までが“春”。

いわば、“春の始まり/春の第1日目”で、
お祝いの日なんですね。



そんな一日を寿ぎ、各地の蔵元では、
「立春朝搾り」というお酒を作る。

(同上)



夜通し搾り、
立春の朝に神社で祈祷してもらってから出荷するので、

原則、当日に届けられる場所にしか出荷しない
のだそうです。




暦の上で春を迎えた初めの朝の一滴。

その一滴に宿る滋味と香りを味わう。



なんともWonderfulな習慣やと思いました。


あなたはこういう風習、ご存知でした?(^_^)/


(ちと早いですが、桜と日本酒の図♪)





私は下戸なんで自分では飲みませんが、
こんな素敵なことを伝えられていれば、

もし2/4生まれの友達がいれば、
「プレゼントに日本酒もいいかも♪」って
考えると思います。

たとえ別のプレゼントを考えていても。




呑兵衛さんなら、やっぱりこんな記念の酒は
ぜひとも手に入れたいと思うもの。






これ、日本酒業界では当たり前で
「今さら取り立てて何を・・・(+_+)」な事ですよね。



でも、私は知らなかったし、
同じように知らない人も大勢いる。



でも、伝えると伝えないとでは、
一年後、二年後、三年後、、、
大きな差となって現れます。







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