あれから一週間が経ち、血祭を除く者達がゾーサラスの元に集まっていた

因みに血祭の手術は成功したらしいが、全治一ヶ月となっていまだに病室にいる

「みんな退院おめでとう、あっ入院費は一人…」

そこにアギレラの

「先生まさかと思いますが金を取る気ですか?」

低い怖い声がしたから

「……いりません………そうしないと………」

その後の言葉は大体想像つく

「さて集まってもらったのはこの後についての事です、最初の話では私が人間界に行きキラリンと言う少女を助ける……で間違いないですね」

それにアデルがゆっくりと頷いた

そうだ

それが目的でここまで来たらしいが

私は…………私は…………私は!

「あのゾーサラス………」

「何かね夢枕」

「私は………旦那を助けに行く」

「ゼロに勝てない君が………」

確かにそうだが

「瑛太は私の大切な旦那、助けに行くのは当たり前だ」

「…………夢枕………他の者はどうする」

「塵のことは確かに………だが私の目的はキラリンを助ける事」

「………………………………」
「………………………………」

ナナツと茜は無言を貫いている

確かに瑛太は気になるが、第一位のゼロ、第二位の夜空どころか第七位のムラサキ第六位の緋色さえ相手にならなかった

あとあんなが三人も居る

七人組を相手にする勇気がない

更にゼロより魔女王は遥かに強い気がするから関わりたくないと言う気持ちもある

「どうやら夢枕……一人だけみたいだな」

こうなる事は分かっていた

「私一人でも………旦那を助けに行く」

「仕方ないな………じゃアデルは私を人間界に連れて行ってくれ、ナナツは一度人間界に行った事あるだろ、多分まだ通じている筈、そこまでの道案内を頼む、茜は私達の護衛を頼む……文句あるやつは手を上げろ」

誰も手を上げる気配がない

「決まりだな、じゃ解散………夢枕は残ってくれ、話がある」

ナナツと茜とアデルが退室したのを確認して

「もう一度聞く、本当に行くんだな」

「止めても無駄よ」

「わかった、もう止めない………魔女王について少し話しておこう」

「ゾーサラスは魔女王の事を知っているのか」

「知っているとも、私は昔、魔女王の主治医をしていたからな」




「そんな事があったのか」

ムラサキの気配が完全に消えたのを確認して、みんなを集めるとゾーサラスの元に帰ってきた

ゾーサラスは見渡しながら

「これは全員入院だな」

「私は時間がありませんから」

「夢枕、お前も入院な」

「しかし………」

「気持ちは分かるが、その体で七人組に勝てるかな、万全にして挑むべきだと思うがまあ決めるのは夢枕自身だ」

ゾーサラスの言う通りだが…………

「一週間………安静にしていたらいい」

「 分かりました、入院します」

急がば回れとはよく言ったものだ

「明日からだな、それと血祭は酷いな、これは手術がいるな、アギレラ、いるだろ、入ってこい」

そんなに酷いのか

ムラサキは確か

[まあ死なない程度にしてあるから安心しなさい]

と言っていたような

「助かるの?」

「他の医者なら無理だが、私なら助けられる、安心しなさい」

とそこに

「先生呼びましたか」

アギレラが入ってきた

「手術をするから準備をしなさい、出来たら呼びに来るように」

わかりましたと言ってアギレラが退室した

「さて後の者達は………」

ナナツ、アデル、茜を見渡しながら

「まあ夢枕と同じでいいかな」

一週間入院って事だな

それにしても三人とも黙っていて話し出す気配がない

心ここに在らずと言った感じだ

とそこに

「先生、準備が出来ました」

アギレラが入ってきた

「わかった、アギレラ、血祭を運んでおいてくれ」

「先生は?」

「こいつらに病室を案内してから向かう」

「わかりました」

そう言うとアギレラは血祭を抱えると退室した

「みんな歩けるな、じゃついて来い」

退室したゾーサラスについて行くように三人がついて行き、最後に私が退室した

「まだ動ける………そうか天使の施しのせいか、ほんとに厄介なカード」

ムラサキは何かに納得した雰囲気がして

「ホントは使いたくなかったんだけど………仕方ないよね」

口を開けると炎を血祭目掛けて吐き出した

「これは………」

あっと言う間に全身を炎に包まれその場に落ちた

一つわかった

むやみには近づけない事が

「せっかく助かるのにわざわざと………まあ死なない程度にしてあるから安心しなさいでも早くしなさい真理」

そこに夢枕が気がついて

「マリィー………ありがとう………助けてくれて……さっきの白い壁もそうでしょう」

「………………………………お嬢が………怪我なくて良かったです」

「ところで真理って誰の事?」

「なあ真理………夢枕にはまだ話してないのか?」

「マリィーなんの事?」

「…………………………………………」

マリィー頭を抱えてその場にうずくまった


ムラサキは夢枕を睨みながら

「夢枕、一つ聞いていいか」

「……………何?」

「簡単なことよ、夢枕はいつから真理………マリィーと居た?」

「それは………それは………あれ?………何時からだったけ………前は違う気がするが……………気が付いたらマリィーがいたような………」

「それでいい、魔女王の力で記憶を改ざんしているからな」

「それでもマリィーは私の家政婦!」

「違うな!マリィーのホントの名は真理、魔女王七人組の第三位、カード使いの真理それが正体だ、そして夢枕の監視をする為に近づいた、家政婦のフリをして」

「………嘘………嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘マリィー嘘だよね」

「……………………ごめん夢枕………今まで騙していて

「…………じゃ敵なの!」

「それはない、もう七人組は抜けている」

「ところで真理、結論は?」

「…………わかった、魔女王に会ってやる」

それを聞いたムラサキはゼロの仮面から手を離して

「それでいい、じゃこっち来い」

「マリィーどこに何処に行くの?」

マリィーゆっくりと振り返り

「ちょっと魔女王に会っても話をつけてくるから待っていてね」

満面の笑顔で答えた

「戻ってくるよね」

「私は夢枕の家政婦…………………私の居場所はお嬢の隣だから………必ず戻ってくる」

「真理………お別れの挨拶は終わったかい、ゼロお姉さんも起きてください」

ゼロはゆっくりと目を開けると背伸びをしながら

「ムラサキおはようーーーって横に居るのは………真理じゃん………久し振り……元気していた?」

「ゼロお姉さん積もる話は帰ってからにしてください、じゃ真理、ゼロお姉さん近くによって下さい」

ムラサキは二人と瑛太を抱えるとふわりと浮き上がり

「じゃ夢枕と愉快な仲間達……また会いましょう」

その直後姿が消えた