名前(商品名)は、「覚えてもらってない」と考えるぐらいでちょうどいい。 | 目の付け所から広報まで一気通貫で考えるPRコンサルタント 堀 美和子のブログ

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人間心理からストーリーマーケティング、新聞記者の経験もプラスして、あなたのビジネスを応援します。

バレンタインデーの今日、
チョコをプレゼントしてワインで乾杯!乾杯!
なんて方も多いのではないでしょうか?♪♪

でも、ワインって
めっちゃ名前難しくないですか?

ただでさえ下戸な私には、
もう何が何だか・・・。(~_~;)



今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!








知人の税理士さんに、
とーってもワイン好きな方がいます。

宴席でも大抵赤ワインを飲んではります。




ある時、仲間数人でその方に
ワインをプレゼントすることになり、

名の通ったワインショップが職場の近くにあった私が、
買いに行く役になりました。



し・・・しかし、、、
ビールと発泡酒の違いや名前さえ知らない私。

それより遥かにややこしいワインの銘柄なんぞ
覚えられるわきゃありまへん。(+_+)



道々、教えてもらった銘柄を忘れないよう、
呪文のように唱えながら歩き、(^0^;A

ワインショップに着くなり
「ジュヴレ・シャンベルタン下さい」と一言!




その時の私の心の中
     ↓
(やった!言えたゼ!!)(笑)



しかしホッとしたのも束の間、
お店の人の次の言葉に「??」の嵐。

「年代とシャトーのご希望はございますか?」

(はっ??何それはてな

今思い出しても汗が出ます。。。理解不能




それからしばらくして、
新聞のコラムに目が釘付けになりました。

「フランスのブルゴーニュ地方に世界最高峰の
 赤ワインの一つでシャンベルタンというワインがある」

(ジュヴレ・シャンベルタンを産する
 ブルゴーニュ地方のワイン畑)


あっあのワインのことやん




その記事はこう続いていました。

「ブルゴーニュのワインは男性にたとえられるから
 『男の中の男のワイン』。

 ナポレオンの愛飲酒で、
 戦いの中でも食事に欠かせなかったという」

(Wikipediaより)




このコラムの(社外)筆者は、
ジュヴレ・シャンベルタンが日本でまだ稀だった時代に、
フランスに行き頼んでみたのだそうです。フランス国旗

ワインリストの中で一番高かったけれど、
清水の舞台から飛び降りるつもりで注文した、と。



「ソムリエがいない時代で、
 ボーイがうやうやしくほこりとかびだらけの瓶を掲げ、
 子供の頭くらいの大きなグラスを運んできたから、
 まさに不審と羨望の目、目。

 あでやかなルビー色。
 香りは官能的でめまいがしそう。

 口に含めば力強く爽快。
 天地明朗、気宇壮大になる酔い心地。

 まさに男の中の男だ」



なんとまあベタ褒めですが、
それくらい感激しはったんでしょうね。




ワインを買いに行く前に
このコラムに出会えてればマジよかったな~って
思いました。




だってね、もし銘柄を忘れていたとしても、

「ナポレオンの愛飲酒で」

「男の中の男のワイン」

と言えば、
店員さんなら分かって下さったでしょうし、



年代とシャトーなんてのは分からなくても、
「力強い味で鮮やかなルビー色のをお願いします」
ぐらいは答えられたでしょう。





この話を
「な~んや、ワインのことか」とサラッと読まれた方、
本当に“ワインの話”で終わりにしちゃいますか?





大抵の人にとって、ワインの銘柄って
アルファベットや数字なんかの製造記号と同じ。

覚えられないことも多い。





それと同じで、
あなたにとっては当たり前の商品名も、
買い手にとっては「?」なことも多い。


これ、けっこう真実。



もし商品名が忘れられても、

それにまつわるエピソード
 ~上記のワインのような~があれば、

「ほらー、あれよ、あれ!
 赤ワインでさ、男の中の男のワインとか
 言われてるやつ!」

なんて指名してもらえたりします。




「名前を言えば、通じる、
 誰でもわかってくれてる」


それって結構、危険な思い込みです。







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