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就業規則作成の社会保険労務士越山優のブログ~地球より愛を込めて~

就業規則が得意な江東区の社会保険労務士越山優のブログです。人事部のパートナーとして就業規則やテレワーク(在宅勤務など)に注力。主な活動範囲は江東区、中央区、千代田区、港区、品川区、渋谷区、新宿区、目黒区、墨田区、江戸川区、豊島区など東京と近郊県です。

報道によると、継続審議で延び延びになっていた派遣法改正に目途が立ったようです。
厳しすぎてかえって雇用が減ってしまう、との反対意見に与党が譲歩したようです。

登録型派遣の原則禁止→なし

製造業派遣の原則禁止→なし

2ヶ月以内の日雇派遣の原則禁止
→禁止対象を世帯主に限定し、2ヶ月以内を1ヶ月以内に修正。

違法派遣を受け入れた企業は「直接雇用を労働者に申し込んだものとみなす」という、みなし雇用制度
→公布から3年の猶予期間を設ける。

派遣会社のマージン率の情報開示義務→当初の改正案通り。

以上、日経の記事を参考にしました。

派遣法の改正としては、平成21年の資産要件の強化がありましたね。
これに続いてさらに改正か!と平成22年に改正案が出た時、随分驚いたものです。
各方面の意見を反映し、今回は内容をゆるめた訳ですね。

でも産業界はこれで安心してはいられません。
有期労働契約法制の検討が進んでいますし、労務管理の改革・進化は待ったなしです。


※久し振りの更新になりました。
最近は困難なアウトプットを要する仕事が続いたため、ブログに手が回りませんでした。
すみませんでした(汗)
昨日は社労士会の仕事、本日は産官学プロジェクトの会議(どちらもボランティア)。
意義はありますが、もう少し事務所運営のためにも時間をつかわなければ・・・と感じました。
各々の本業を精一杯かつ公正に行うことが、各人の幸福と社会の健全化に役立つ、というのが私の持論です。

ギリシャ問題、アメリカにおける地方自治体のギリシャ化、次は日本か?と危機感が募ります。

働きたいと願う人が働ける社会を作り、さらに働く人が職責を果たし物事を先送りにしない社会を目指さなければ、日本の課題は解決しないと考えるのは私だけではないでしょう。

「日本社会のデフラグが必要」と言い換えることができそうです。
恐ろしく言葉足らずな内容ですが、今日は疲れたのでこの辺で失礼します(汗)
$就業規則作成の社会保険労務士越山優のブログ~地球より愛を込めて~-マリーさん

久し振りの更新です。
ご心配くださった皆さん、すみませんでした(ぺこ)。

風邪気味だったため、今週末はゆっくり休むことにしました。
「快復には食事!」と考え頑張って買い物に出たら、サプライズが待っていました。
帰り道で大道芸を見ることができたのです☆
人形振りパフォーマーのマリーさん。

不思議ですね・・・体調はイマイチなのに、楽しいんです。
美しい芸に見とれました。

長く見ていたかったのですが、買ったばかりのアイスがとけそうだったのでいったん帰宅。
再度駆けつけたところ、残念ながら終わっていました(汗)

いそいそと後片付けをする、穏やかな表情のマリーさんを見て、「芸をしている時って、何かが降りてくるんだな~」と、そのギャップに関心しました。
我々一般人も仕事で集中している時は、同じ現象が起きているのかも。
働くこと、仕事をすることって、素晴らしいですね。

写真の女性が、ふかがわ小路演芸祭りに出演していたマリーさんですよ。
労働力人口48.7%から考えるワークライフバランスの続きです。

ワークライフバランスは誰が考えるのか。
それは働く人と企業である・・・と書きました。

労働契約法では以下のように定められています。

第三条  労働契約は、労働者及び使用者が対等の立場における合意に基づいて締結し、又は変更すべきものとする。
2  労働契約は、労働者及び使用者が、就業の実態に応じて、均衡を考慮しつつ締結し、又は変更すべきものとする。
3  労働契約は、労働者及び使用者が仕事と生活の調和にも配慮しつつ締結し、又は変更すべきものとする。
4  労働者及び使用者は、労働契約を遵守するとともに、信義に従い誠実に、権利を行使し、及び義務を履行しなければならない。
5  労働者及び使用者は、労働契約に基づく権利の行使に当たっては、それを濫用することがあってはならない。

「労使」なのです。
もちろん雲中をさ迷わないよう、国が参考例を示したり背中を押すという現在の姿勢に私は賛同しますが、あくまで「労使」が基本であることを念頭におきたいですね。

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8月6日~7日は関西方面へ。
6日の新大阪駅で、兵庫県の観光キャンペーンが行われていました。
左から、はばタン、しろまるひめ、時のわらし。
ゆるキャラたちが可愛らしく踊っていました。

調べてみると、兵庫県のゆるキャラって他にもたくさんあるんですね。
どれも愛らしいものばかりです。

「着ぐるみの中の人の時給はいくらだろう?」と思いつつ、子供や女性に混ざって撮影していた私は、明らかに浮いていました。
アメリカ議会が、自国債権の格下げをしようとしている格付け会社に対決を挑んでいるようです。

「格下げをするなら、寡占化が進んでいる格付け会社への規制を強化してやる!」といった感じでしょうか。
以前、日本政府も格付け会社の一方的な評価に抗議をしたことがありましたね。
アメリカ議会の反撃は、より直球かつ剛球です。
「MBS(住宅ローン担保証券)を高評価して金融危機を助長した」など、様々な因縁をつけて格下げ回避を図っているようです。

MBSについて言うなら、もっと早くすれば良かったのに・・・と考えなくもありませんが、良くも悪くも堂々と主張する姿勢が、私は好きです(そのご都合主義が嫌いに感じることも多々ありますが)。

日本の政府、議会、企業、従業員、つまり我々は見習うべき点があるのではないでしょうか。
争いが激増している労働問題にしても、抜き差しならない状態になる前に、議論ができる土壌を作りたいものです。
円高による空洞化、日本のデフォルトの潜在的危機、
有効求人倍率、完全失業率、労働力人口の減少、生産年齢人口の減少、少子高齢化、子供手当の迷走、
日立のテレビ生産撤退、東芝の携帯電話事業撤退、日立と三菱重工の経営統合、
EPAやFTAの遅れ・・・。

これらが一本の線でつながっていると考えるのは、私だけではないでしょう。
職業柄、私は労働分野の窓から見て、考えてしまいます。

働くことは人の尊厳に関わる問題であり、働きたいと願う人が働ける社会を日本は築いていけるのだろうかと、危惧の念を禁じ得ません。
また、働いてもらいたいと願う人材を企業が雇用できる社会を、我々は築いていけるのだろうかとの不安も、同時に禁じ得ません。

皆さんはどんな窓から見つめていますか?
久し振りの更新になってしまいました。

数日前の報道で、「労働力人口の総人口に占める割合が、25年ぶりに5割を切った」とありました。
正確には48.7%です。
労働力人口は15歳以上の就業者と失業者(つまり職探しをしている人、働く意思のある人)の合計です。
非労働力人口は15歳以上で、働く意思のない人や職探しを断念してしまった人の合計。

これに似た用語に、生産年齢人口があります。
生産年齢人口は15歳以上65歳未満の合計を指します。
総人口に占める割合は、65%前後だったはずです。

非労働力人口の労働力人口化は、
第一に、生産年齢層の内、何らかの理由で働く意思を失った人や断念した人にチャンスを与える社会にすること、
第二に、65歳以上の高齢者でも働ける社会にすること、
が必要です。

ワークライフバランスは国家戦略といえるのですが、残念ながらこの用語がイマイチ。
なぜイマイチなのかな・・・とずっと考えてきました。
答えは「ライフの定義が曖昧である」こと。
個人個人が求めるライフを国が定義づけることに無理があるのです。
「何らかの理由」は、種類も程度も時間も千差万別だからです。

では誰が定義するのか?
それは働く人と企業です。
つまり合理的な労働契約を、労使が真剣に考えることが求められるわけです。

話が長くなったので、続きは機会のある時にでも。
王者四海を以て家となし億兆を子と為す 然り而して一夫服せざる者あれば徳化あまねく浴からざるを知るべし 請う不善を省み以て徳誼を有せ

佐々成政が織田信長に諌言した言葉として有名ですね。
『頭蓋骨の杯』事件の時のことです。
出典は後漢書らしいのですが、詳細を突きとめることができませんでした。

王者は四海(天下、世界)をもって家となし、人々を子のように慈しむのです。
一人でも服さない者がいるなら、それはあなたの徳が至らないからです。
どうか徳をお磨きください。
・・・こんな意味でしょうか。


スケールが大きく奥が深すぎるため、直ちに労務管理に当てはめようとは言いません。
ただ心の片隅に置いて時々思い出す程度でも、自他を潤すのではないでしょうか。
ウィンブルドン女子シングルスを見ながら書いています。
今はクルム伊達公子さんの試合です。

女子選手で私が最も好きなのはジュスティーヌ・エナン。
昨年に現役復帰し、同年のウィンブルドン(だったと記憶しています)で怪我をし、2011年に入ってから再度の引退宣言。
残念でなりません。

大柄な選手のパワーテニス全盛時代に、小柄な体を駆使した全力スイング&華麗なフットワークで何度も4大大会の勝者となりました。
『華麗なるテニス』と表現しても過言ではありません。

華麗の裏側には合理性があります。
小さい体をどう使うか・・・必死で研究したのではないでしょうか。
無理をすればすぐに疲弊してしまいますからね。
ベンチャー企業や中小企業の経営(労務管理)に通じるものがあります。

熱く語ってしまいましたが、明日も仕事なのでそろそろ眠らなければ・・。
これも合理的な判断。