テントのウンチク | 軟弱キャンプ日記Ψ( ̄∇ ̄)Ψ

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1012年秋 ひょんなことからファミキャンデビュー

楽チン、テキト~、まぁ~楽しけりゃOK!そんなヤル気イマイチな家族のキャンプ日記です( `・∀・´)ノ ヨロシクー

こんばんは~o(* ̄○ ̄)ゝ



リアルな知りあいに「キャンプのHow to 的なブログ書けば。。。」と言われて始まった

レベル高くないキャンプ話し

※軟弱キャンパーが偉そうに書いてる、初心者向けのキャンプ How to ですので、ベテランキャンパーさんは流して下さい◀当たり前のコトしか書いてませので (;^_^A




前回はBBQネタでした▶コチラコチラ


BBQ好きは、アウトドア好き

つまり、キャンプ好き!


そんな勝手なこじつけでm(_ _)m



そして、今回は


「日帰りBBQもいいけど、なんか世間で流行ってるし、テントでお泊まりキャンプしたいよね~」



そんなキャンプデビューを夢見る方に贈る


テントのハナシ

とにもかくにも、テント無いと始まらないのがキャンプですから (*´ω`*)







「初心者はコレ買っとけば 間違いない!

と、やたらと世間で推されてるのが



コールマン
タフワイドドーム
スノーピーク
アメニティドーム
確かに間違いない選択肢だと思います




でもね 。。。ぶっちゃけ


好きなの買えばいいじゃん



ウンチク抜きで見た目重視

ヾ(o≧∀≦o)ノ゙カッケー💕  みたいな

それもアリだと思うんですよ。






でも、気に入ったテントが見つかったとして

本当に大丈夫 ?σ(^_^;)?

初めてのテントだと気になりますよね

やっぱり、ウンチクは知ってて損は無い








例えば、コールマンのタフワイドドームⅣ 300だとテントのスペックとして、この様に書かれてます。



この情報をどんだけ理解できるか◀コレ大事

ちなみに、ひろかずは全く理解しないで最初のテントを買いましたけど(笑)






まずは、耐水圧

耐水圧の測り方はJISで決められていて、実際の装置は複雑ですが原理的には生地の上に筒を置いて水を注ぎ、生地は裏側に水が3滴染み出した時の高さが耐水圧になります。

耐水圧2000㎜とは、高さ2㍍の水が生地の上にあっても染みませんということです。

目安として、小雨500㎜・通常の雨1000㎜・強い雨1500㎜です。

つまり、テントにおいては耐水圧1500㎜あれば十分雨に対応できるということです。

フロアー(床・ボトム)の生地は、人が寝たり荷物を置いたりするので圧力がかかりやすく、劣化も早いのです。

なので、フライシートよりも耐水圧が高く丈夫な生地を使われてればベストです。

※実際は大体のテントが耐水圧1500mm(強い雨の目安)はクリアしてますので、一応確認だけしとけば問題ないです。




じゃ、耐水圧の数値が高ければなんでもOK!って訳でもなくて。。。耐水圧が高いことのデメリットもあります。

一般的に耐水圧が高いテントは値段も高い

これはお財布と相談するしかないです(;^_^A

また、雨を通さないってことは空気も通さないってことです。夏場はテント内に熱がこもりやすい。朝晩が冷える季節になると結露しやすいです。

なので、耐水圧と密接に関係してるのが

ベンチレーション機能

暖かい空気が上に向かって上昇する性質を利用して、テント内の空気を循環させるシステムです。テントの上・下にわざと隙間を作って空気を循環させてます。
アンダーベンチレーションから入った空気がトップベンチレーションから抜けます


インナーテントやスカート付きテントはメッシュ部分の開閉を調整することで、空気の循環を促します。

また、インナーテントのメッシュって、モノによっては無駄に多いように見えたりしますが。。。

わが家の幕もメッシュ多用のインナーテント
※コールマンHPから(。-人-。)

過剰装備と思ったら、わが家も夏は右下の写真みたいにメッシュ全開です。これで夏場の快適度はかなり違ってきます。



ちなみにコールマンのタフドームシリーズは、ベンチレーション機能もしっかりしてます




お次は、デニール
糸の太さ(重さ)を表す単位で、9000mに伸ばしたときの重さが1gのときが1デニールです。

デニールは68Dなどと表記されることが多く、オートキャンプのテントでは68D・75D・150D・210Dなどが一般的です。

数字が上がれば生地は厚くなり強度も上がりますが、重量やパッキングサイズも大きくなります。





デニールをざっくり理解したところで

テントの生地


◎ポリエステル
最もスタンダードな素材で、オートキャンプ用のテントのほとんどがポリエステルです。

コストや軽量性、強度などのバランスに優れてます。吸水性も低いので、濡れた際の扱いも楽です。


◎ナイロン
ポリエステルよりも軽量なので、登山用のウルトラライト系テントによく使われてます。

ごく少数ですが、ファミキャン用でもナイロン幕が販売されてるので一応書いときます。

ただし、一般的にはコストは上がります。


◎コットン
ナチュラルな風合いが人気のコットン幕。空気が通る隙間があるので結露しにくく、燃えにくいので焚き火の火の粉でテントに穴(ToT)みたいな状況にもなりにくいです。

コットンは水分を含むことで膨張するので、生地の密度が上がって雨を防ぐ仕組みです。したがって長時間の強い雨だと生地が溜め込む雨の量に限界になり雨漏りする場合もあります。

注意すべき点は、雨に濡れると非常に重くなることと、早く乾かさないとカビが発生します。



早く乾かさないとカビる!

コレ、大事なポイントです φ(..)



わが家も以前、候補になったことあります

オサレテントの代名詞のアレですよ

北欧からこんにちは~(*・∀・)ノ

ノルディスク アスガルド
一時期、たまらなく欲しかった幕です

しかし、マンション住まいのわが家は雨撤収後の乾燥を自宅でできません。翌週、近所の公園で乾燥してることが多いです。◀最長3週間放置してたことあるくらいですから、間違いなくカビます(笑)

そんな理由でわが家が買わなかったのが

コットン幕です(;^_^A

コットン幕は、初心者・ベテラン関係なく乾燥出来る環境が整ってないと大変です。

沢山のテントを所有してるベテランキャンパーさんなんかは、100%雨予報でのキャンプの時はコットン幕はお留守番させてる方が多いのも事実。

化繊幕を所有してから、2号機としてコットン幕が妥当かと思います。


◎ポリコットン
ポリエステルとコットンを混ぜた素材です。テクニカルコットン(T/C)ともよばれてます。ポリエステルが60~70%のものが多いみたいです。

コットンのメリットとを保ちつつ、軽量で扱いやすいのが特徴です。


◎PVC
ポリ塩化ビニール・塩化ビニール樹脂。

一部のテントのボトム(床面)やグランドシートに使われてて、水を通しません。
絶対的な防水性の反面、とても重いです。



他にも シルナイロン etc.色々ありますが、ファミキャン用のテントの素材で一般的なのはないので省きます。



※補足 生地の織り方

リップストップとかは、こだわりたければ。。。って感じですね。UL(ウルトラライト)系テントの場合、生地が薄いので強度を補う意味で織り方にこだわるんでしょうけど。

ファミキャン用のテント (◀ある程度分厚い) のハナシなので、あまり気にする必要はないかと(;^_^A



その他の加工


◎シーム処理
テントやタープの縫い目の穴から雨が侵入しないように、縫い目の穴を塞ぐ処理。

テープ状のシームテープを張り付けてある場合と、塗るタイプのシームシーラー塗って乾燥させてる2種類があります。

シームテープの写真。縫い目をテープで塞いで水の浸入を防ぎます。
※この写真はシーム処理されてないレボフラップを自分でシームテープを貼った時の写真です。使用する環境考えたら無くていいんでしょうけど、ちょっと変態なんで(笑)


◎PUコーティング
ポリウレタンコーティングの防水加工で、よく使われてるコーティングです。
経年劣化により水分と反応して加水分解します。、ロボボロと剥がれ落ちたりベタベタになったりします。
経年劣化は避けられませんが、少しでも長持ちさせる為に、使用後はよく乾燥させましょう。


◎テフロン加工
フッ素樹脂の撥水加工。剥がれにくいのが特徴。汚れを放置すると撥水面の配列が乱れて撥水力がなくなるので、綺麗にメンテナンスしましょう。


◎UV加工
人の紫外線対策としてのUV加工と、生地を紫外線による劣化から守る加工が混在してて非常に分かりにくいです。メーカーhp等でよく確認してください。

余談ですが。。。人が受ける紫外線は、テントやタープの下で直射日光を受けないこと自体が紫外線対策になります。もちろん、生地の厚みや遮光性が高ければより効果的です。
しかし、実際のキャンプで直射日光を気にしてると何も出来ないので、日焼け止め等での対策を基本とするべきかと思います。


◎シリコンコーティング
繊維の中までシリコンを染み込ませているので防水性が高く、生地が強固になります。強度と引き換えに通気性が無くなります。


◎遮光ピグメント加工
PU(ポリウレタン)コーティングの一種です。

タープで使われる場合が多いです。高い遮光性があり、真夏の直射日光にはかなり有効です。反面、肌寒い時期は陽射しの恩恵を必要以上に遮ってしまうデメリットも(;^_^A



他に、デュラシールドなんかが有名ですが、ファミキャン向けテントには使われてないので省略。







生地のハナシはこのくらいで

次はポールについて

まずは、ポールの素材


◎アルミ合金
軽量、高強度、程よい弾性を兼ね備えた、テントポールに最適な素材。最も多くのテントで採用されてます。

ほとんどのメーカーがアルミ・アルミ合金としか表示してませんのが、アルミ合金には幾つもの種類あります。

テント用のポールには主に使われてるのは

6000番台(強度・耐食性に優れたアルミ合金)

7000番台(6000番台よりも更に高強度ですが耐食性は落ちます)

この辺りが主流と思われます。


たまに ジュラルミンと表示されてるのを見かけますが、ジュラルミンもアルミ合金の一種です。

そのジュラルミンにも3種類あって、ジュラルミン(A2017)、超ジュラルミン(A2024)、超々ジュラルミン(A7075)に分別されます

ちなみに最も強度があるのが超々ジュラルミン で、全てのアルミ合金の中でも最高の強度です (◀ベテランキャンパーなら知ってるハナシ)

しかし、超々ジュラルミンは時間経過とともに強度が落ちていくという弱点もあります (◀ベテランキャンパーでも意外と知らないハナシ)


◎FRP 繊維強化プラスチック
FRPには数種類あって、一般的にファミキャン用テントのポールによく使われてるのが

GFRP(ガラス繊維強化プラスチック)

=グラスファイバーです。

アルミ合金に比べてコストが安い為、わりと安価なテントのポールとして使われることが多いです。アルミ合金よりも重く強度は落ちますが、柔軟性は非常に高いです。

劣化が早く数回の使用で折れるたり、繊維状プラスチック故に縦方向に割けたりする場合もあります。

価格メリットが大きいので、年に1~2回のキャンプとか、キャンプデビューするけど続くか解らない方ならいいんじゃないかと思います。


◎スチール
鉄の合金。強度は最強!重さも最強!

大型のロッジテントやモノポール(ワンポール)テントのメインポールに使われる場合が多いです。 テント買ったら、付属のキャノピーポールだけスチールって場合も多いです。

まっすぐなポールしか存在しないです。曲げれないのか、曲げると危険(強度とか?)なのかは知りませが、曲がったスチールポールは存在しません◀ひろかずの知る限りでは

重さと錆びという欠点と引き換えに、最強強度を手にいることが出来ます。


他にもポールの素材としてカーボンを使用してるものもありますが、ここでは省略します。






ちょこっと簡単に書くつもりが、かなり長くなってしまいました(; ̄ー ̄A

細かいこと書き出すとキリがないので、この辺りで打ち止め(笑)



復習がてらにもう一度

改めて、タフワイドドームⅣ 300のスペック

※コールマンのUVPROは紫外線による生地の劣化を軽減する加工です。



ついでに、アメニティドーム

※厳密には、JIS規格でジュラルミンはA2017(ジュラルミン)、A2024(超ジュラルミン)、A7075(超々ジュラルミン)の3種類のみです。
だだし、7000番台アルミ合金を同系統であるということで、広義な解釈で超々ジュラルミンと謳ってるメーカーも多いです。


参考程度に、わが家のテント

コールマン ウェザーマスター
ブリーズドーム300/Ⅲ ◀すでに廃盤ですけど
※耐水圧はフライ3,000mm、フロア10,000mm

タフドーム、アメドに比べて耐水圧の高さが際立ちます。雨には強いですが、インナーの一部がTC(テクニカルコットン)なので、扱いには注意。

初心者だけどワンランク上がいいって方は、ウェザーマスターもアリだと思います。概ね扱いはしやすいテントです。




それぞれのテントの違いが見えてきました?



スペック以外の部分でも、メーカー独自の工夫や拘りなんかもあって、迷いが尽きないのがテント選びです(笑)


迷った時は、

自分がカッコいいと思えるテント!

結局、最後はこれが決め手なんですけど(笑)



おわり(*´ω`*)