女優・久我美子さん追悼 | 洋菓子よろず引き受け人のブログ

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 6月16日、新聞の朝刊で女優・久我美子さんの死が報道され、ああついにこの方はあの世に旅立たれた、と手を合わせました。

 映画といえばハリウッド、という認識しかなく日本映画=チャンバラで見ようとも思わなかったなりたての映画ファンだった頃、美人の公家の御令嬢が映画界入り、とデビュー当時話題になっていた、としか知識がありませんでしたが映画(また逢う日まで)はそんなかたよったファンの耳にも入ってくるほどで、試しにレンタルビデオ屋さんで借りてきて画面に漂う、大戦の緊迫した雰囲気、胸が詰まるような悲壮な響きの音楽、明日にも戦地に赤紙一枚で招集されて有無を言わさず送られていくであろう学生たちの心の不安、は今まで見たこともないもので、目が離せなくなってしまいいい加減な気持ちでこの映画を見てはいけない、と気合を入れておなかが痛くなってしまうほどでした。

 多くの評論で語られているあの有名な場面は少女漫画でも取り入れられている表現でした。悲しいけど大好きな映画シーンの一つです。

 日本映画の素晴らしさに触れるきっかけとなったのも久我美子さんの作品あればこそでした。ご冥福をお祈りいたします。

 近いうちに(また逢う日まで)をレンタルして補佐しぶりに鑑賞します。