ムラサキはつくなり瑛太を投げると

「ムラサキ!いきなり投げるな!」

マリィー怒りながら辛うじて受け止めた

それを確かめながら

「真理………聞きたい事は………沢山あるが、先にゼロお姉さんの方を」

ムラサキは早足でゼロの元を目指した


それを確認してマリィーの隣に移動しムラサキに聞こえないように小さな声で

「一つ聞いていいか」

「答えられる事なら」

「マリィーの事を真理と呼ぶのは何故だ」

「…………………………すぐに分かる

そこにムラサキが帰ってきた

「見ての通りゼロお姉さんはもう大丈夫です」

ゼロはその場に座っていて顔には新しい白い仮面が着けられていた

「なあムラサキ、あれはゼロ自身で外すことが出来るのか」

「 安心しなさい、ゼロお姉さん自身では外せない様に出来ているから、取れるのは第三者だけだよ」

要するに今回のケースがそうなるのか

まあ取ったのではなく叩き割ったんだけど

「さてゼロお姉さんの件はここまで」

そう言うとムラサキはマリィーを睨みながら

「 真理………マリィーなんてふざけた名前まで名乗って………大事な名前を捨てて…………裏切る気!あなたは何者かしら?答えて」

「私は………私は………そこにいる夢枕の家政婦……そう………家政婦よ!!!!」

「違うわ!違うわ!違うわ!忘れているようだから教えてあげる」

ムラサキは瑛太を連れ何故かゼロの側に移動すると

「あなたは魔女王七人組の第三位の真理、そうでしょう」


今なんって言った

マリィーは魔女王七人組の第三位の真理……敵なのか

「それはもう捨てた!今は夢枕の家政婦のマリィーだ!」

「頑固な所は変わっていないな」

「それはありがとう」

「別に褒めてない!」

「とりあえず瑛太を返してもらうわよ、あなたでは勝ち目なんてないでしょう」

「確かに勝ち目なんて……でも断わる!とりあえず魔女王に会ってもらうわよ、会っても家政婦なんて馬鹿な事言えるかしら」

「言えるし……会う気なんてないわ」

「会う気なんてないか………でも会ってもらうわよ」

ムラサキがゼロの仮面に手をかけた

「ムラサキ………何をする気」

「簡単なことよ、仮面を取るだけよ」

「そんなことしたらあなたが一番目に殺られてしまう」

「そうなるでしょうね、でもいいの、ゼロお姉さんに殺られるなら………最高かも………私が殺られたらゼロお姉さんを止める人がいなくなる、真理でも止められない、この場にいる奴らは漏れなく皆殺し、そしてこの国を滅ぼすわよ」

「…………悪魔め………」

「さあどうする真理………会うの?会わないの?」

「………………………………」

とそこに

「ちょっと待ちやがれ!私を忘れるな」

血祭がムラサキに斬りかかった







「夢枕!」

慌てて飛び出しそうな俺を

「行くな!殺されるぞ」

ムラサキに手を掴まれて止められた

「何故止める!お前は敵だろう」

「そうだ敵だ、しかしお前は魔女王様が呼んだ大切な人間、失うわけにはいかない、夢枕は諦めろ」








(急所は外れているが)………かなりやばい………

(でも立ち上がらないと………旦那を取り返さないと)


その思いだけでゆっくりと立ち上がる夢枕を見てゼロは

「?…………!!!@@………ろ…………」

声で分かる、なんか凄く喜んでいるみたいだ

それにしても私は何をしたんだ?

手に伝わる感覚では、何か硬いものに当たったと言う感じがしたが

まあいいか

もう立ち上がるだけで攻撃する力がない

ゼロはゆっくりと近づいてくるのが分かる

どうやら止めをさすきらしい

(ごめんアナタ………ここまで見たい………今までありがとう)

ゼロが剣を振り上げる気配がしたその直後目の前に何か壁らしき気配がして

「お嬢…頑張りましたね……………お待たせしました………今助けます………」

この気配は…………知っている………

この声は…………勿論………知っている…………

「マリィー………お……そ…………ぃ……」

そして夢枕は気を失った

その脇からマリィーはゆっくりと姿を表すと壁はゆっくりと崩壊した

「ゼロ…………仮面の下は相変わらず……………(悔しいけど)綺麗ね」

「…………ろ…?………真理………何故……いる」

「普通に話せるんだ、そうね………とりあえず動きを止めておくわ、いきなり襲われたら勝ち目なんてないから」

マリィーは二枚カードを取り出しながら

「一枚目は………[天使の施し] この場にいる全ての者を回復する」

「真理………私も回復するが…」

「ゼロ……あなたはたいしてダメージ受けていないでしょう」

「それもそうか」

「二枚目は……ゼロに[拘束の鎖」……どんなに強い敵でも暫く動きを止める」

その直後、地面から鎖が出て来てゼロを拘束した

「こんなもので私を止められると思っているの」

「ニ、三分くらいは持つかな」

「………そんなに短くてどうする気だ」

「そうね………後はムラサキがなんとかしてくれるかな」





「あそこに居るのは………まさか……それよりゼロお姉さんの動きが止まっている、今しかない!瑛太行くわよ」

「俺は置いていけばいいのに」

「そんなことしたら逃げる気でしょう」

ムラサキは俺に近づくといきなり両手で抱き上げた

傍から見たらそれは

「ムラサキ………これはお姫様抱っこ……おろしてくれ……」

「まさか恥ずかしいの、誰も見ていませんし、時間がありません、行きます」

ムラサキは俺をお姫様抱っこしたままその場から離れた







(殺気が………消えた………)

いくら集中してもゼロの殺気が感じられなし足音も聞こえない

このままだと……やばい……速く探さないと


「思った通り、敵の微かな殺気に反応して攻撃を交わして反撃に転じる、敵の位置と距離は………足音かしら………ほんとに厄介な事かしら」

背後の声に反応して攻撃をするが

「夢枕……そこじゃありませんよ、こちらですよ」

その直後左手に痛みが走った

(やばい!攻撃されている!)

「 先ずは左手から、次は何処から来るでしょうか」
 
左手に感覚はないが辛うじて動く

右手に刀を構え辺りを警戒するが

「夢枕……目が見えないとは実に不幸な事、諦めなさい、もう勝ち目なんてありませんよ」

その直後背中に痛みが走りその場に跪いた

(このままだと……なんとかしないと……殺られてしまう)

ゼロは背後から正面に回ると

「夢枕……終わりね」

(ここまでなのか………いや………まだ手があるが………やるしかないのか)

ゼロは躊躇うことなく振り下ろした剣を夢枕は左手で受け止め握りしめた

「馬鹿か!夢枕!左手を捨てる気か」

「いや違う、これでゼロの居場所が分かった」

「 夢枕!貴様!」

その直後、夢枕渾身の一撃が

「不味い……逃げられない」

顔面を直撃してゼロはその場に崩れ落ちた












その光景を見ていたムラサキは慌てる様子もない

「ムラサキと言ったよな」

「何かしら人間」

「君の大事なゼロお姉さんが危ないぞ、助けに行かなくていいのか」

「助けに行く?何故?ゼロお姉さんは遊んでいるわ、後でお説教ですね、それより夢枕は大変な事をしましたね」

「大変な事?どんな事をした」

「よくゼロお姉さんを見てみなさい」

ゼロを見るとゆっくりと顔を抑えながら立ち上がるところだった

そして手を退けた下には

「別に変わった………いや……違う………仮面がない」

はっきりとは見えないがかなり美貌に見える


「夢枕が割ったのよ、どんだけ馬鹿力なのかしら、なあ人間……どうしてゼロお姉さんは仮面をしていると思う」

「えーと……ファッションとか」

「……………はっきり言ってあんな不気味な仮面して可愛いと思う」

「………思わない……じゃ何故している」

「それはね、強大な力を抑えるためと言う理由で魔女王様が着けるように命令しているの」

「強大な力を抑えるため?どの位なんだ」

「うわさ話だけど………ある国を襲った際、今回みたいに馬鹿力の奴に叩き割られたみたいなの」

「それから………どうしたの」

「その国は滅んだわ……ゼロお姉さんが暴れまわったらしい」

一つの国を滅ぼす力

これはかなりやばい

「まあ一つだけやばい事があるの……今の状態のゼロお姉さんは敵味方関係なく襲ってくる事………私達も危ないの」

「なんとかならないのか」

「手はある………」

ムラサキはおもむろに白い仮面を取り出しながら

「これをゼロお姉さんにつけたら止まるわでも私でも近づく事は出来ないけど」

要するにお手上げという事か







ゼロはゆっくりと立ち上がりながら

「…………………………ろ…………ろ…………ろ…」

「ろがどうした?」

夢枕は感じていた

今までとは桁が違うかなりやばい………殺気

ここに居てはいけないと頭で分かっているが恐怖で体が動かない

「しかしゼロの場所は………わかる」

動かないのを強引に動かしゼロに斬りかかったが

「!!!。!、!!!!ろ…………」

ゼロは刀を抜きながら夢枕の刀に合わしそのまま折ってしまった

「折られた!」

その直後体を痛みが貫いた