自主的なウェルカムドリンクでほろ酔いの後、1回目の極上だった
かけ流しの湯を味わい、やがて、予約した6時の夕食時間となった。
2階から階段を降り、食事場所へと行ってみると、とても民宿とは思えない
ほどの素敵な食事処だったので びっくり!
畳敷きに、黒いシックな椅子とテーブルだ。
入り口で居合わせた宿泊客は、スリッパを脱いだ方がいいのか、それとも
そのまま踏み込むのかと、しばし困惑したほどです
結局、オーナーさんに聞いてみて、スリッパを脱いで上がることに。
同席したのは、他県からいらした2組のご夫婦と、一人旅の私だけで
もう一人、飛び込みで来た一人旅のお客があったらしいけれど
急で、食材が間に合わないという事で、素泊まりとなったらしい。
さて、口コミで評判だった夕食とは、どんなかな??と、ワクワク
そして、並べられた料理は
岩手黒毛和牛の分厚いステーキと、ちょっと焦げ気味(笑)の焼き魚、
かまぼこ風の食材の揚げ物、海老とキュウリとホヤの酢の物に
具沢山の茶碗蒸しだけで終わらず、
ロールキャベツとウィンナーの煮物と漬物も。
刺身の量の多さも、半端ない!
ざっと眺めただけでも3人前はありそうだ
上から、ボタン海老、マグロ、サーモン、カツオのたたき、ホタテと
まるで居酒屋の数人分の刺身の盛り合わせのよう。
凄い量の刺身を目にし、たまらず、冷酒を注文♬
盛岡の地酒「桜顔」の特別本醸造の300mlを。
普通の宿なら1200円位はするはずだけど、ここでは650円と安いね。
やや甘口ながら、よく冷えていて、刺身と共に、すいすいと進む
かなりの量の新鮮な刺身を、旨いなぁと腹に収めた後は、いよいよ、
メインの食材に取り掛かる。
岩手黒毛和牛のステーキの厚さは約1.5cmと、かなり分厚い。
1枚が60gらしく、それが2枚もあり、計120gだ
オーナーさんは 「普通の旅館で出る薄い数枚の焼肉では満足できないで
しょうからとの思いで、こんな厚さにしています」と
ご主人の採算を度返ししたような食事の満足度へのこだわりが、
この辺にもうかがえますね。
低料金の民宿なのに、頭が下がる思いです。
しかし、凄いなぁ。小食の私に、果たして食べきれるかな??
との心配は杞憂に終わり、
柔らかいし、くどい脂身はなく、ぱくぱくと、気付いたら完食していた
これが2枚ですからね。
1人旅1泊9500円の夕食とはとても思えないほどの、満足度100%超えの
評判通りの食事だった
隣に居合わせたご夫婦は、三重県から東北周遊の旅にいらしたらしく
明日は奥入瀬渓谷へ向かうとか。
私も且つて、伊勢神宮や志摩スペイン村、賢島などを巡っていたので、その話にも
大いに盛り上がり、時折顔を出しては話に加わるオーナーさんの気さくさもあり
楽しいひと時を過ごせました
楽しかった夕食後は、またまた涼しい外に出て一服を。
相変わらず、向かいの森からは、1羽のホトトギスが、かん高く
「ホウチョ、タテタカ」「ホウチョ、タテタカケチョ」と、時々字余りの
鳴く声が聞こえていた💦
今夜の湯巡りは(一つしかないけれど)、まだ続きます。