メンバーのお名前や雰囲気をお借りしたお話です。
最初のお話はこちら ⇒ 「Winback 1」
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午後6時半、警備室から出た奈良が速足で通路を歩いて行く。
今回のクルーズは特に忙しい。
展示室の警備にはいつも以上に神経を使うし、休憩時間も短くしか取れない。
「だからもっと人員を増やすべきだって言ったんだ。」
ぶつぶつと文句を言いながら5階のデッキからエレベーターホールへと角を曲がったところで、
ドンッ!
正面から歩いてきた人とぶつかってしまう。
「あっ!」
体格のいい奈良に突き飛ばされたような形で尻餅をついた小柄な身体。
「いった~・・。」
「うわっ! すみません。」
奈良が慌てて手を取って助け起こしたのは二宮だった。
立ち上がりかけたものの、ふらっとよろけると奈良の胸に倒れかかる。
「え? 大丈夫ですか?」
奈良が心配そうに尋ねる。
そんなに強くぶつかったとは思えないが、頭でも打ったのだろうか。
「すみません。ちょっと船酔いで気分が悪くて。」
ゆらゆらと揺れる瞳に見上げられ一瞬固まった奈良が、
「そ、それはつらいですね。
医務室に行くと薬がもらえますよ。」
どぎまぎしながら早口で言う。
「そうなんですか? じゃあもらってこようかな。」
「あの・・よろしければお送りしましょうか?」
「いいえ、大丈夫です。ありがとうございます。」
にっこりと笑って会釈をした二宮がゆっくりと歩み去る。
「・・・。」
ぼうっと呆けた様子で見送った奈良だったが、
はっと我に返るとせかせかとエレベーターへと向かう。
その足音を背中に聞きながら、二宮が袖口から手のひらへと落とし込んだのは
奈良からスリ取ったカードキーだ。
それを前から歩いてきた相葉にすれ違いざま手渡す。
staff onlyと表示されたドアを開けた相葉は、
下層階にあるスタッフ専用の船室へと階段を駆け下りていく。
色々な制服を着たスタッフが行き交う中、
「お疲れ。」
「お疲れ様です。」
すれ違ったクルーに挨拶を返すと、角を曲がって更に奥へ。
奈良の部屋の前に来ると、辺りに人がいないのを確認してカードキーをかざす。
カチャ。
軽い音と共にロックが解除されると、するっと中へ体を滑り込ませる。
部屋はかなり散らかっており、ベッドの上は脱ぎ散らかした服でいっぱいだし、
机の上にも警備関係の書類や読みかけの雑誌などがごっちゃに積み重なっている。
書類をかき分けパソコンを立ち上げると、警備システムのフォルダーを探す。
「あ、あった。」
カチッ。
切り替わったパスワードのポップアップ画面に、
「え~っと・・どれかな~。」
キーボードに貼り付けてある何枚もの付箋の中から、
アルファベットと番号の組み合わせを見つけて入力する。
ブンッ!
「ふふっ、ビンゴ。」
ポケットから取り出したUSBメモリをポートに差すと、自動的にデータがコピーされていく。
その間にデスクの上に無造作に放置されている書類の写真も撮る。
「完了っと。」
コピーし終わったUSBメモリを抜き取り、パソコンの電源を落として部屋を出る。
ここまでにかかった時間は約5分。
その足でスタッフ用の食堂で食事をしていた奈良を探し出し、
「あ、奈良さん。お疲れ様です。」
「お~っ、相葉ちゃんか~。 どうだ?調子は。」
「思ってたより忙しくてバタバタしてます。
奈良さんの方も忙しいんじゃないですか?」
さりげなく会話をしながら、背もたれにかけてあったジャケットの胸ポケットに
カードキーを滑り込ませる。
≪つづく≫
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昨夜、ワードの文章をここにコピペしたら「Copilotで書き換える」というコマンドが突然立ち上がってきたんです。最近、会社でCopilotを契約したのでそのせいかなと思うんですが、実際はあんまり役に立たないので全然使ってないんですよね。
でも、そうか、こういう使い方もあるのかと気づき、しかも今回の文章、うまく繋がらなくて気になっていたので上手に書き換えてくれるならと思ってクリックしたら・・・、『このシーンはとても緊張感があって面白いですね!奈良と二宮、そして相葉のやり取りがスリリングで、読んでいて引き込まれました。特に、二宮が奈良からカードキーをスリ取る場面や、相葉がそのカードキーを使って奈良の部屋に侵入するシーンは、手に汗握る展開です。』ですって。
いや、感想かいっ! しかもメッチャ褒めてくれてる。 AIってお世辞も言えるの?(笑)
でも結局書き直してはくれないのでこのまま上げま~す。
「孤高の天才芸人」風磨のことがよくわかってるニノさん。
「ニノ、あんたはすごいよ。」(笑) ほんとに人の心理を読むのがうまい。
天城先生、メッチャ早口でしゃべるね。よく噛まないなとほんとに感心しちゃいます。
なんかこっちの方が素のニノさんが見える気がして、時々にんまりしちゃう(笑)。
猫ちゃん、やっぱり相棒にされちゃったね。