忘却曲線 -76ページ目

友人の涙。



とても難しい病と闘っている友人に会いに行った。

会うのはどうやら4年ぶりらしい。
でもお互いの態度は昨日も会ったような素っ気無さ。

そうはいってもやはり、お互い積もる話はあったらしく
あっという間に4,5時間経っていた。

そして、子供の成長は時間の経過を隠し切れない。
前回会ったときには「虫キング~」って言ってた上の子は4年生。
ベビーカーに乗ってた下の子は年中さん。


闘病を聞いて正気を失っていた私をよそに
「大丈夫、元気だよ」と笑って言ってのける友人。

話の端々にちょっと沈んでいた時期もあったなどというものの
すべて面白おかしく闘病生活を私に語る。
今に知ったことではないけれど、どこまでポジティブですごいんだ。
しまいには、私のことを心配する始末。
すっかりパワーを注入され、立場ないなぁ私。


話に夢中になっているうちに、子供たちはすっかり夢の中。
いけない、すっかり長居してしまった。
帰り際に、寒い中わかりやすい道まで見送ってくれた。

じゃあここで、というとき突然私の肩で泣き崩れた。
ただただ、泣き崩れていた。
送ってもらってる途中、こうなることがわかっていた私。

子供にとって明るく元気な母である彼女。

昔と変わらない。
24年前、偶然隣に座って笑い転げたあの日から。
よかった。私の前では泣きたいだけ泣いてくれる。
しっかり受け止めたよ。

不思議と会う前の不安は吹き飛んだ。
きっときっとよくなる。
決して無責任に言っているのではない。
人目もはばからずぎゅっと抱き合って私の精一杯のパワーを注いできた。




12年ぶりの献血。

昨日、12年ぶりに献血に行ってきた。


家が、愛知県赤十字血液センターからわりと近いこともあり

前職につくまでは、よく献血に行っていた。

献血というとちょっと抵抗があるって人も私の周りだけでもいる。

私はあまり考えたことはなかったけれど、最初は誘われて行った。



当時は手続きなどなにもかもが手書きで簡素だったのが

今はすっかりデジタル化されていた。

当時はなかった制約事項なども増えていて、12年の長さを感じた。

といっても、システムとして使いやすいか?

というとそうでもなく、かなり考えさせれらる部分もあった。


システムのことはおいておいて…


一番心にひっかかったことをメモ。



昨日は献血が初めてという友人が一緒だったのだけど

行っていきなり、献血のための登録みたいなものが始まった。


今はネットなどで情報が取れる時代とはいっても

初めて献血会場にきたのだから、献血たるものがどういうものか

という説明がまずあってしかるべきかな?と感じた。

あと、手順などもあまり説明されない。

たぶん、これは10数年前に私が初めて献血に行ったときも感じた。


200mlや400mlの全血の献血と、成分献血ではどのように違うのか?

用途はどのように変わってくるのか?などはもちろん説明無し。

帰りの車の中で友人から尋ねられ、私の知識の範囲内で説明。


センターで働かれている方たちは、大変素晴らしい方々だと思う。

私は何度も行っているけれど、嫌な思いをしたことはない。

たぶん、質問したら親切に答えてもらえると思う。

問題はやはり、全体を統括する側の問題だと感じた。

やはりこういった部分でも、一言でいうと教育や周知って必要な気がした。


何か変えることで、ただ単に

「足りない、足りない」って言っている現状が変わるのではないだろうか。

献血に抵抗がある人はさまざまな理由を持っていると思う。

一部の人は、よくわからないからっていうことろに不安を持っている人

もいるのではないかなぁと感じた。




アバター3D

ここんとこ話題の映画を数本見ている。
自分としては非常に珍しい行動。
デジタル映写方式の映画が増えてきて劇場から足が遠のき
すっかりレンタルで済ませることが多くなってた。


昨夜はレイトショーでアバターの3Dを観てきた。
出張時にいつも飲みに付き合ってくれるSさんから
「あの3Dは必見らしいよ~」と聞いていたので
来週の出張時までに観ておきたいなぁと思い。

予備知識はぜんぜん持っていなくて。
後でよく調べてみると、3Dにも色々種類があるみたい。
そういえば、S氏もそんなようなこと言ってたかな。
私が行った映画館は「デジタル3D」としか書いていなかった。
「IMAX3D」のことかなぁ?
この3Dの種類によって体感や疲れなどもかなり異なるみたい。

席を選ぶ際に、チケット売り場の店員さんが
「この位置が一番3Dの効果が出やすいですよ~」
と薦めてくれた席を購入。劇場のど真ん中くらい。

最初の数分、この3Dに気をとられてしまってて
不覚ながらストーリーに入り込めなかった。
席がよかったことも幸いしたのか、よく言われる
「疲れ」みたいなものはなかった。
3D自体は、やっぱりすごいなぁ!と思った。よくできてる。
だんだん「スクリーン」の幅などを感じることすらなくなってくる。
隣の友人は前半、間違いなく何かを除けてた(身体が動いてた(笑))。

ストーリーは完全に「読めてしまう」ので
3Dじゃなければ感想もまた違ってくるのかな。
私は読めた分、疲れなくて満足しましたが。

終わった後すぐに、感想を言い合ったのも久しぶり。
たまにはいいなぁ、こういうのも。


3Dといえば、保育園のころもらった
「山陽新幹線開通記念」の新幹線の3Dはがきを思い出す。
当分宝物にしていたんだけど、実家のどこかにあるんかなぁ?
とても懐かしい。


いつもは、1人でお気に入りの「名古屋シネマテーク 」へ。

銀塩式フィルム映写の良さが存分に味わえるこのシネマテーク。
名古屋ではここでしか上映されない!というレアなものばかり。
古いし、綺麗とは言いがたい。場所も怪しいし。
なんとなく、自然と1人で行くところって思ってしまっている。