メンバーのお名前や雰囲気をお借りしたお話です。
最初のお話はこちら ⇒ 「Winback 1」
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午後9時。オークションの客達が全て退室した展示室から、
モニターやスピーカー、テーブル等が続々と運び出されてゆく。
搬出が終わると、スタッフと警備員が室内をくまなくチェックし、
出入り口をロック。展示室内のセキュリティシステムを作動させた。
ちょうど同じ頃、櫻井がパソコンや書類を両手いっぱいに抱えて
第2セミナールームから出てくる。
「あ~、お待たせしました。 遅くまでかかってしまってすみませんでした。」
周辺を封鎖しようと待機していた警備員に片手を上げて声をかける。
「いいえ。準備できましたか?」
警備員には明日のセミナーの準備があるので部屋を使いたいと話してあったのだ。
「どうもプロジェクターとパソコンの接続がうまくいかなくて時間が・わっ!」
説明しながらパソコンを持ち直した途端、載せていた書類を落としてばらまいてしまう。
「あっ、大丈夫ですか?」
駆け寄ってきた警備員が一緒に書類を拾い集めてくれる。
「どうもすみません。」
礼を言いながら背を丸めてかがみ込んだ櫻井が、何か小さな装置を床近くの窪みにセットする。
「いえいえ。はい。これで全部ありますか?」
「ええ。大丈夫です。 ありがとうございました。」
今度はしっかりと書類ごと抱え込んだ櫻井が頭を下げる。
「それでは施錠させていただきますね。」
「どうもご苦労様です。」
櫻井が去った後、警備員は第2セミナールームの中を確かめ、ドアをロックする。
さらにそこへと至る通路にチェーンを渡し、立入禁止と書かれた札を下げる。
「通路、封鎖しました。 センサーオンにします。」
インカムで警備室に伝えると、壁にあるコントロールスイッチのカバーを開けて
中の赤いボタンを押す。
ブンッ。
『作動確認。 チェックお願いします。』
警備室からの呼びかけに
「チェックします。」
通路に手を差し伸べて左右に動かす。
ビーッ!
『感度良好。』
「了解。」
スイッチカバーを元に戻すとその場を離れる。
「どんな様子だ?」
部屋に戻ってきた櫻井がパソコンに向かっている二宮に尋ねる。
「特に変わったことはありません。」
パソコンには、セミナールーム周辺や警備室、展示室などの
監視カメラの映像が映し出されている。
警備室にいる二人の警備員以外、人の姿は全くない。
「大野さんは?」
「予定通りダクトの中に入った。
戻っては来なかったからうまく行けてるんじゃないかと思うんだけど。」
櫻井が設計図を指で辿りながら言う。
通風ダクトは第二セミナールームから展示室まで繋がってはいるが、
途中にいくつか分岐点がある。
狭くて暗いダクトの中を間違えずに進めているだろうか。
「時間的にはもう着いてもいい頃ですね。」
≪つづく≫
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「ニノさん」がゴールデンに移動するんですね。
日曜日の昼間っていうのんびりした時間にぐだぐだしてるの見るのがよかったのに。
きちんとした雰囲気にに変わっちゃわないといいけど。
「ブラックペアン」で見逃していたこと。新病院の元々の名前が「桜宮心臓外科センター」
だったんですね。そっちの方がよかったな~。だって磁石そのまま。(*´艸`*)
昨日、インターネットでカウンセリングをしているという人からメッセージが来て、
「こちらの記事を拝見したところ、貴殿にぜひ受けていただきたいと感じました。」
ですって。私の記事ってやっぱり病んでるのかしらん。←読んじゃいないだろうけど。
まあね~、嵐さんと腐の沼にどっぷり浸かってますけど、それが何か?(笑)