閑話(六)「大人の事情」 | 秘蜜の置き場

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ここは私が執筆したデジモンの二次創作小説置き場です。オリジナルデジモンなどオリジナル要素を多分に含みます。

「どういうことですか?」
 三条健人は抑えきれない苛立ちを、かつての恩師にぶつけた。恩師とは言っても、その身体は既にこの世界にはなく、部屋にあるモニタの一つにかつての姿が映っているだけ。もしかしたら本人の名を騙った別人かもしれない。そんなことを思いたい自分がどこかにいることは健人も自覚していた。だが、スピーカーから再生される言葉がそれを悉く否定する。こんな形で再会するくらいなら、いっそ行方不明のまま二度と姿を晒さないでくれればよかったのにと、心の底から思った。
「どういうつもりも何も、刃坊巧の言ったとおりだけど」
 不快な表情を浮かべるモニタから、別の巨大なモニタへと視線を移す。そこに自分達の子供が映るようになってから半月以上経っていた。




 その日は仕事も早く終わり、久しぶりに家族全員が揃って夕食が取れそうだった。ただあくまで全員が揃うだけで、そこに家族らしい会話もなく、ただ咀嚼音が虫の声のように聞こえるだけなのだが。
 いつからこうなってしまったのか。どうしてこうなってしまったのか。そんなことを考える権利すら失ってもう十年。この十年で、自分はもう存在しないものに目を向けるような馬鹿らしい真似はしなくなった。自分が現実に持つものにだけ目を向けるようになってからは、会社の業績も安定して上昇し、世間で言う成功した部類になった。
 だが、ただの一点においては今も失敗し続け、自分自身がその失敗を甘んじて受け止めている自覚を健人は持っていた。だからこそ自宅へ帰る足取りを重く感じている。
「ただいま」
 返事が帰ることも期待せずに口を開きながらドアを開ける。既に専業主婦となった妻が迎えに来ることもない。こんな関係が長い間続いていることがある意味凄いと自分でも思う。
 視線を靴箱近くのホワイトボードに向ける。四つに分かれた区画の内二つには、ほとんど同じ筆跡で「巧の家に行ってる」という端的なメッセージが刻まれていた。そういえば二人とも部活動は休みだったと、今朝ちらっとだけ見た二枚の予定表を思い出す。休みの時でも同年代の友人のところへ行きたいのか、あるいはこの家に居たくないのか。どちらかというと後者だろうと考えてしまう自分に健人は少し嫌になった。
「家族全員揃っての夕食とはならなかったか」
 残念な、だが少し安堵に似た溜息を吐いて健人は靴を脱ぐ。夕食は多分あちらの家で食べるのだろう。夕食を用意をする母親に連絡くらいは入れて欲しいが、果たしてそこまで頭は回っているだろうか。その頃の健人はその程度のことしか考えていなかった。
 結局、それから三時間ほど経っても双子は帰ってこなかった。




 手元の端末をタップしようとした瞬間、それ自身が小刻みに暴れながら叫び声を上げた。一瞬取り落としそうになるのを堪えて耳元に当てると、先ほどまで電話を掛けようとした男の声が聞こえてきた。
「ウチの子供がどこにいるか知らないか?」
 聞こえてきた言葉は今さっきまで自分が彼に尋ねようとしていた物と一言一句相違なかった。
「それはこっちの台詞だ、一真。俺の子供らはどこに居る? お前の家に行ったんじゃなかったのか?」
 電話を掛けてきたのは双子がホワイトボードに書いた家の家主。私的に話すのは二か月ぶりぐらいになるが、内容がこんなことになるとは考えてもいなかった。脱力するあまり、自室のソファに勢いよく尻を落としてしまった。
「それが全員居ないみたいなんだ。良介のところの兄妹も来てたらしいんだが。パソコンの電源つけっぱなしで本当にどこ行ったんだ?」
「そんなことこっちに言われてもだな。……とりあえず落ち着け」
 これでは十年前いつぞやの件とは逆の立場だ。子供のことで冷静さを失うのは親として当たり前なのかもしれないが、正直こっちが対応に困るので今は止めてほしい。
「ひとまず俺もそっちに向かう。その間に警察に連絡してくれ」
 最低限の指示を伝えて、返事を待たずに電話を切る。距離を置いているうちに素行が悪くなったのか、はたまた何か事件に巻き込まれたのではないかと不安になっていたが、どうやらもう自分の家族だけの話ではなくなっていたらしい。
 可能性が高いのは後者。その中でも妥当なのは誘拐か。だが、特に家が荒れているとかそういうことはなかった。犯人から何らかの要求が来たということもないらしい。
 何よりまだ情報が足りない。こういうのはプロに任せるべきだろうが、こっちとしても何も知らずにいるわけにはいかない。
「どこに行ったんどぅわえっ!? ……痛いな、もう」
 我知らず焦っていたのか、ドアノブに手を掛ける寸前に足を滑らせドアで顔を打つ。こんなことをしている場合ではないのにとすぐに立ち上がって、今度こそドアノブに手を掛ける。
「――君達の子供の行方を教えてあげようか」
 だが、そのトラブルがあったからこそ、健人はその声を聞き逃さずに済んだ。いや、聞き逃さずに済んでしまった。
「は?」
 間抜けな声を上げながら、視線をその方向に移すも人影はなく、そこには私用のパソコンと繋がっているスピーカーがあるだけ。いや、間違いなくそのスピーカーから聞こえてきていた。
「なんだ……誰だ!?」
 所在を知っているというその声を無視することはできない。だが、それ以上にその声質が聞き逃せなかった。
「誰だとは失礼な。できるだけこちらに居た頃の音声を再現したつもりなのだが」
 どうやら聞き違いではないらしい。その声は健人の記憶が正しければ、大学時代に配属された研究室の先生のものだった。
「何の冗談だ? 行方不明の人間騙って子供人質に取るなんて。お前いったい何者だ?」
「君が頭に浮かべた人物本人だ。名前は……そうだ、『当麻怜士』だ」
 人をおちょくるような態度は普通に考えれば、本人でないと言っているようなものだ。優位さを振りかざしてからかっているタチの悪い愉快犯と言われた方が納得がいく。
「あぁ……どうやらその通りですね。先生」
「納得してくれたようで何より。君が私に借りた借金の金額を口にする手間が省けた」
「完全に信じた訳ではありませんが、そんな昔話を聞かず済んでこっちも助かりました」
 だが、健人にとってはその態度が、この声が当麻怜士教授本人のものであるという何よりの証拠になるのだ。
「では、お聞かせ願えますか」
 曲がりなりにもこんな人間を慕っていたことを恥じながらも、できるだけ言葉を選んで問いかける。聞きたいことは山ほどあるが、最優先で気に掛かるのは我が子の安否。そう即座に考えられるのが、十年前の健人とは決定的に違う点だろう。
「いいだろう。ただし、二度も話すのは手間だからね。こ君の計算機の映像と私の声を刃坊君や金城君、あと倉木さんに伝達できるように手配してくれ」
「なぜ倉木まで?」
「それは君がよく分かっていることではないかな」
 教授が指定した三人。その内二人――刃坊一真と金城良介――と自分の子供が行方不明なら、残る一人である倉木舞の子供もおそらく行方不明。その行方不明になった子供らの共通点。それは三条健人には嫌でも思い当たるものだった。
「やはりあなたは十年前、あの子たちに何かしたのですね?」
「そのことに関しても説明はするつもりだ」
 弁解の間違いだろ、という言葉が口をつくのを抑えながら、健人は再度端末に手を掛ける。出したばかりの指示をすぐに変更する羽目になるとは思わなかった。




 子供たちはデジタルワールドでデジタルモンスターという生物とともに旅をしている。
 そんな頓珍漢な一言から当麻怜士教授の説明は始まった。
「ふざけてるのか!」
「健人、ここまでして何の冗談だ!」
「まさかお前が犯人か? 落ち着いてたのもそのためか?」
 当然、そんなことを言われてもすぐに受け止められるわけでもなく、怒号にも似た叫び声が二つ目の私用のパソコンのスピーカーから響いてきた。
 教授がいるらしいパソコンと、どこかにあるであろう教授が指定した三人のパソコン、ついでに健人が自分用に用意したパソコンを繋ぎ、簡易的に用意したテレビ会議の場。それはかつての恩師のありがたいお話を聞くために用意したものであって、間違っても同窓生の怒鳴り声を聞くためのものではない。
「気持ちは分からなくもない。俺を疑うのも妥当と言えば妥当だ。だが、俺もあくまで先生の被害者で犯人じゃない。ひとまず先生の話は最後まで聞いてくれ。文句と罵倒はそれからだ」
 正直、怒鳴りたいのは健人も同じだったが、収拾がつかなくなるのでぐっとこらえる。話が拗れれば拗れるほど我慢の限界に近づくので、さっさと話を進めたい。
「残念ながら三条君は無関係だ。十年前に私の関与には勘づいていたようだけど」
「先生も話を横道に逸らさないでください」
「失敬」
 フォローなんか要らないからさっさと進めろ、などとは口に出さず、努めて冷静に促す。だが、無意識のうちに睨んでいたのだろうか。無駄に凝った咳き込む音が彼の反省を表すように響く。
「とはいえ、このままこれ以上僕が何か言っても仕方ないだろう。君達も彼らの現状を見れば納得はするか」
 その言葉を最後に教授の声は一旦聞こえなくなり、パソコンのディスプレイは一瞬暗転する。
「――っ! 三葉、伏せろっ!!」
「――……えっ、きゃぁっ!!」
 聞きたかった声とともにディスプレイに映るのは、壁に大きな穴が開いた教会と、刃坊の息子とともにその床に突っ伏す我が娘。そして、その周囲にちらほら見える多種多様な姿をした奇妙な生命体。
「巧、なのか?」
「ああ、三葉も居る。だが、その周りに居るのは……?」
 確かに探していた人々は居た。しかし、その他の存在は何だ。見たことのない生命体。これが教授の言うデジタルモンスターという生物なのか。
「デジタルモンスター、或いはデジモンと呼称される生物。模倣品ではあるが、私が造り出した生物だ。どうやら戦闘中のようだ。赤い爬虫類のようなのと、桃色の獣は二人の味方だから安心していい。その他は敵だけど」
 淡々と解説する声は半分以上耳に入らなかった。入った部分の言葉が動揺させるには充分だったからだ。
 戦闘中? 味方は二人居るが、その他は敵? よく見れば子供達は銃のような物を手にしている。
 子供達が武器を取って、デジモンとかいう化け物と一緒に化け物と戦っている。
 その現実が物理的な意味以上に遠いものに感じられた。
「充は、葉月は……」
「なんでこんなことに」
 スピーカーから自分が漏らそうとした言葉と同じような言葉が響く。そのいずれにも冷静な声は無いが、CGか何かだと叫ぶ輩が居ないのがまだマシだろう。
「で、なんでウチの子達を……そのデジタルワールド? に連れてったんですか?」
 健人が場を収めるより早く、女の声が教授に先の説明を促す。倉木舞は未だ我が子の行方が分からない中、健人を含む男連中を差し置いて最も堂々としていた。招集の際、最も話がつきやすかったのも彼女だ。
「私のデジタルワールドの未来を決める戦いに参加してもらうためだ」
「っ……なぜあの子達なんです? まだ子供なんですよ」
 そんな彼女でも教授の答えには一瞬言葉を無くさずにいられなかった。抽象的な、だがえらく大きな規模の話だ。少なくとも中学生を拉致して背負わせるような話ではない。
「確かに彼らは子供だ。だが、大人の君達より実績がある。十年前に積んだ実績が、ね」
 その言葉がトドメだった。舞も健人が起こした騒ぎは知っていたし、健人があの時期何の根拠も無しに動いたとは思っていなかった。
 何より、あの時期のある日の前後で、少し子供の様子が変わったのは親である彼女らが一番よく知っていた。
「すべて説明してくれませんか? 十年前のことも、今現在のことも」
「元からそのつもりだ」
 それから五分の間、教授の声しかスピーカーから聞こえなかった。




 十年前のあらましは以下の通りだ。
 当時既にデジタルワールドの管理者と呼べる存在になっていた教授によって、刃坊巧、金城充、金城葉月、倉木真治の四人がデジタルワールドへと召喚。四人に対してパートナーデジモンと、彼らに対して自身の意思や感情を具現化する力を与え、その頃猛威を振るっていたミレニアモンを封印させた。当時デジタルワールドの時間がこちらの世界の何倍もの速度で進んでいたため、親が迎えに来た時には既に事が終わって帰還した後だった。
 三条一也と三条三葉は四人の出発の瞬間を目撃。その当時は二人の分のパートナーデジモンは用意できなかったために、デジタルワールドには召喚されなかった。だが、候補者として教授によって四人と同じ力は植えつけられた。それは、いずれミレニアモンの封印が解けることを予見してのものだった。デジタルワールドの時間の速度を遅め、凡そこちら側の世界と同調させたのも、ミレニアモンの復活より早く子供たちに与えた力を完全に馴染ませる必要があったからだ。
 予見通りミレニアモンの封印が解けつつあること。それが発覚したのが今回の件の始まり。
 それに気づくのに僅かに遅れた教授は襲撃を受け、やむなくデジタルワールドの外へと逃れることに。だが対抗策の下準備自体は済んでいたので、後は少しの手回しだけで十分だった。その手回しとして、逃げる寸前に四人のパートナーデジモンのデジタマを側近のデジモンとその親類の二人に預け、彼ら自身にも一也と三葉のパートナーデジモンの資格を与えた。そして、彼らとともに戦う過去の英雄とその候補者を召喚した。
 ディスプレイに映っている映像がその手回しが身を結んだ結果。無事出会いを果たすことができた子供たちとパートナーデジモン。彼らは新たに与えた力も駆使して、懸命に戦ってくれるだろう。
「――特に十年前に開花させた力は、D-トリガーというコンバータを用いることで、より高度な強化を行うことができるようになった。十年前の最盛期からはかなり力は落ちているけど、その特異性で十分戦っていけるだろう。加えて、刃坊巧にはあ」
「話はそこまでで結構です」
 これ以上、いい年を通り過ぎた大人の与太話を聞くのは健人達には耐えられなかった。
 デジタルワールド? パートナーデジモン? 英雄?
 いったいどんな妄言ですか。冗談は止してください。長い間行方晦ましておいて、何を言ってるんですか?
 そんな風に鼻で笑えたらどれだけよかったか。ディスプレイに映る子供と異形の奮闘がよくできた映像だと感心できたらどれだけ楽だったか。
 だが、残念なことに、健人達はこのくだらない妄言を現実として受け止めなければならなかった。




 それから今日までの半月、我が子の旅路を別の世界から見守ってきた。拠点としたのは、健人の会社が新設した事務所。まだ実際に稼働していないのをいいことに、環境を整えて私的利用することにしたのだ。そこで交代制で子供たちの様子を見守りながら、彼らが帰るための門とやらの調整をやらされてきた。
 子供たちがどんな旅路を進み、どんな苦難に襲われたか。どんな過ちを犯し、どんな傷を負わせたか。
 そのすべてを知り、そのすべてを自分のように受け止めてきたつもりだ。特に舞は自分の子供の変貌っぷりに彼女まで発狂しかけ、一真は子供が身体を欠損する度に慌ててトイレへと駆け込んでいた。良介は遠い世界の異形に届くはずのない罵声を飛ばし、健人自身も何度床に膝をついたか分からない。
 子供のパートナーデジモンとやらが姿を変え、脅威を撃破していく姿には自分のことのように喜び、倉木真治が再び戻ってきた時には感激の涙を流した。そのどちらも、その後しばらくは教授の方に視線を向けられなかった。
 そして、たった今子供たちとそのパートナーデジモンがミレニアモンを完全に倒した。教授が十年前の予見と半月前の襲撃を理由に子供たちを招集したのなら、それは彼らの戦いが終わることを意味する。……そのはずだった。そのはずだと思い込んでいた。
「まだ終わりじゃない。……なら、先生はあの子たちに今度は何をさせたいんです? 本当は何をさせたいんです?」
 だが、当事者である刃坊巧がそれを否定した。ミレニアモンとの決戦中に文字通り姿を消した少年。再び戻り、ミレニアモンにトドメを刺した彼の佇まいは、姿を消す前のそれとはまったく別物のように見えた。だからか、その言葉には嫌に信憑性があった。
「最初に言ったはずだ。私のデジタルワールドの未来を決める戦いに参加してもらうためだ、と」
「それはミレニアモンとやらを倒して、滅亡の未来から逃れるということではなかったのですか?」
「ん? 私はそんなこと一度も言っていない。君達の早とちりだ」
 教授が抽象的な表現を使った段階で追及しておくべきだったと心から後悔した。よく分からないから、と人質を取られたまま言うがままに従ってきた結果、何も得られなかった。
「ちょうどいい機会だ。本人たちより早く明かすことにしよう」
 開戦を宣言するように教授は改めて口を開く。ただ話しているだけなのに、愚かな生徒とその子供たちをあざ笑っているように感じられた。
「これはデジタルワールドの未来――つまり管理者たる私の後継者を決める戦いだ」
 後継者……つまり、デジタルワールドの次の管理者を決める戦い。勝者は管理者として神にも等しい力を持って、デジタルワールドを統べることになる。
「ちょっと……待ってください。なら、勝っても管理者になるために帰れないってことではないですか!?」
「そういうことにはなる。残念ながら管理者の枠は一つで、既に彼らの代表者は決まっているのだけど」
 それがこちら側の世界の存在でなくなることが代償だと分かり切った上で、教授はあまりに身勝手なことを言っていた。何を怒っている、と言わんばかりのその態度に言葉を失う。管理者の力が勝者への報酬だと、心から思っているのだろう。そこにかつて健人が個人的に師事した男の姿など最早形もない。
「さて、私の息子オーダーメイドに勝てるか、実験動物君モルモット?」
 ディスプレイに映る、やたら出来のいい教授の顔のCGモデルが不気味に笑う。ディスプレイごとその顔面をかち割ればどれだけ気が晴れるだろうか、と下らない妄想に耽らなければやっていられなかった。
 



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――次に入る前に、(初日と最近のみですが)幕間として大人がこの期間何をしていたかを書いてみました。……まあ一言で言うと、昔の糞みたいな恩師に振り回されていた、ということです。

プロローグから真治暴走開始までの第一章「異世界デジタルワールド」、真治との戦いまでの第二章「ロスト・メモリーズ」、コラボからの対ミレニアモン戦までの「ディケイド&ミレニアム」。そして、次回以降の第四章「光の神子」で終章となります。……まあ、こっちは章のナンバリング入れるの完全に忘れてましたが。


そして、土曜日にはついにデジモンアドベンチャーtri.! ……間に合ってよかった。気が向けば、ネタバレ避ける程度には感想書く可能性が微粒子レベルで存在するかもしれません。